P Values for Normality
P 値は、そのデータが正規分布に従っていないと誤って判断してしまう確率を決定します (データが正規分布しているという帰無仮説を誤って棄却してしまうリスクが P 値です)。検定により算出された P 値がここで設定した P 値よりも大きければ、帰無仮説が採択 (Pass) されます。正規性の要件をより厳密なものにするには、この P 値を大きくします。パラメトリックな統計手法では、仮説の棄却が比較的ロバスト (頑健) に検出されることから、SigmaPlot ではこの値を 0.05 としています。P 値をこれよりも大きくすると (例えば、0.100)、そのデータに正規性がないとの判定が出やすくなります。正規性の要件を緩和するには、P 値を小さくします。正規性があるという仮説を棄却するための P 値に小さい値しか要求しないということは、前提とする正規分布からデータが外れていても、それが非正規であると判定される前に、それだけ広く受け入れたいとする意思があることを意味します。例えば、P 値を 0.010 とした場合、あるデータを非正規であると判定するには、0.050 の場合と比べてそれだけ大きく正規性を逸脱していなければなりません。
Analysis タブをクリックして、SigmaStat グループにある Tests ドロップダウンリストから次を選択します:Single Group→One-Sample t-test検定ウィザードの Data Format パネルで、データフォーマットを選択します。 Data Format を指定する検定ウィザードの Data Format パネル。
Data Format ドロップダウンリストから該当するデータフォーマットを選択します。詳しくは、一標本 t 検定のデータを配置する をご覧ください。
Next をクリックして、検定するデータ列を選択します。この検定を選択する前に列を選択していれば、Selected Columns リストに選択した列が表示されます。
Selected Columns リストに別のワークシート列を割り当てたい場合には、ワークシートで直接その列を選択するか、Data for Data ドロップダウンリストからその列を選択します。Selected Columns リストの一行目に割り当てられるのは最初に選択した列で、以後同様に列を選択するごとにリストの2行目以降に割り当てられてゆきます。各行には、選択した列のタイトルが表示されます。要約統計データの場合は、3つの列を選択することになります。 One-Sample t-test の
Select Data パネルでデータ列を選択した例。
母集団の無作為抽出によって帰無仮説が真であると仮定すると、この量によって、自由度 n – 1 のスチューデントの中心 T 分布となる確率変数 T が定まります。この検定の (両側:two-sided) P 値は、 P(|T| > |t|) として計算します。ここで、 P は T に関する確率分布をあらわします。その後、指定した有意水準 α と P 値を比較します。もし、この値が σ より小さければ、標本集団の平均値と μ の間に有意な差があることになります。
列平均のエラーバー付き散布図 (Scatter plot with error bars of the column means):
一標本 t 検定の散布図では、各群の平均値が1つの点としてプロットされ、それぞれの点には標準偏差をあらわすエラーバーが付けられます。詳しくは、Scatter Plot をご覧ください。
残差のヒストグラム (Histogram of the residuals):
一標本 t 検定のヒストグラムでは、指定した範囲の生の残差が定義した間隔セットを使用してプロットされます。詳しくは、Histogram of Residuals をご覧ください。
残差の正規確率プロット (Normal probability plot of the residuals):
一標本 t 検定の確率プロットでは、生の残差の度数がプロットされます。詳しくは、Normal Probability Plot をご覧ください。
7.1 一標本 t 検定データのグラフを作成する方法
One-Sample t-Test のレポートを選択します。
Report タブで、Result Graphs グループにある Create Result Graph をクリックします。Create Result Graph ダイアログボックスが表示され、その中に One-Sample t-Test の結果で利用できるグラフのタイプが表示されます。 図 4.5 One-Sample t-test Report の
Create Result Graph ダイアログボックス
Graph Type リストの中から作成したいグラフタイプを選択して OK をクリックするか、リスト内のグラフをダブルクリックします。
選択したグラフがグラフウィンドウに表示されます。