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製品概要 新しい機能

Igor Pro 7 の新しい機能

過去のバージョンの履歴

 

全般

64ビットと 32ビットのアーキテクチャ

WindowsとMacintoshのどちらも64ビット対応版があり、より大きなウェーブとデータセットを扱えるようになります。同じくどちらも32ビット対応版も使用できます。お使いの環境に応じて、64ビット版か32ビット版のどちらかをご使用いただけます。

高解像度ディスプレイのサポート

Igor Pro 7 は、Macintosh版で高解像度のRetinaディスプレイをサポートし、Windows版では4Kディスプレイをサポートしています (Windows 10のみ) 。 アイコンとテキストは適切なサイズで、コントロールパネルのサイズもプログラマが少し操作するだけでスケールアップ/ダウンを調節できます。

改善された UNDO/REDO

すべてのプロシージャのコードとノートブックの編集、ほとんどのインタラクティブなグラフやレイアウトの調整に、無制限にUNDO/REDOができます。

UNICODEテキスト

Igor Pro 7は、数学記号や外国文字のレンダリングを向上させるUnicodeを内部的に使用しています。

カメラ制御

ライブ映像を表示し、サポートされているハードウェアのカメラ画像をキャプチャします。

その他の機能

従来XOPが提供していたデータファイル操作機能のほとんどは内蔵されています。

  • XLLoadWave (Excelファイルのロード)
  • MLLoadWave * (MatlabのMATファイルのロード)
  • JCAMPLoadWave (JCAMP-DX分光データのロード)
  • GBLoadWave (generalバイナリデータのロード)
  • SoundLoadWaveとSoundSaveWave (サウンドファイルのロードやセーブ)
    * Matlabの2010b以降が必要です。

また、IGOR Pro 6 のXOPによって提供されている以下の機能も内蔵されています。

  • Gizmo
  • Data Browser
  • Interpolate2
  • GetInputState
  • HFSAndPosix (Macintosh のみ)

 

40以上の新しいコマンド

以下を含みます:

  • ウェーブの操作
    • SplitWave、FindDuplicates、SortColumns
    • ListToTextWave、ListToWaveRefWave、およびWaveRefWaveToList (リストベースのテキストとウェーブの変換)
  • 分析
    • JointHistogram (2D、3D、および4Dジョイントヒストグラムの計算)
    • SumSeries、SumDimension、FindContour、DPSS、MultiTaperPSD
    • ICA (独立成分分析)
  • プログラミング
    • URLRequest (ウェーブサーバとのデータの授受および SSL / TLS 暗号化のサポート)
    • GetEnvironmentVariable、SetEnvironmentVariable、およびUnsetEnvironmentVariable (環境変数の値の設定と取得)
  • 数学
    • LambertW、gammaEuler、sinIntegral、cosIntegral、expIntegralE1、zeta、Dilogarithm
    • ヤコビの楕円関数である JacobiSn と JacobiCn

Help→Contact Supportメニュー

新しい Help→Contact Supportメニューを選択いただくと、お使いの Igor Pro のバージョンやシステム情報等が含まれているテンプレートが作成され、バグ報告やサポートが必要な際に、お使いのメーラーから問題と再現手順を書いて送信するだけで済みます。

File→Start Another Igor Pro Instanceメニュー

File → Start Another Igor Pro Instancceメニューを選択いただくと、直ちに別の Igor Proインスタンスが起動します。もう複雑な準備や操作は必要ありません。

 

プログラミング

デバッガ

Igor Pro 7 のデバッガは、これまで以上にデバッグを容易にするため、再設計されました。多次元のウェーブを画像として表示できるようになりました。もちろん、IGOR Pro 6 のように、1D のウェーブは通常のグラフで表示することができます。さらに、テーブル内にウェーブを表示することができ、値はその場で編集することができます。文字列や数値変数と同様に、構造体変数の値も変数ツリーで表示と編集ができます。長い文字列の値は、新しい String Inspector で表示と編集ができます。

