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Tecplot 360 2017 で追加された機能

Tecplot 360 2017 の拡張機能 *

* TecPLUS の有効期間中のみご使用可能です。

  • Tecplot Chorus
    複数のソリューションをパラメトリックに比較、最適化

  • PyTecplot
    Python API で高速な自動化とワークフローのリンクを実現

  • SZL Server
    独自のSZL (sub-zone load on demand) を使ったクライアント・サーバー・モデルでリモートデータにアクセス可能
    ※2017 R2 リリース時点では Linux のみ使用可能です。

2017 R3 で追加された機能

PyTecplot用のレコーディング機能

Tecplot 360 2017 R1で新しいPython APIであるPyTecplotを導入しました。Tecplot 360 2017 R3ではPyTecplotスクリプトの記録ができるようになり、マクロを記録するのと同じように高度なスクリプトを簡単に作成できます。純粋なPythonとして記録されたコマンドが今後も追加されていく予定です。現在まだ追加されていないコマンドはtecplot.macro.execute_commandを使用して記録されます。

PyTecplotの接続

TecplotのPyTecplot APIの機能向上の一つとして、PythonからインタラクティブインスタンスであるTecplot 360を制御できるようになりました。この制御機能とPyTecplotスクリプトの記録機能を使って、より多くのワークフローでPythonを活用し、複雑な解析をより速く実行できます。

LaTex Syntaxサポート

Tecplot 360 2017 R3はインストールされたLaTexエンジンを使用して、Tecplot 360環境でテキストを作成およびレンダリングすることができます。LaTexエンジンはTecplot 360インストールディレクトリにあるtecplot_latex.mcファイルを使ってTecplot 360に登録する必要があります。LaTexエレメントを追加するには、Text Detailsダイアログを使用してください(User’s Manualのセクション18-1.6をご参照ください)。

スライスおよび等値面の改善

  • 等値面にベクトルを表示できます。
  • スライスを設定および抽出してからオンにします。これによってワークフローのスピードが向上します。
  • スライスを抽出して接続領域を分離します。これによって、ナセル内のスライス領域等を分離することができます。これを実行するには、新しいExtract Slicesダイアログを使用します。
  • スライス抽出オプションを使用して、論理的に順序付けられたラインゾーン(l-ordered)として抽出することができます。
  • Extract Slicesダイアログで、スライスをグループごとに抽出します。
  • 開始スライス/終了スライス/中間スライスを抽出すると、開始から終了まで順番に抽出されます。プライマリのスライスがアクティブな場合、それも順番に抽出されます。

その他の機能

  • .pvtu、.vtu、.vtmファイル形式をサポートする新しいVTKローダーがCOMSOL、Envenio、SimVascular、PyFRとの互換性を提供します。
  • Flow3Dローダー、VTKローダー、Fluentローダーで2GBを超えるデータファイルのインポートが可能になりました。
  • Tecplot 360 2017 R2より、ソリューション時間を変更する操作の速度が向上しました。
  • 最初のプロットの生成時のメモリ消費量を削減しました。
  • ラインの凡例、散布図の凡例、ラベルポイントとセルのダイアログのフォントオプションに、ボールド体とイタリック体を追加しました。
  • Text Details Regular Text Angleが15度単位から任意の値を使えるようになりました。
  • インストール時に含まれるサンプルデータを整備および再編成しました。
  • MPEG-4エクスポートの拡張子を .mp4に変更しました。
  • インデックスページで上/下矢印を使用する場合、Probe Atダイアログは再プローブするようになりました。
  • いくつかのラインマップに関する機能をextendmcrアドオンに追加しました。Tecplot 360 User’s Manualのセクション31 – 3.4をご参照ください。

 

2017 R2 で追加された機能

Fluent ローダーの改善

  • (特に時間依存解において) パフォーマンスが飛躍的に向上し、共有グリッドを使ったデータのメモリ消費量が減少しました。
  • Fluent Additional Quantities がロード可能
  • 対称ゾーンの変数がロード可能
  • Fluent 変数名マップが、より多くの変数に意味のある名前を付けられるようにアップデート
  • Fluent データの読込み中の反応性と進捗フィードバックの向上

約100万データポイントの 30タイムステップをもつ過渡解を使ったテストでは、Tecplot 360 2017 R1 と比較すると、最初の画像までの時間は 74 秒から 4 秒まで下がり (95%削減) 、使用メモリーは 93%削減しました。

Fluent Loader Benchmark
Tecplot Release 最初の画像までの時間 使用メモリー
2017 R1 74.2 秒 3.86 GB
2017 R2 3.7 秒  95%短縮! 265 MB  93%削減!

