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徳島大学で PBL-STEAM 実験講座を実施しました

徳島大学で PBL-STEAM 実験講座を実施しました

  • 執筆者:ヒューリンクス
  • 掲載日:2026/10/27

このたびヒューリンクスは、徳島大学の博士前期課程の学生23名を対象に、全3回の「PBL-STEAM 実験講座」を実施しました。学生のみなさんには4チームに分かれていただき、地域産業に寄与するサービスの企画・開発・発表に取り組んでもらいました。

講座の概要

PBL-STEAMとは、PBL(Project Based Learning =課題解決型学習)と、STEAM(Science/Technology/Engineering/Art/Mathematics)を組み合わせた、体験型の学習アプローチです。答えのない現実の課題に対して、チームで議論し、役割を分担しながら実際に手を動かして成果物をつくり、発表するまでを体験する――知識を「使う」経験を通じて、深い理解と実践力を育てることを狙いとしています。

今回、学生のみなさんには「阿波踊りに関わる企業の新入社員」という設定で参加してもらいました。徳島を代表する文化イベントである阿波踊りを題材に、「イベントに集まる人々をもっと満足させるサービスを企画・開発する」という課題です。最終日にはクライアント役である当社へのプレゼンテーションを実施するという、実務に近い流れを体験してもらいました。身近な題材だからこそ、課題の発見からアイデア出し、実現性やコストの検討まで、リアルな目線で考えてもらえたと感じています。

また、講座に臨むにあたって、我々も事前に徳島市内の阿波踊り会館を訪問し、実際に阿波踊りの歴史や文化に触れ、その熱気と奥深さを体感してきました。学生たちと同じ目線で題材を理解しておきたいという思いからでしたが、結果的に私たちもすっかり阿波踊りの魅力にはまってしまいました。

※ 画像は、AI生成によるイメージです。

3週間の取り組み

第1回は、講座の全体像とテーマの共有からスタートしました。チームごとに阿波踊りが抱える課題を掘り下げ、解決策となるサービス案を1つに絞り込み、企画書・仕様書などのドキュメント作成に着手しました。

 第2回は、当社の取り扱い製品でもある「Mathematica」の基本的な使い方を紹介したあと、各チームが実際のサービス開発と発表資料の作成に取り組みました。

 第3回の最終発表では、各チームが自分たちのサービスをプレゼンし、「サービスの独自性」「サービスの成立性(技術力・妥当性・有用性)」「プレゼンテーション力」の3つの観点で講評を行いました。

本講座では、開発や効果測定のツールとして Mathematica を活用してもらいました。また、課題調査やアイデア出しの「壁打ち相手」として、生成 AI も積極的に使ってもらっています。その一方で、「AI の回答を鵜呑みにせず、本当に正しいかを自分で検証する」ことの大切さも繰り返しお伝えしました。データや分析結果の正しさを見極める力――それこそが、これからのデータサイエンス人材に欠かせない素養だと考えているからです。

こうした姿勢は、本講座全体を通じて学生のみなさんに持ち帰ってほしかった5つの力とも深くつながっています。

・ チームで協働する力
・ コストとモノの価値を考える力
・ 答えのない問いに自分なりのゴールを描く力
・ 自分の頭で考え、判断する力
・ 「作りたいもの」より「求められるもの」を見つける力

短い期間ながら、どのチームも真剣に議論を重ね、試行錯誤しながらサービスを形にしていく姿がとても印象的でした。

学生から生まれたサービスたち

最終発表では、4チームそれぞれが「阿波踊り」という共通テーマに向き合いながらも、着目した課題や解決のアプローチが異なる、個性豊かなサービスを発表してくれました。

あるチームは、会場周辺の混雑状況や連の現在位置をリアルタイムで地図上に可視化するサービスを提案。多言語対応や周辺のおすすめスポット案内も盛り込み、特に県外・外国人観光客が阿波踊りをスムーズに楽しめることを目指しました。
別のチームは、ユーザーが実際に巡ったルートを共有し合えるアプリを開発。観光客同士の情報が積み重なることで、会場全体の人の流れがなめらかになることを狙いました。
また、見たい連がいつ・どこで踊るかを時間軸で絞り込みながら地図上で確認できるサービスを考案したチームも。分散しがちな出演情報を一か所にまとめ、初めての観光客でも直感的に使えるシンプルさにこだわった提案でした。
そして最優秀に選ばれたチームは、10問の診断で自分好みの連を提案する観光支援アプリを発表。リアルタイムの位置情報や混雑マップとも連携し、さらに収益モデルのシミュレーション試算まで盛り込んだ、ビジネス視点の完成度の高い提案でした。

どのチームも、「観光客が阿波踊りをもっと楽しめるようにしたい」という共通の出発点から、それぞれ独自の切り口でサービスを形にしてくれました。「課題を見つけ、技術で解決し、ビジネスとして成り立たせる」――本講座で大切にしてほしかった流れを、全チームがそれぞれのかたちで体現してくれたと感じています。

おわりに

今回のような教育の場を通じて、未来を担う学生のみなさんの学びに貢献できたことを大変嬉しく思います。ご協力いただいた徳島大学の関係者の皆様、そして熱心に取り組んでくれた学生の皆様に、あらためて御礼申し上げます。


ヒューリンクスでは今後もこうした取り組みを続けてまいります。大学や研究機関との連携・教育支援に関心をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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