5 配列 (テーブル) を使って作業する
Working with Arrays (Tables)

この章では、以下の内容を紹介します:

  1. Expression 構文を使って変数を要約する
  2. ファスト・トニーの普通車購入問題
  3. モデルを継続する
  4. インデックス変数を作成する
  5. 変数をテーブルとして定義する
  6. 複数の配列を結合する
  7. 配列に新しい次元を追加する
  8. 条件式を使用する
  9. 多次元配列の結果を表示する
  10. インデックスに新たに値を追加する
  11. 式の中でローカル変数とインデックスを使用する
  12. 添字を使って配列を縮約する
  13. キャッシュフローを完成させる
  14. 異種配列を結合する
  15. 配列縮約関数
  16. 正味現在価値 (NPV) 分析を実行する
  17. まとめ:配列を使って作業する

この章では、Analytica の最もパワフルな機能のひとつインテリジェント配列 (Intelligent Arrays) について紹介します。通常、配列は、複数の値を同時に割り当てるための変数として定義します。例えば、前の章で単一の変数 Miles per gallon に割り当てたのは、複数の値からなるリストでしたが、これは、単純な1次元配列の一例です。Fuel cost のインプットに配列変数 Miles per gallon を使用して定義しましたが、そのとき Fuel cost もまた配列になりました。ここでは、配列抽出 (array abstraction) の概念について説明します。配列変数は、通常の変数と全く同様に式で使用できます。ある配列のインデックスを拡張して更なる値を追加したり、あるいは、新しい次元に全く異なるインデックスを追加した場合も、下流にある従属変数はそれに合わせて自動的に拡張されます!インテリジェント配列を使うことで、計画そのものに変更を加えることなくモデルの大きさ (scale) を変更することができる訳です。

この章では、多くのページを割いて幅広い内容を紹介します。サンプルモデルそのものは依然として簡略化されたものを使いますが、重要な配列概念を可能な限り紹介できる程度に充分に複合的なものが選択されています。手続き上の詳細で行き詰まることなくアイデアに集中できるよう、ワークフローは可能な限り簡素化されます。従って、Analytica のユーザーインターフェースに関する基本的な構成については既にご存じである必要になります。前提条件となるスキルは以下のとおりです: