インストールメディアに存在する「platform_rev.pdf」を参照し、インストールするマシンに適したバージョンの OS およびライブラリが存在することを確認してください。最新バージョンについては、http://gaussian.com/g16/g16_plat.pdf でも確認可能です。
DVD を挿入します。tar フォルダを開き、M*.tbz ファイルをダブルクリックします。大部分のシステムでは自動的にアーカイブユーティリティが起動し、M*.tbz ファイルを解凍します。デスクトップもしくはダウンロードフォルダに g16 フォルダが展開されます。
ファイルの展開完了後、g16 フォルダを適切な場所に移動します。通常、アプリケーションフォルダに移動します。g16 フォルダ名は、変更しないでください。G16 バイナリ版、および、G16 ユーティリティのインストール時、g16 フォルダ内に存在するファイルを編集する必要はありません。g16 フォルダのフルパスには、空白は含めないようにしてください。
UNIX シェルのデフォルトを決定します。Mac OS X 10.0.x、10.1.x、10.2.x にて作成されたユーザアカウントのデフォルトは、tcsh シェルです。Mac OS X 10.3.x および Mac OS X 10.4.x で作成されたユーザアカウントのデフォルトは、 bash シェルです。OS X 10.5.x で作成されたユーザアカウントのデフォルトは、 zsh シェルです。自身のアカウントがどのシェルを利用しているかは、Terminal ウィンドウを開いて次のコマンドを入力します。
echo $SHELL
zsh シェルの場合には、tcsh シェルもしくは bash シェルへの変更が必要です。以下の操作を実行してください。
環境変数設定ファイルを編集します。Gaussian を利用するユーザアカウント全てで、以下の操作が必要です。Terminal ウィンドウを開いて次のコマンドを入力します。
# tcshシェルの場合
cd
touch .login
ln -s .login my_login
# bashシェルの場合
cd
touch .bash_profile
ln -s .bash_profile my_profile
ホームフォルダに作成された my_login もしくは my_profile ファイルを TextEdit などのテキストエディターで開きます。g16 フォルダーがアプリケーションフォルダーにあると仮定した設定内容を以下に示します。tcsh シェルの場合には my_login ファイルに、bash シェルの場合には my_profile ファイルに、下記2行を追記します。
# tcshシェルの場合
setenv g16root /Applications
source $g16root/g16/bsd/g16.login
# bashシェルの場合
export g16root=/Applications
. $g16root/g16/bsd/g16.profile
もし、スクラッチファイルの保存先も指定したい場合には、3行目に下記を追加してください。
# tcshシェルの場合
setenv GAUSS_SCRDIR /dir
# bashシェルの場合
export GAUSS_SCRDIR=/dir
dir には、スクラッチフォルダをフルパスで指定します。例えば、/Users/your_username/Scratch のように指定します。指定するフォルダは既存のもの、もしくは、新規に作成してください。 もし、.login ファイルや .profile ファイルに旧バージョン(g09 や g03 など)情報が含まれる場合には、上記情報に置き換える必要があります。
複数ユーザで G16M を実行する場合には、以下の追加作業を行ってください。
複数ユーザで同一の Macintosh コンピュータにログインし、16M を実行する場合には、全ユーザが同じグループに属しており、かつ。そのグループが G16M ソフトウェアファイルを所有している必要があります。
所有者の変更は「chgrp -R」コマンドで実行可能です。例えば、chem グループに G16M 関連ファイルの所有権を設定する場合には、下記のようにコマンドを実行します。
sudo chgrp -R chem /Applications/g16
既存のグループを確認するには、下記コマンドを実行します。
sudo dscl . -list groups gid
グループにユーザを追加する場合には、下記コマンドを実行します。
sudo dscl . -append /Groups/chem GroupMembership your_username
実際にこれらのコマンドを実行する際には、システム管理者に相談してください。