Mathematica 15 新機能のご紹介
Mathematicaでは、すべてのノートブックへのAI Assistantの標準搭載をはじめ、データ分析・数式処理・グラフィックス・化学・地学・開発環境に至るまで、幅広い領域で機能が拡張されています。
HIGHLIGHT
すべてのノートブックに標準搭載されるAI
すべてのノートブックにAI Assistantを標準搭載
ノートブック下部の「チャットバー」に話しかけるだけで、AIがコードを書いてその場で実行してくれます。設定は一切不要です。
- 曖昧な指示でも、意図をくみ取ってコードとして提示
- 構文エラーが出たときも、原因と直し方をその場で相談できる
- 使い方が分からない関数も、ドキュメントを探さずにすぐ教えてもらえる
外部AI環境からMathematicaを呼び出す
Claude CodeやCodexなど、普段使っているAI環境から、お使いのMathematicaを直接呼び出せるようになりました。
- コードの実行やノートブックの読み書きを、AIが自動で行えるように
- 対応するAI環境への接続はワンクリックで設定完了
SECTION 01
データ分析・可視化の拡張
データ処理・分析まわりの拡張
時系列データの処理が刷新され、数百万件規模のデータも高速に扱えるようになりました。あわせて、データの分類やモデル当てはめもしやすくなっています。
- 数百万件規模の時系列データも高速に処理できる新しい仕組みを追加
- 「小・中・大」のような順序つきデータもきちんと区別して扱える新しい仕組みを追加
- データを渡すだけで最適なモデルを自動的に選んで当てはめる機能を追加
配色とレイアウトのアップデート
円グラフやヒストグラムなど、よく使うグラフィックスの配色を全面的に刷新しました。
- 複数のプロットを、軸やスケールを揃えてきれいに並べる機能を追加
- 棒グラフや散布図の色・ラベルを、個別にも一括にも指定しやすく
新しい可視化関数の追加
これまでになかった種類のグラフィックスを、そのまま描ける新しい関数が加わりました。
- 分布の形を比較しやすい新しいチャートを追加
- 値の大きさをバブルの大きさで表すヒストグラムを追加
- 元素周期表の上に直接データをプロットできる関数を追加
SECTION 02
数式処理・可視化・工学分野の拡張
新しい代数体系への対応
物理や幾何の計算でよく登場する、新しい種類の代数体系がサポートされました。
- 回転や反射などを扱う幾何学的な代数計算に対応
- 行列の分解方法や特殊関数の計算を大幅に拡充
グラフの強化
ネットワーク図のノードやエッジに、値をそのままプロットできるようになりました。
- 重要度や容量などの数値を、大きさや色で直感的に表示
- 注目したいノードを目立たせるハイライト表示を追加
偏微分方程式と制御システムのモデリング
工学分野で扱う偏微分方程式や制御システムの設計・解析がより幅広くカバーされました。
- 複雑な形状にも対応した偏微分方程式の解法を追加
- 制御システムの設計に強化学習を活用できるように
SECTION 03
専門領域(化学・天文・地理・音楽)
分子の部分構造検索
化学構造の一部だけを手がかりに、関連する化合物を探し出せるようになりました。
- 分子の一部分を指定して、同じ構造を持つ化合物を検索・計算できるように
地図と日食予測の強化
地図表示と天体計算の両方に、新しい機能が加わりました。
- 地図に緯度・経度を直接表示できるように
- 指定した場所で次に(あるいは過去に)日食が見られる日を計算
シンボリックミュージックの導入
音符や和音、楽譜全体までを記号として表現できる、新しい音楽の表現方法です。
- MIDIファイルを読み込んで、楽曲の構造や音の傾向を分析
- 作った楽譜をそのまま音として再生可能
SECTION 04
その他の新機能
ノートブックまわりのアップデート
ノートブックの基盤が刷新されて大規模ファイルでも快適に動作するとともに、見た目や表示方法も大きく進化しました。
- 数ギガバイト規模のファイルでも一瞬で終わる検索・置換
- 設定やAIとのチャット用に、ノートブックへサイドバーを追加
- Monokai・Draculaなど、複数の新しいビジュアルテーマを追加
- 長い出力を、紙を破ったように途中で省略して表示できる新機能
大規模な計算をこなす新機能
時間のかかる計算や、膨大な候補を扱う計算を、より快適に行えるようになりました。
- 数十億通りの候補があっても、メモリを使い切らずに一つずつ生成・選別できるように
- 時間のかかる計算に、進捗状況や残り時間をその場に表示できる機能を追加
ブログ:Mathematica 15 新機能紹介