5.1 Expression 構文を使って変数を要約する

Analytica には、変数を定義するための直感的で便利なインターフェースが備わっていますが、場合によっては、Expression 構文 (Expression syntax) を使って定義内容を直接入力した方が便利な場合があります。いずれの変数タイプも、関数を使った式も、この方法で表現することができます。モデル構築における便利さに加えて、Expression 構文を使えば、手軽で効率的にドキュメントの事例を要約することもできます。この機能は、以下の例に示す４行をご覧いただければおわかりいただけます。前の章で使用した Car cost モデルの要約です。

• 例

  Variable MPY := 12K
  Variable MPG := Sequence(20,50,5)
  Variable Fuel_price := 3
  Variable Fuel_cost := MPY*Fuel_price/MPG
  

以後の章では、モデル構築のプロセスを効率的にするために、この形式で新規変数を要約することにします。Expression 構文についてさらに理解を深めるには、User Guide や Wiki の事例もご覧ください。

• 最初の項は、オブジェクトを定義するクラス (Class) をあらわします。
  ノードパレットにあるノードの各タイプには、それぞれクラス識別子 (Class identifier) が用意されています。クラス識別子には、次のようなものがあります： Decision, Variable, Chance, Objective, Module, Index, Constant and Function
  
  
• ２番目の項は、そのオブジェクトの識別子 (Identifier) になります。
  (識別子にはスペースを含めることができませんのでご注意ください)
  
  
• コロンにイコールをつなげた記号 (:=) は、代入演算子 (assignment operator) と言います。
  
  
• 代入演算子の右辺にオブジェクトの定義内容を記入します。
  
  
• 都合の良いことに、要約行のこの部分は、Analytica の定義フィールドで要求される構文と全く同じ内容です。実際、必要があれば、この内容を Analytica に直接コピーして使用することができます！定義フィールドにコピーできる要約行のこの部分は、便宜上、青色のハイライトで表示することにします。