新しい Table view を使用して、デバッガでウェーブを表示、編集。
長い文字列の値は、簡単に新しい String Inspector で表示と編集ができます。
多次元のウェーブは画像として表示できます。
変数ツリーに構造体や変数の値を表示して、編集することができます。

 

プロシージャの編集

UltraEdit、BBEdit、はたまたvi等をお好みならば、プロシージャファイルの編集オプションでこれらの外部エディタを指定できます。Igor Proは、テキストファイルの変更を監視し、ファイルの中身が変更されている場合には自動的に再読み込みします。
プロシージャウィンドウナビゲーションバーから、簡単に関数やその他のプログラム構成要素を見つけられます。
Miscellaneous Settingsダイアログのテキスト編集カテゴリで対応するオプションをオンにすることによってプロシージャとプレーンテキストノートウィンドウ内の行番号を表示することができます。
新しい検索バーをプロシージャ、ノートブック、ヘルプウィンドウに使用して、素早くテキストを検索します。

C言語に慣れている場合は、インライン関数パラメータ、ローカル変数の型、および行継続、新しい<<、>>、++、--等の 演算子等、Cに似た新しい構文を使用できます。
 

 

コマンドウインドウ

コマンドラインとコマンドヒストリウィンドウにシンタックスハイライトが適用され、コマンドラインの複数行表示が可能になりました。

 

 

画像処理

20の新しい操作関数、関数、およびオプション

たとえば、新しいImageSkeleton3D操作関数は「細線化」によって、3Dバイナリオブジェクトの骨格を計算します。オブジェクトの「骨格」が残るまでレイヤーごとのErosion で細線化を行います。この例では、赤の構造体がImageSkeleton3D操作関数への入力、青の構造体が出力を示しています。

赤色は染料で満たされた小脳プルキンエ細胞から取得した一連の共焦点画像のZプロジェクションを示しています。 青色はImageSkeleton3D操作関数を使用してこのニューロンの「骨格」を計算したZプロジェクションを示しています。 (オリジナルデータはA. Hayar、D. Pierce、K. Light各氏のご厚意による).

新しいダイアログ

粒子解析とラインプロファイルダイアログなどの、画像解析操作関数のための14の対話型ダイアログを追加しました。

マルチスレッド

可能な場合、ImageInterpolate、ImageLineProfile、ImageThreshold、ImageEdgeDetection、ImageRestore、ImageFilter、ImageBlend、ImageStats、ImageRotateを含むたくさんの画像処理操作関数では計算は自動的に並列化されます。

 

 

ユーザーインターフェース

データブラウザ

データブラウザは完全に作り直されて新しくなりました。以下いくつかの素晴らしい新機能が搭載されています:

データブラウザから直接、表やグラフ、コマンドラインにウェーブをドラッグできます。
ヘッダーを右クリックすると、サイズやポイント数、次元数、作成および変更日付、オブジェクトの型、ロック状態、及びウェーブについてはシンボリックパスなどの追加オブジェクト情報が表示できます。その列のヘッダーをクリックして、ソートも可能です。
オブジェクトを右クリックして、”Where Is Object Used”を選択すると、オブジェクトが使用されている場所が表示されます。
プロットパネルは、グラフやイメージウィンドウに表示されるのにより近い状態で、ウェーブが表示されます。軸は表示/非表示を選択でき、プロットスタイル、モード、カラーも指定できます。3または4レイヤーの3Dのウェーブは自動的にRGB (A) 画像として表示できます。

 

テキスト検索

テキストを表示するあらゆるウィンドウで使える新しいFindバーを使用して、素早くテキストを検索できます。検索文字列と一致した文字列はすべて一度にハイライト表示されますので、より簡単にお探しの文字列がみつかります。

複数ウィンドウでのテキスト検索は新しいFind Text in Multiple Windowsダイアログで以前よりも簡単になりました。ダイアログ内から見つかった全インスタンスのリストを見ることができ、また文字列をダブルクリックして対応するテキストに移動できます。

