6パーティ問題モデルを作成する
Creating the Party Problem Model

この章では以下の内容を紹介します:

  1. モデルに説明を記入する
  2. パーティー場所、天気、効用 (Utility) に関する各変数を作成する
  3. 変数間に矢印を描画する
  4. パーティ会場をラベルのリストとして定義する
  5. 天気を確率テーブルとして定義する
  6. 効用 (Utility) を決定論的テーブルとして定義する
  7. 効用 (Utility) を計算する
  8. パーティ問題モデルを作成する:まとめ

この章では、Analytica の新規モデルを Party Problem という名称で作成します (新規モデルの作成方法につきましては、第4章冒頭の「モデルを新規作成する」"Creating Models" をご覧ください)。Party Problem モデルは、離散的確率分布の使用について説明するものです。

離散または条件付き確率をモデルに使用する場合は、この章を学習してください。

使用するさまざまな種類のモデルには、専門的な判断や経験的なデータに基づく確率分布を使用して変数を説明する場面があります。結果が離散的または定性的な値をとる場合 (例えば、low, medium, high など)、離散確率 (discrete probability) 分布を使用する必要があります。

Party Problem モデルでは、晴れ又は雨のいずれかを取る天気 (weather) がキーとなる不確実性変数となります。天気には、パーティの場所を室内 (indoors) にするか、屋根付きベランダ (porch) にするか、それとも、屋外 (outdoors) にするかという決定に関して影響力があります。