 

PyTecplot API の拡張

Tecplot の Python API、PyTecplot で以下の取り扱いが可能になりました:補間、2D/3D ベクトル、ストリームライン、ビュー調節、コンター図と折れ線グラフの凡例、3D 回転軸、補助データ、ノードマップ、フェイスマップ、face neighbor 情報、過渡解データのソリューション時間、スライス抽出

 

SZL Server パフォーマンスの向上

Tecplot のクライアント・サーバーモジュール、SZL Server は 2要素認証と SSH 接続のパスワード認証に対応しています。大量のゾーンを持つデータセットのパフォーマンスも向上しています。Tecplot 社で SSH 接続で Tecplot SZL Server からアクセスした 81タイムステップを持つ 6 億 8100 万セル・シミュレーションをテストしたところ、ファイルを開くのに要した時間とすべてのタイムステップを順に表示するのに要した時間が、1,737秒から 834秒 になり、Tecplot 360 2017 R1 と比較して半分になりました。

SZL Server Benchmark
Tecplot Release 81 タイムステップの最初のアニメーション画像までの時間
(暗号化された接続を使用)
2017 R1 1737 秒
2017 R2 834 秒 半分に短縮!

 

Q-Criterion 計算の統合

渦の識別手法である Q-Criterion が Tecplot 360 の CFD Analyzer に組み込まれました。この統合によって計算が速くなり、メモリー効率が向上し、使いやすくなります。5,800ゾーンと 2億6300万セルを持つ Plot3D データセットを使ったテストでは、計算変数を使った Q-Criterion の計算が、マクロを使った計算より 6倍 (84%) 速く (約47分から 7分20秒に) なりました。SZL ファイルフォーマットを使うと、さらに 22% 時間を短縮できました。

Q-Criterion Benchmark
手法 Plot3D ファイルフォーマット
計算時間
SZL ファイルフォーマット
計算時間
マクロファイル 46 分 57 秒 該当なし
最適化マクロ 11 分 5 秒 9 分 21 秒  15%短縮!
CFD Analyzer 7 分 20 秒 マクロファイルで84%短縮! 5 分 43 秒 SZL によって22%短縮!

 

TecIO で 20 億ノード以上のゾーンに書き込み

TecIO ライブラリを使うと、サードパーティのアプリケーションで Tecplot ファイルフォーマットの読み込み/書き込みが可能です。ライブラリに含まれる SZL ファイル書き込み用 API が更に使いやすくなりました。新リリースの TecIO は 64-bit インデックス対応で、ゾーンごとに 20 億ノード以上が使用できます。新しい API はデータの受け付け順においても柔軟性があり、ファイルの書き込みに要するメモリー量を低くすることができます。

「あなたがまだ Tecplot はビッグデータを扱えないと思っているならば、新しい TecIO API を見てください。
   TecIO は 64 ビットインデックスをサポートし、ゾーンごとに 20 億ノード以上を使うことができます。」
 - Tecplot プロダクトマネージャー、Scott Fowler

 

Chorus の傾向調査機能が向上

Chorus は複数ソリューションや実験から成る大規模データセット探索のために Tecplot 360 2017 に組み込まれています。Chorus のデータ傾向の習得機能が向上し、変数を使って線の色やシンボルの形を定義できるようになりました。

 

2017 R1 で追加された機能

  • Cart3D 向け TRIX ローダー対応
  • Nastran, Flow3D, CGNS, Plot3D, EnSight, FEA 向けデータローダーの更新
  • Variable Combining 機能により、名称が異なるが同じ属性を表す変数 (例:”P” と “Pressure”) をマージして様々なソースから結果を比較することが可能
  • TecIO で SZLファイルの読込みが可能
  • Unicodeファイル・システム・パスによるデータやファイルのロードが可能。Unicode バイト・オーダー・マーカーが含まれるテキストファイル (スタイルシート、エイリアスファイル、レイアウト、マクロ、ASCIIデータファイル等) の読込みも可能