日本語 English
株式会社ヒューリンクス
TEL:03-5642-8384
営業時間:9:00-17:30

計算カーネルの拡張性

Mathematica には、8つの計算カーネルが標準で装備されており、複数のコアを持つ PC の性能を活用できるよう最適化されています。従来の Mathematica の構成はフロントエンドとカーネルのみでしたが、新しい Mathematica では、従来のカーネルが、制御カーネル(Control Kernel)と計算カーネル(Compute Kernel)の2つに分けられています。計算カーネルはご利用するマシン構成やコア数に応じて柔軟に拡張することができます。

シングルユーザーライセンスにおける計算カーネルの拡張

Mathematica のシングルユーザーライセンスでは、各プロセス数は以下のようになっています。

  • Mathematica シングルユーザーライセンスのプロセス数
    • フロントエンド:2プロセス
    • 制御カーネル:2プロセス
    • 計算カーネル:8プロセス
ここでフロントエンドと制御カーネルが2つずつなのは、1つのシングルライセンスを2台の PC で実行できるという意味ではありません。この2つのプロセスは、同一 PC でのみで使うことができます。
例えば、1つの Mathematica を使って長い計算をしているときに、同じ PC でもう1つ Mathematica を起動して別の計算を行なうことが可能です。

計算カーネルの拡張

シングルユーザーライセンスにおいては、Mathematica Core Extension をお求めになることで計算カーネルを拡張し、8コアを超えるシステムに対応させることができます。

Mathematica Core Extension は、シングルライセンスの Mathematica に、4つの計算カーネルを追加する製品です。

  • Mathematica Core Extension 1ライセンスで追加されるプロセス数
    • フロントエンド:0プロセス
    • 制御カーネル:0プロセス
    • 計算カーネル:4プロセス
フロントエンド制御カーネル計算カーネル
シングルユーザーライセンス228
Mathematica Core Extension 1004
合計プロセス数2212

ネットワークライセンスにおける計算カーネルの拡張

Mathematica のネットワークライセンスでは、Network Seat 1ライセンスあたりのプロセス数は下記のようになっています。

  • Network Seat 1ライセンスのプロセス数
    • フロントエンド:1プロセス
    • 制御カーネル:1プロセス
    • 計算カーネル:8プロセス

計算カーネルの拡張

ネットワークライセンスは、Network Seat を追加するか gridMathematica をお求めになることで、計算カーネルを拡張し、8コアを超えるシステムに対応させることができます。(※ ネットワークライセンスでは Core Extension for Mathematica を利用することはできません。)

  • Network Seat 1ライセンスで追加されるプロセス数
    • フロントエンド:1プロセス
    • 制御カーネル:1プロセス
    • 計算カーネル:8プロセス
フロントエンド制御カーネル計算カーネル
Network Seat 1118
Network Seat 1118
合計プロセス数2216

gridMathematica は、16 個の計算カーネルを、ネットワークライセンスに16個の計算カーネルを追加する製品です。

  • gridMathematica 1ライセンスで追加されるプロセス数
    • フロントエンド:0プロセス
    • 制御カーネル:0プロセス
    • 計算カーネル:16プロセス
フロントエンド制御カーネル計算カーネル
Network Seat 1118
gridMathematica 10016
合計プロセス数1124