5.8 条件式を使用する

式の中には If...then...else 構文を使用した条件文を含めることができます。この条件文は、変数やインデックス値に基づいて作成することができます。この方法は、配列変数を定義する際にとても役立ちます。例えば、購入者のキャッシュフローは、以下のようにあらわすことができます:

同様に、リース権者のキャッシュフローは以下のようにあらわすことができます:

Period に基づいて条件を指定すると、自動的に Period インデックスが配列に追加されます。前の事例と比べれば、Payments 変数に新たな次元を追加するにはこちらの方法が良いでしょう。

Payments 変数の内容を Period インデックスを追加する前の状態に戻します:

 

前のセクションで行ったように、Payments 変数を選択して Edit Table を開いたら、画面左上に表示される Index ボタンをクリックします。Selected Indexes リストにある Period インデックスを選択したら、それを左側のボックスに戻します。OK をクリックします。警告が表示されたら Yes をクリックします。

警告:編集テーブルからインデックスを削除すると、データが失われる場合があります。続行しますか?→ Yes をクリックします。

編集テーブルは、オリジナルの1次元の形式に戻ります。

 

今回は、条件式を含めることによって Period インデックスを追加することにします。2つのセルを編集して、それぞれ以下の条件式を入力します:

Edit Table 画面のセルに図のような条件式を入力します。
If Period = 0 then Car_price else 0
If Period = 0 then 0 else Lease_payment

 

ここで一歩引いて、Payments 配列に現在どれだけのインデックスがあるかを検討します。

従って、Payments は3次元配列になると想像できます。

条件式は、IF...THEN...ELSE 文を入れ子にすることができます。実際に、Payments 配列を以下の単一の条件文のみで定義することも可能です:

これは、先ほどテーブルで定義した内容と同じものになります。

条件の指定には論理文 (Logical statement) を使用することもできます。論理文は、丸括弧で括り、単一の等号 (=) を含めます。論理文に数式を使用する場合、その値は true であれば 1、false であれば 0 であるとみなされます。