5.14 異種配列を結合する

支払い (Payments) と所有者に帰属する純価 (ownership equity) の構築が完了しましたので、これらを組み合わせて、キャッシュフローをあらわす単一の変数にすることができます。Payments は、負のキャッシュフローとしてあらわします。Equity は、期間満了時の正のキャッシュフローとしてあらわします。

Cash flow というタイトルで新規変数を作成し、以下の定義内容を入力します:

この式で組み合わせた配列は、次元の数が異なるものです:

(Equity-Payments) は、Period インデックスの中の1スライスに適用されることから、あいまいな表現はここには一切ありません。条件文で呼び出しているのはこのスライスです。

なお、EquityPayments[Period=24] の次元は同じある点に注意してください。

ある配列のインプットとして (配列ではなく) スカラー値を使用したいという場面もあります。同様に、単一の配列を次元数の多い他の配列のインプットに使用したい場合もあります。このような場合、Analytica では、新しい次元で生成されるそれぞれのスライスに対して次元の少ない方の配列の値が反復されることになります。

例えば、Cash flow 変数に毎月かかる燃料コストを組み入れたいとしましょう。この場合も、種類の異なる2つの配列を組み合わせることになります:

Cash flow with fuel というタイトルで新規変数を作成し、以下のように定義します:

 

この例では、新規作成される複数次元のスライスに Fuel cost が適用されます:

Cash_flow_with_fuel を選択して、Results ボタン ( ) をクリックします。

行インデックスと列インデックスのポップアップメニューの隣に "Totals" チェックボックスがあるのを確認できるはずです。Period の隣にあるチェックボックスにチェックを入れると、そのインデックス全体の合計を確認することができます。

1. テーブルを回転 (ピボット) させて図と同じになるようにします。

2. 行インデックス (Period) の隣にある "Totals" ボックスにチェックを入れます。