

QTCAD は製造前にスピン量子ビットの性能を予測するための有限要素法シミュレーターです。性能の予測によって、多大な時間と費用の節約が期待でき、従来の手法に比べてより多くの設計を探索できます。QTCADは、k·p理論の枠内で包絡関数とナノ構造に閉じ込められた電子またはホールのエネルギーレベルを計算する際に、非線形ポアソン、シュレーディンガー、多体ソルバーを使用します。

量子ハードウェア設計には、ゲート型量子ドットや量子欠陥に存在する超伝導量子ビットやスピン量子ビットといった最先端システムを支える物理、材料、工学プロセスに関する高度な知識が必要です。量子技術の基礎と、業界が求める量子チップの設計を学生に教えるには、座学だけではなくプロ仕様の技術支援設計 (TCAD) ソフトウェアを導入する必要があります。
スピンまたは超伝導量子デバイスを設計可能
学生はステップバイステップのチュートリアルを利用でき、先生が自由にカスタマイズ可能
すぐに始められる典型的な量子ビットデバイスのジオメトリサンプル
Python APIを使用した設計パラメータの探索
3D視覚化機能とJupyterノートブックをサポート
組織のニーズに合わせた柔軟なライセンスシステム:授業の規模に制限はありません
修士や学部4年生の学習レベルに適しています
トラブルシューティングに関するテクニカルサポート(インストールと初心者向け)
世界中の革新的な組織が実際のQPUコンポーネントの設計に使用しています。QTCADユーザーやNanoacademicの量子技術チームによる数十件の論文や学会発表は、QTCADの市場における確固たる地位と独自のポジションを証明しています。学生は、このツールを通して量子ハードウェア設計を学ぶことができます。
QTCAD®はスピン量子ビットシステムに関連した物理量を計算できます。
例)固有エネルギー、閉じ込められた電子や正孔の包絡関数、多体エネルギー、化学ポテンシャル、電荷安定図、ラビ振動等
任意のデバイスに対するCADモデルとそれに対応したラグランジュメッシュ (Gmsh) を生成し、QTCAD®にインポートできます。
Python UIによってGDSファイルを直接インポートできます。また、成長方向に沿ってヘテロ構造を積層できます。Python APIによってコードを短縮でき、データの可視化や解析の際にサードパーティのソフトウェアとシームレスに統合できます。さらに、QuTipのような他の量子エコシステムとも連携できます。
アダプティブメッシュによって、極低温(1K未満)におけるスピン量子ビットの静電特性を予測できます。これは、他の商用TCADには無い機能です。









動作環境は対象とする系の大きさに依存します。
例として、20万ノード程度までの簡単なデバイス向けの「ラップトップ」と200万ノード程度までの複雑なシミュレーション向けの「デスクトップ」をご紹介します。
| ラップトップ | デスクトップ | |
| OS | Windows | Linux (Ubuntu) |
| CPU | 6th Gen Intel® Core™ i5-6300U @ 2.40GHz (4 スレッド) | 13th Gen Intel® Core™ i9-13900K @ 3.00 GHz (32 スレッド) |
| GPU | 個別の GPU は必要なく、統合グラフィックスのみ (GPU はParaViewでのプロットとGmshでのメッシュレンダリングにのみ使用されます) | なし |
| RAM | 8 GB | 128 GB |
| HDD | 256 GB (SSD) | 1 TB (SSD) |
Single user 年間ライセンス、Group 年間ライセンスがございます。
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