式 0 = f(x) の解が判然とせず、基本的な手法ではこれを解くことができない場合があります。このような場合、解の位置を推定するもっとも簡単な方法を以下に示します:
グラフ y = f(x) が X 軸とは交差せず、X 軸の上か下の一方に接しているような点における 0 = f(x) の解の決定において、 丸め誤差 (roundoff error) による特異な困難があります。
例えば、x = 0 における y = x^3+x^2 のグラフがこのような場合です。多くの場合、上記の方程式と同様、Function Solver は、解を出力しますが、Results ボックスに解が見つからないと出力されるケースがあります。
Function Solver で解が見つからないのはそのような特殊な解があるためであると考えられる場合、以下のテクニックを試して解を近似してください:
疑似解 (Spurious Solutions):
まれに疑似解があらわれる問題があります。x=a における式 f(x) の値が、x = a が 0 = f(x) の真の解でないにもかかわらず、浮動小数点数の限界により、ゼロが算出されるような場合です。このような状況は、一般に y = f(x) のグラフが X 軸と交差する点の付近で非常に “flat (平坦) ” になっている場合に生じます。
例えば、方程式 0 = x^201 を考えてみましょう。この方程式を区間 X=0 と x=1 の間で解くと、真の解は x=0 であるにもかかわらず、Function Solver は 13個 の解を返します。これは、201乗した13の解それぞれがマシンの浮動小数点表記におけるゼロと同じであるためです。