Gaussian ユーティリティについて

Gaussian プログラムに付属するユーティリティには、次のような機能があります。

• c8616 (Gaussian16 のみ)
  ：以前のバージョンのチェックポイントファイルを Gaussian16 形式に変換します
• c8609 (Gaussian09 のみ)
  ：以前のバージョンのチェックポイントファイルを Gaussian09 形式に変換します
• chkchk
  ：チェックポイントファイルからルートセクションとタイトルセクションを表示します
• cubegen
  ：分子軌道 (MO) や電子密度等の等値面や等高線を描くための cube ファイルを生成します
• cubeman
  ：2つの cube ファイルを足し引きする等、cube ファイルを操作します
• formchk
  ：バイナリ形式のチェックポイントファイル *.chk/*.ch をテキスト形式の *.fchk/*.fch に変換します
• freqchk
  ：チェックポイントファイルから振動数と熱化学データを表示します
• freqmem
  ：振動計算に必要となるメモリを見積もります
• gauopt
  ：分子座標以外の変数を最適化します
• ghelp
  ：Gaussianのオンラインヘルプです
• mm
  ：Molecular Mechanics (分子力学) プログラムのスタンドアローン版です
• newzmat
  ：分子座標をいくつかの標準的な形式間で変換します
• testrt
  ：ルートセクションの構文をチェックし、ルートカードを展開します
• unfchk
  ：fchk (formatted checkpoint) ファイルをバイナリ形式に戻します。

GaussView とGaussian ユーティリティの関係

GaussView を使用していて実感することはあまりありませんが、GaussView の一部の機能を動作させる際に Gaussian ユーティリティを使用しています。例えば、チェックポイントファイル (*.chk) を読み込む際には、formchk を、分子軌道 (MO) や電子密度等の等値面や静電ポテンシャルの等高線を描画する際には cubegen を用いています。

そのため、Gaussian と GaussView を利用するマシンが異なる場合 (Different Machine) 、GaussView を利用するマシンに Gaussian ユーティリティのみを別途インストールします。

Gaussian ユーティリティの 32 bit 版と 64 bit 版の選択について

Different Machine 版に付属する Gaussian ユーティリティには、Windows バージョンおよび MacOSX バージョンがあります。どちらのバージョンにおいても、ご指定がない場合には、64 bit 版を出荷いたします。Windows バージョンには 32 bit 版もございます。ご要望の際はその旨ご指定ください。

一般的に 32 bit OS 上で 64 bit アプリケーションは動作しませんが、64 bit OS 上で 32 bit アプリケーションは動作します。そのため、64 bit / 32 bit OS のどちらにもインストールする可能性がある場合等には 32 bit 版 をご選択いただくことをおすすめします。

32 bit 版には Gaussian 09W および 16W 32-bit版 の制限と同様に使用できるメモリ使用上限に 2GB までという制限がありますが、ユーティリティを使用する上でこの上限に制限されることはほとんどありません。

• Gaussianユーティリティーに関する詳細はこちらをご覧ください (開発元サイト)