Tecplot 360 製品概要
データ解析
- CFD Analyzer
グリッドクオリティの調査、空間的積分の実行、粒子軌道の生成、流れ特性の抽出、数値誤差の評価
- 関数計算機能
格子および流れ場に関する 90 種以上の関数を計算可能。一般的な演算操作により新しい変数を計算。データ正規化の実行
- 積分
ライン、サーフェス、ボリュームの積分。体積、面積、流速、エネルギー、モーメントの計算。重みづけオプションを全圧の計算に適用。タイムゾーンまたはタイムストランドによる積分
- 粒子経路
定常流および非定常流における粒子軌道を積分。質量および抗力効果に影響された粒子の経路を計算 - 特性抽出
衝撃面、渦核、流れの剥離線、再付着線の検出と抽出
- 誤差解析
Richardson 補外法 (外挿補間法) による数値解法の精度の推定
- 有限要素解析 (FEA)
Von Mises 応力 / ひずみ、主応力 / ひずみ、ベクトルマグニチュードの導出。変形および誇大変形を含むジオメトリをプロット。変位のアニメーション
- データの作成、修正、変換
数式を使用したデータ作成および変更。数式の保存。データの鏡像の作成。既存データのサブセットとしての新しいデータの作成。IF() 関数を使用した条件式の記述。 軸を中心にデータを回転および複製
- 補間および三角分割
線形補間、Inverse Distance (距離重みつき平均) 補間、クリギング補間の 3 種類のモードより選択。2D 面上に定義されたデータポイントから三角メッシュのセットを作成
- 離散フーリエ変換 (DFT)
可視化と解析のために一次元の順序線形データを周波数領域に変換
データ調査
- Chorus (TecPLUS が有効な場合のみ使用可能)
Tecplot 360 に内蔵。複数ソリューションから成る大規模データセットを探索する独自機能を搭載
- スライスツール
メッシュ、等高線、ベクトル表示のスライス面を 3D データおよびサーフェスデータからインタラクティブに表示。スライス範囲をユーザ定義の範囲に制限。最大 8 つのスライスグループを定義可能
- 等値面ツール
インタラクティブに等値面の値を変更。最大 8つの異なる等値面グループを定義して使用可能
- ストリームトレースツール
2D および 3D で流線 (ストリーム) ライン、流線ロッド (棒状) 、流線リボンをインタラクティブに表示。流線ラインの終点を線分で指定。ベクトルの大きさで決められた距離毎に流線ライン上にマーカーを表示。選択された面でストリームトレースを自動的に表示
- 等高線ツール
各変数の基底で等高線レベルを正確にコントロールし、一つのフレームで最大 8 つの等高線グループを活用。インタラクティブに等高線や等高線レベルを追加および削除
- カーブフィット
最小二乗法で線形、多項式、累乗、指数曲線のあてはめを使用可能。ユーザー定義関数の線形結合の最小二乗回帰分析を使用
- データの空白化
複数の制約条件 (またはマスク条件) を設定し、ローカルフィールドの変数、変数の関数、グリッドインデックスに基づいて、データを空白化。ゾーンを無効化、またはサーフェスを剥がすことで特定個所の細部をハイライト表示
- 抽出ツール
2D / 3D サーフェスデータを補間および抽出したポイントデータやポリラインデータをインタラクティブに定義し、異なるプロットとして表示
- 過渡データ
時間依存解を簡単に読み込み、表示。ビデオ形式コントロール。データを経時的に複数の視点で表示。Time Marker で現在の時間ステップのポイント値を XY プロット上で確認。Time Linking で複数フレームの解時間をアニメーション
- 時系列プローブ
ひとつのポイントまたはノードを時系列に抽出し、結果を XY プロットとして新しいフレームに表示
- オブジェクトの時系列の抽出
複雑な形状の非定常データから、スライス面、等値面、ストリームトレース、点群を抽出
自動化
- PyTecplot (TecPLUS が有効な場合のみ使用可能)
Tecplot の Python API で、CFD データへ直接アクセスし 1 種類の言語でワークフローをコントロール
- PyTecplot の記録と接続 (TecPLUS が有効な場合のみ使用可能)
画面上で実行されたアクションを直接実行可能な Python コードに記録。 アクティブな Tecplot 360 セッションで Python を直接再生
- 環境設定ファイルとバッチファイル
環境設定ファイルとスタートアップバッチファイルでデフォルト設定および初期化
- Tecplot マクロ
