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IGOR Pro 6.2 から追加された主な新機能は以下のとおりです。
AdoptFiles
や GetMouse
など、6つの新しい関数と操作関数の追加
Batch Curve Fitting パッケージの追加: 組み込みフィット関数またはユーザー定義のフィット関数を選択して、データを一括 (バッチ) でフィットさせることができます。「バッチ」は、ウェーブに格納されている類似のデータセットの集合で、共通のフィット関数、初期条件、およびウェーブの重み付けとマスキングが適用されています。各データセットはそれぞれ、ウェーブフォーム、XY ペア、または 2D ウェーブのカラムに格納することができます。
Scatter Dot Plot Panel の追加。Scatter Dot Plot (散布ドットプロット) はカテゴリプロット、散布図、およびヒストグラムの要素があります。カテゴリプロットのように、複数のデータセットの合計数を表示し、各データセットは X 軸にラベル付けされます。散布図のように、これはデータを分散の状況を提示します。ヒストグラムのように、データをすべての値を1つの範囲に分類するポイントのかたまりにソートします。
Multipeak Fitting 2 パッケージがピーク係数の制約に対応するようになりました。
NewImage
が、ダイレクトカラー (RGBA カラー) 画像プロットに対応しました。
これまで FilterFIR
ノッチフィルター長は 4001 ポイントまでに制限されていました。これが 2,147,483,647 ポイントとなり、サンプリング周波数の最小ノッチ幅は 0.000107% となりました。
AdoptFiles
GetMouse
GetRTLocation
GetRTLocInfo
ImageFromXYZ
WaveRefIndexedDFR
Igor Pro 6.3 は、旧バージョンの Igor で作成されたすべてのファイルの読み込み可能です。
Igor Pro 6.3 の新機能を使用しない場合、6.3 で作成したエクスペリメントファイルは旧バージョンで読み込み可能です。
Igor Pro 6.3 で追加された機能を使用し、エクスペリメントファイルを保存した場合、そのファイルを旧バージョンの Igor で読み込もうとするとエラーが生じる可能性があります。
誤った種類のウェーブが、コンパイルされたウェーブの割り当てに使用された場合のエラーチェック機能が改良されました。たとえば、複雑な出力ウェーブが、リードオンリーの代入式で使用された場合です。
新規プロシージャウィンドウでは #pragma rtGlobals=3
が挿入されます (従来は rtGlobals=1
でした)。これによって、厳格なウェーブ割当チェック機能が実装され、何種類かのユーザー記述のバグがキャッチされます。
単一ポイントの Waveform Arithmetic
およびユーザー定義関数の代入式のエラーチェック機能が強化され、予期しない結果を生成するコードをコンパイラが検出すると、ユーザーに警告します。
新しいイメージプロットダイアログでは、4層ウェーブをダイレクトカラーとして扱うこと認識し (NewImage
はアルファダイレクトカラーをサポート) 、NewImage/G=1
チェックボックスを表示します。
組込みの文字列関数または数値関数の呼び出しで、出力される結果をプリント出力や割り当てによって使用しなかった場合、"To invoke a built-in function you must print or assign the result" (組込み関数を呼び出すにはプリントするか出力先を指定してください) とのメッセージが表示されるようになりました。これは、ユーザー定義関数には適用されません。
一部の操作関数では、同じフラグを2回使用すると、コンパイル時エラーとなります。旧バージョンではランタイムエラーでした。このエラーは、すべての XOP 操作関数と一部の組み込み操作関数に影響します。
エラーのデバッグを有効にすると、エラーダイアログを閉じた後、プロシージャウィンドウが表示され、問題のある行を強調表示します。
旧バージョンでは値式がランタイムエラーを生じていた ValDisplay
コントロールは、"<値なし>
” とのみ表示されるようになりました。ランタイムエラーは発生しません。
詳細なバグ修正リストは、開発元サイトの Changes Since Igor 6.30 (英語) をご参照ください。