6.5 天気を確率テーブルとして定義する

このモデルでは、天気を現実の世界と同様、予測できないもの (unpredictable) とします。

このセクションでは、晴れ (sunny) または雨 (rainy) の離散的な2つの結果を取り得るものとして天気 (Weather) を特徴づけることにします。また、これら2つの可能性が起こり得る確率をそれぞれ割り当てることにします。これを行うには、天気を確率テーブル (probability table) として定義することになります。Analytica で離散的な可能性をあらわすための機能が確率テーブルです。

1. Weather をダブルクリックして、その Object ウィンドウを開きます。

 

2. Description フィールドをクリックして、Weather outcomes and probabilities. (起こり得る天気とその確率) と説明を入力します。

3. Expression ポップアップメニューから Probability Table を選択します。

 

Indexes ダイアログボックスが開きますので、このテーブルで使用するインデックスの内容を確認します。Selected Indexes リストには、Weather (Self) が表示されています。Self は、このインデックス (離散的分布の結果) がこの確率テーブルに含まれていることをあらわします。確率テーブルのインデックスは Self (それ自身に含まれる値) である必要があります。

4. OK ボタンをクリックします。

 

Edit Table ウィンドウが表示されます。このテーブルの最初の列に結果 (outcomes) を、2番目の列にそれぞれの確率を入力します。最初の列には、起こりうる結果を入力することになります。

5. Item 1 というラベルの付いたセルをクリックして、Weather に関する最初のラベルを選択します。Item 1Sunny に書き換えたら、Enter キーを押します。

 

テーブルには1行目と同じ内容、すなわち、Sunny が含まれまれた状態で2行目が追加されます。2行目が表示されない場合は、Sunny というテキストが選択されていることを確認して、再度 Enter キーを押してください。

6. テーブルに2行目が追加されます。Rainy と入力したら1行目のセルの内容をクリックして入力して内容を適用します。

 

2列目には、起こりうる結果の確率をそれぞれを入力します。

7. 晴れる確率として 0.4 を、雨になる確率として 0.6 をそれぞれ入力します。

8. チェックボタン をクリックして、入力した内容を適用します。

 

9. Result ボタン をクリックして、Weather を評価します。

 

Mid 値は Rainy になりますが、これは、Rainy に対して 50% を超える確率が割り当てられているからです。

10. Diagram ボタン をクリックして Diagram ウィンドウに戻ります。