6.7 効用 (Utility) を計算する

このセクションでは、Utility の値を計算することにします。

1. Utility が選択状態にあることを確認してください。

2. Result ボタン をクリックして、Mid 値を計算します。

 

各パーティ会場の効用 (Utility) は、先ほど入力した決定論的テーブル UtilityRainy の値と同じになります。これは、 RainyWeather の Mid 値がだからです。この決定論的評価の結果から導き出される結論は、パーティを開くのに最もふさわしい場所は室内であるということです。

2. Uncertainty View ポップアップメニューから Mean Value を選択します。

 

平均値 (mean value) によって下される評定は非常に異なったものです。期待される効用が最大になるのは、屋根つきベランダ (Porch) になります。サンプルによって見積もられる平均値は、屋外 (Outdoors) が約40、屋根つきベランダ (Porch) が 48、室内 (Indoors) が 46 という結果になります。

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各パーティ会場について期待される厳密な効用 (Utility) は、起こりうる結果の可能性を Utility の値に乗ずることで算出されます:

 

離散モデリングの背景を使用される方への注記

Analytica では、確率分布の全てがシミュレーションされ、サンプル平均を算出することによって各分布の期待値 (mean:平均値) が計算されます。離散分布の場合、算出される平均値は、サンプルサイズが増加するほど、離散的結果の値にそれが起こりうる確率を乗じて得られる値に向かって収束します。