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科学、技術、エンジニアリング、財政、医学、研究、教育など、全世界で 100 万人以上の専門家や学生たちが Mathematica を活用しています。
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Mathematica は、10年以上にわたって科学技術計算技法の方向性を決定し、世界の主要企業や大学で、標準ソフトウェアとして使われてきました。簡単な計算機能から大規模なプログラミングや対話型文書の作成まで、Mathematica は誰もが選ぶツールです。
カリフォルニア州サンディエゴのトリー・パイン・ハイスクールは、従来の高校数学をがらりと変えました。アビー・ブラウンとその生徒たちは、Mathematica を活用して数学教育の限界に挑んでいます。
ブラウンは当初、 Mathematica のシングルライセンスを使用していました。すばやく的確なグラフ作成機能と、試験問題や資料作成で数学記号のタイプセットを利用するためです。数年後、数学の得意な生徒向けに微分積分 II、多変量計算、線形代数の科目で大学の単位を取得できるサンディエゴ州立大学と共同の特別授業が彼女の高校で開始されました。ブラウンは、これらの新しい授業で、接平面や行列演算のデモを視覚的に説明するために補助教材として Mathematica を使用しました。授業中は彼女のコンピュータの画面がプロジェクタに映し出されました。「視覚的に理解させるということは大変重要です。Mathematica はこれを実現するのに最適なツールです」とブラウンは説明します。
学校が中央コンピュータ研究室はもちろん理数科の学生が使用するのに充分なライセンスを購入すると、ブラウンは、Mathematica を取り入れた様々な授業を考案しました。「私の考える教育は、特に、複合的な表現手段の活用に焦点があてられています。Mathematica は、グラフ、記号、数値、言語を巧みに組合わせることができるので、私の計画の期待に大いに応えてくれます」とブラウン語ります。
ブラウンは Mathematica が有効に活用されるのは進学コースにおける授業であることに留意しますが、これを代数学 I の授業に取り入れると、生徒はグラフィクスに関心を示し学力にも向上が見られました。1/x 曲線は x 軸とは決して交差することはないのですが、一年前は代数学 I の生徒の何人かはこのことに納得できませんでした。Mathematica を使うことで、生徒はグラフを拡大し交点を探すことを通じて自分の考えを実際に調べることが可能になりました。x 軸と交差しないことが先生の言うとおりであること分かると、生徒は結論に至ったグラフを教室に発表しました。
生徒たちにとって Mathematica の使用は、時として七転八倒です。しかし、彼らはクラスメイトの間違いを通じて学習し、そして、コードのニュアンスでお互いを助け合っています。もっともよく起きるのは、コマンドのど忘れや大文字小文字の区別の間違いといったものです。ブラウンによると「より多く経験を積むことで、どこでエラーが起きたかを学び、それだけ間違いも少なくなる」といいます。生徒たちを早い段階で Mathematica にふれさせることは、後の理数系コースで大変役立ちますし、同時に科学技術分野への関心も高まります。
最近、ブラウンは、Mathematica をどのように教材として活用すべきかを目的としたワークショップを彼女の同僚向けに開きました。また、教科書やグラフソフトではできなかった教育方法において Mathematica がどのように有効であるかを説明した「Exponentials vs. Factorials (指数と階乗)」と題したチュートリアルも執筆しています。
ブラウンは、膨大な情報を掲載した学生や教師向けのウェブサイトも開設しています。そこにはパズル、問題集、コードを使った動的なセクション、および、Mathematica による新しい数学教育の方向性に関する様々なアイデア、ダウンロード可能なノートブック形式のサンプル教育モジュール等があります。ブラウンは彼女の教育方針に関する情報、生徒のサンプルプレゼンテーション、他の数学関連サイトへのリンクも掲載されています。詳しくは、 www.abbymath.com をご覧下さい。