Graph Info Box とカーソル

新しいInfo boxは、複数のカーソルのペアを表示できます。 ポイント番号を編集すると、新しい場所にカーソルを移動します。Graph→Show Infoメニューを選択すると、Graph Info Boxを表示できます。

ヘルプブラウザ

ヘルプブラウザのCommand Helpタブでは、新しいFilterフィールドを使って簡単にコマンドを見つけることができます。

 

 

グラフィックス

透明度

図にあるように線や塗りつぶしの色を制御することができるほとんどの場所で、RGBカラー値の代わりにRGBAカラー値を指定することで、 (不透明でない) 部分的な透明度を使用できます (Aはアルファの略) 。ダイアログやメニューから、部分的透明色を選択するための新しいColor Pickerを使用することができます。

エラーシェーディング

グラフ上の誤差範囲は、シェーディングで表示できるようになりました。

グラデーション塗りつぶし

ModifyGraph、ModifyLayout、SetDrawEnvの操作関数の新しいキーワード「gradient」を使用して、描画オブジェクト、グラフのトレース、グラフウィンドウとプロットエリアに、グラデーション塗りつぶしを指定します。

 

 

パフォーマンス

  • WaveStatsとMatrixOpを含む20以上のコマンドは、自動的に複数のスレッドで一部またはすべての計算を実行することができるよう内部的にコードを持っています。
  • MatrixOPは、さらに50の関数を追加でサポートします。
  • テキストウェーブに関するほとんどの操作関数は、テキストの保存方法についての後方互換性実装の変更にともなって、はるかに高速に実行されるようになりました。

 

 

3Dグラフィックス(Gizmo)

ビルトイン

Gizmoは完全に再設計され、新たにIgor Pro 7に内蔵となりました。Gizmoのウィンドウやダイアログは他のウィンドウやダイアログのように機能します。

テキストボックスやカラースケールような通常のIgorの注釈はギズモウィンドウに追加可能になりました。
Gizmoはグラフ、レイアウト、コントロールパネル等の他のウィンドウタイプでホスト可能になりました。 Gizmoは以前と同様に、スタンドアロンウィンドウとして表示することもできます。
すべてのGizmoダイアログは他のほとんどのイゴールダイアログのようにコマンドを生成します。
 

 

新しいGizmoオブジェクトタイプ

Gizmoイメージは内部で画像データによりテクスチャー加工されたクワッドオブジェクトの形式です。

イメージソースのウェーブは、下記の3つの形式のいずれかになります。
・ 2次元の Z値マトリクス 
・ 3レイヤーの符号なしバイト型の3次元 RGBウェーブ  ・ 4レイヤーの符号なしバイト型の3次元 RGBAウェーブ
3D棒グラフは、まっすぐ (3軸すべてに平行) な長方形のバーで構成されています。 バーは、規則的なグリッド上に配置するか、または領域内に自由に分布させることも可能です。

 

改善された数値ラベル

数値テキストラベルのレンダリングが大幅に改善されました。

マルチスレッド

等値面はマルチスレッドで処理されるようになりました。

 

 

ページレイアウト

複数ページ

ページレイアウトは複数ページを含められるようになりました。それぞれページはレイアウトウィンドウの左側に表示される新しいページソーターに示されます。LayoutPageAction操作関数、またはページソーターの下部のコントローラーを使用して、ページを追加したり削除したりできます。 また、ページソーターでページをドラッグ&ドロップすることにより、レイアウトのページを並べ替えることができます。

SavePict操作関数の /PGR フラグを使用して、単一のPDFドキュメントにレイアウトのページをエクスポートできます。

レイアウトスライドショーモード

ページレイアウトは、LayoutSlideShow操作関数を使用して全画面スライドショーで表示できるようになりました。 これにより、Igor Proのグラフィックと結果の手軽な全画面表示や、スタンドアロンのキオスクモードでIgor Proを使用することができます。各種設定はLayoutSlideShow操作関数やレイアウトスライドショーダイアログを使用して調整することができます。当図には、オプションの”Presenter’s view”が表示されています。