SingleCrystal 5.4 新しい機能
- 矢印ツールの情報表示を改善。 TEM 像・歳差(Precession)像・逆格子のパターン上で矢印ツールを動かすと、パターン中心からマウスまでの距離が、現在の画面単位と、その逆数の両方で表示されるようになりました。実測パターンから面間隔 d を読み取るのに便利です。
ステータスバーの表示:Δx: -0.602 Å⁻¹ Δy: -0.124 Å⁻¹ | Δr: 0.614 Å⁻¹ (1.628 Å)
このうち、Δr: 0.614 Å⁻¹ は現在の画面単位(逆空間なので Å⁻¹)におけるパターン中心からの距離、
(1.628 Å) がその逆数=実空間の長さ=面間隔 d になります。
- 単位設定の集約。 View メニューに Distance Units サブメニューを新設しました。ドキュメントの単位をここで一括して設定できます。従来、定規(Ruler)・グリッド(Grid)・スケールバー(Scalebar)の各オーバーレイごとに分かれていたコンテキストメニューは、これに置き換わります。
View メニューの Distance Units サブメニュー(Windows 版)。現在の選択は Å⁻¹(チェック付き)
- 対応システムの更新(Mac)。 本バージョンは macOS 11 以降(26「Tahoe」を含む)に対応しました。これに伴いコードベースの大部分を刷新し、非推奨のシステム呼び出しを除去して、制御フローを改善しています。Mac OS X は非対応となりました。対応する最小バージョンは macOS 11「Big Sur」です。
- 新しいビデオチュートリアル。 Gallery ウィンドウに新しいビデオチュートリアルを追加しました(開発元の Web サイトからも視聴できます)。長年の課題である実測像の校正(キャリブレーション)を扱っています。
Gallery ウィンドウ → Video Tutorials。新規の Calibration を選択。
その他の改善・修正: 本バージョンには、以下に示す各種の改善と不具合修正が含まれます。
Mac:
- Pattern メニューの改訂(シミュレーションパターン用)。3つの色関連コマンドをサブメニューへ移動し、Colour By と Apply Colour Theme のグループには書式付きテキストを用いて見やすくしました。
- インターフェイスの各所やメニューで、オーバーバー付き文字(バー付き指数)の表示に関する不具合を修正しました。これはシステムのフォント処理が最近変更されたことによるもので、オーバーバーを表示するには代替フォントを選択する必要があります。
- Reset Licence・Unlock・Check for Update の各コマンドにメニューアイコンを追加しました。
- カラーポップオーバーの枠線を、「Tahoe」テーマに合わせて太くしました。
- View メニューを微調整し、Tabs と Toolbar の項目を、システム標準の構成に合わせて拡充しました。
- インスペクタのタブを改善し、macOS 27「Golden Gate」でより見分けやすくしました。
- スライディングサイドバーが正しく動作しないシステム側の問題に回避策を入れました。ドキュメントウィンドウの左端・右端付近にマウスを近づけると、サイドバーまたはインスペクタが正しく開きます(従来はシステムが生成する空のペインが表示されることがありました)。
- オフセットが設定された画像で、自動中心合わせの計算に問題があったのを修正しました。
- 自動指数付けと相同定(phase ID)のメモリに関する問題を修正しました。
- マウスがグラフィックス領域の外にあるときに、ピーク・頂点・面のツールチップが表示される問題を解消しました。
- ツールバーの Saturation ドロップダウンメニューから、強度の飽和レベルを任意に設定できるようになりました(従来の動作に復帰)。
- ツールストリップのオーバーレイアイコンが正しく更新されるようになりました。
- 実測パターンの強度重心を計算しようとするとクラッシュする可能性があったのを修正しました。
- あるウィンドウのサイドバーから別のウィンドウの Diffraction ペインまたはサイドバーへパターンをドラッグ&ドロップする操作が、正しく動作するようになりました。
- 環境設定(Preferences/Settings)パネルでツールバーのボタンが歪むシステム側の問題に、回避策を入れました。
Win:
- Pattern メニューの改訂(シミュレーションパターン用)。3つの色関連コマンドをサブメニューへ移動し、Colour By と Apply Colour Theme のグループには書式付きテキストを用いて見やすくしました。
- インターフェイスの各所やメニューで、オーバーバー付き文字の表示に関する不具合を修正しました(原因は Mac と同じ、システムのフォント処理の変更)。
- Reset Licence・Unlock・Check for Update の各コマンドにメニューアイコンを追加しました。
- エラー警告に Show Log ボタンを追加しました。技術サポートへ不具合を報告する際に、プログラムのログファイルへ直接アクセスできます。
- Gallery ウィンドウでチュートリアル動画を再生できるようになりました(YouTube 側の仕様変更に伴い、参照方法を更新しました)。
- オフセットが設定された画像で、自動中心合わせの計算に問題があったのを修正しました。
- 自動指数付けと相同定(phase ID)のメモリに関する問題を修正しました。
- 実測パターンの強度重心を計算しようとするとクラッシュする可能性があったのを修正しました。