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1つのマップに種類の異なる複数の座標系を使用するには?

1つのマップ中には、種類の異なる座標系で作成された複数のファイルを使用して、それぞれのレイヤーを作成することができます。マップ内の各レイヤーは、それぞれ独自に定義された固有の Source coodinate system がありますので、これらのレイヤーは、その Map の target coordinate system にその都度 (on the fly) 投影されます。

例えば、State Plane 座標で作成された Contour マップと、UTM 座標で作成されたデータを重ね合わせて、緯度経度 (lat/lon ) 座標のマップとして表示させてみることにしましょう。

  1. ワークシートで、Data | Coordinate System | Assign Coordinate System を選択する。

  2. Contents ウィンドウから Contours レイヤーを選択したあと、<>bProperties ウィンドウにある Coordinate System タブをクリックします。このレイヤーの座標系が State Plane 1927 California III に設定されているのを確認できます。もし、このレイヤーに座標系が設定されていない場合は、Set ボタンをクリックしてこのグリッドファイルにふさわしい座標系を設定することができます。なお、この座標系はこのレイヤーの作成に使用したグリッドファイルの座標系であることに注意してください。これから変換するマップの座標系ではありません (このあとに説明します)。

  3. 次に、座標系の異なるもうひとつのレイヤーを追加します。Home | Add to Map | Layer | Post をクリックして、 Surfer Samples フォルダにある Diablo Example.dat を選択したら Open (開く) をクリックします。

  4. ここで、追加するデータセットには参照がなく (unreferenced)、座標系も異なっているため、新たに追加するこのレイヤー (Post レイヤー) は、現在のマップの範囲を超えているという警告が表示されます。このマップでは、範囲をオリジナルの範囲として保持するので、No (いいえ) をクリックしてください。

  5. このとき、マップに Post レイヤーが新規追加されますが (Contents ウィンドウに追加を確認できます)、その内容は表示されません。座標系がまだ設定されていないからです。Contents ウィンドウから Post レイヤーを選択して、Properties ウィンドウの Coordinate System タブをクリックします。座標系の Name は Unreferenced local system と表示されます。

  6. Set ボタンをクリックします。Post レイヤーを作成するのに使用したデータファイルの座標系をこのダイアログで定義します

  7. Predefined | Projected Systems | UTM | North America | North America NAD83 zone 10N を選択して OK をクリックします。Post レイヤーの座標系を指定すると、この座標系がマップの座標系に変換され、プロットウィンドウにポイントが表示されます。


  8. 次に、この Map のターゲット座標系を変更します。ターゲット座標系は、プロットウィンドウに表示するこの Map の座標系を制御するものです。Contents ウィンドウで Map を選択して、Properties ウィンドウで Coordinate System を選択します。

  9. 現在の座標系は State Plane 1927 California III として表示されていますが、これは最初に作成したレイヤーの座標系がこれであるからです。Change ボタンをクリックすることによって、この座標系を別の座標系に変更することができます。

  10. Predefined | Geographic (lat/lon) | World Geodetic System 1984 を選択して、OK をクリックします。プロットウィンドウに表示されるこの Map の座標系は、 lat/lon に変更され、2つのレイヤーの座標系は、それぞれのソース座標系から即座にターゲット座標系に再投影されます。