ループや一般的なプログラミング機能等 1000 以上のマクロを使用可能。マクロサイドバーに登録済のボタンをクリックしてマクロを実行
コラボレーション
- クロスプラットフォーム
Tecplot 360 は Windows、macOS、Linux マシン上で動作。Tecplot 360 のマクロファイル、レイアウトファイル、スタイルシート、カラーマップファイルおよびデータファイルはすべてのプラットフォーム間で相互利用可能
- 拡張可能なデータライター
TecIO でカスタムのデータエクスポーターを開発してカスタム形式のデータを書き込み、またはビルトインツールで Tecplot のデータを PLT (*.plt) または SZL (.szplt) フォーマットでエクスポート
大規模データセットに対応
- パラレルプロセッシング (shared memory)
利用可能なすべての CPU/コアを活用して、ストリームトレース、スライス、等値面などの高速コンピューティング集約型操作を実現
- 複数データセット
最大 2048 データセットから同時にプロットを作成して表示
- 複数ゾーンと変数
ひとつのデータセットに最大 100 万セグメント/ゾーン、ひとつのデータポイントに 100 万変数 (X, Y, Z, U, V 等) を設定可能
- マルチページレイアウト
1 ページに最大 2048 プロット作成可能
プロットの注釈
- テキスト
プロット上にテキストをインタラクティブに設置。システムにインストールされている TrueType フォントはすべて使用可能。LaTeX フォントで複雑な数式とギリシャ文字を使用可能
- ジオメトリ
ポリライン、長方形、円、楕円をインタラクティブに作成。ジオメトリを複製、移動、サイズ変更。ジオメトリのインタラクティブな修正およびファイルからの読み込み
- 画像
JPEG、BMP、PNG 形式の画像ファイルをプロット内にインポート
出力フォーマット
- ベクトルベースおよびラスタプロットファイル
MPEG-4、Flash (SWF)、WMV、PowerPoint 互換 AVI へのエクスポート、または (付属の) FFmpeg を使ってカスタマイズしたアニメーションの画像シーケンスへのエクスポート
- アニメーション
Flash (SWF)、MPEG-4、WMV、PowerPoint 互換 AVI へのエクスポート
データ入力
- SZL Server
HPC やリモートファイルストア (Amazon の AWS のようなクラウドリソース等) にインストールする軽量なデータサーバー
- CFD フォーマット
Tecplot (.dat, .szplt, .plt), ANSYS Fluent CFF (.cas.h5, .dat.h5), ANSYS Fluent (.cas, .dat), ANSYS CFX, CGNS, EnSight, FLOW-3D, HDF5, OpenFOAM, PLOT3D, TRIX, VTK (.vtu, .vtm)
- データフォーマット
カンマまたはスペース区切り ASCII, Excel (Windows のみ), HDF
- FEA フォーマット
ABAQUS, ANSYS, FIDAP Neutral, LSTC/DYNA input file, LSTC/DYNA, MSC/NASTRAN, MSC/Patran, PTC/Mechanica, SDRC/IDEAS universal, 3D Systems STL
- CONVERGE Data
- CPFD data
ライン、2D、3D 、極座標プロット
- 時間および日付
すべての軸に表示
- XY プロット
散布図、ラインプロット、棒グラフ、片対数プロット、両対数プロット、エラーバープロット、スプライン、カーブフィットなど。目盛り、シンボル、凡例などの設定。水平軸および垂直軸の複数設定
- メッシュプロット
1D / 2D / 3D グリッドを表示。メッシュ線分に変数で色指定
- 等高線プロット
等高線の表示、等高線レベル間の塗りつぶし、セル (またはエレメント) の塗りつぶし。複数の等高線変数で、変数間の相互関係を同時に分析/表示
- ベクトルプロット
画面上、3D サーフェス上、ボリューム内の 2D / 3D ベクトルの表示。3D サーフェス接平面の 3D ベクトル成分の表示。長さ、色、ラインタイプ、矢印のスタイルの設定。変数による色付け
- 極座標プロット
極座標ラインプロット (r と θ) を作成。角度は、ラジアン、度または任意の単位で設定。半径は線形表示または対数表示を使用
- 流体構造相互作用 (FSI)
構造解析と CFD の計算結果を同時に読み込み、材料変形や流れの変化をひとつのプロットに表示