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Tecplot 360 2017 R1で新しいPython APIであるPyTecplotを導入しました。Tecplot 360 2017 R3ではPyTecplotスクリプトの記録ができるようになり、マクロを記録するのと同じように高度なスクリプトを簡単に作成できます。純粋なPythonとして記録されたコマンドが今後も追加されていく予定です。現在まだ追加されていないコマンドはtecplot.macro.execute_commandを使用して記録されます。
TecplotのPyTecplot APIの機能向上の一つとして、PythonからインタラクティブインスタンスであるTecplot 360を制御できるようになりました。この制御機能とPyTecplotスクリプトの記録機能を使って、より多くのワークフローでPythonを活用し、複雑な解析をより速く実行できます。
Tecplot 360 2017 R3はインストールされたLaTexエンジンを使用して、Tecplot 360環境でテキストを作成およびレンダリングすることができます。LaTexエンジンはTecplot 360インストールディレクトリにあるtecplot_latex.mcファイルを使ってTecplot 360に登録する必要があります。LaTexエレメントを追加するには、Text Detailsダイアログを使用してください(User’s Manualのセクション18-1.6をご参照ください)。
約100万データポイントの 30タイムステップをもつ過渡解を使ったテストでは、Tecplot 360 2017 R1 と比較すると、最初の画像までの時間は 74 秒から 4 秒まで下がり (95%削減) 、使用メモリーは 93%削減しました。
Tecplot Release | 最初の画像までの時間 | 使用メモリー |
---|---|---|
2017 R1 | 74.2 秒 | 3.86 GB |
2017 R2 | 3.7 秒 95%短縮! | 265 MB 93%削減! |
Tecplot の Python API、PyTecplot で以下の取り扱いが可能になりました:補間、2D/3D ベクトル、ストリームライン、ビュー調節、コンター図と折れ線グラフの凡例、3D 回転軸、補助データ、ノードマップ、フェイスマップ、face neighbor 情報、過渡解データのソリューション時間、スライス抽出
Tecplot のクライアント・サーバーモジュール、SZL Server は 2要素認証と SSH 接続のパスワード認証に対応しています。大量のゾーンを持つデータセットのパフォーマンスも向上しています。Tecplot 社で SSH 接続で Tecplot SZL Server からアクセスした 81タイムステップを持つ 6 億 8100 万セル・シミュレーションをテストしたところ、ファイルを開くのに要した時間とすべてのタイムステップを順に表示するのに要した時間が、1,737秒から 834秒 になり、Tecplot 360 2017 R1 と比較して半分になりました。
Tecplot Release | 81 タイムステップの最初のアニメーション画像までの時間 (暗号化された接続を使用) |
---|---|
2017 R1 | 1737 秒 |
2017 R2 | 834 秒 半分に短縮! |
渦の識別手法である Q-Criterion が Tecplot 360 の CFD Analyzer に組み込まれました。この統合によって計算が速くなり、メモリー効率が向上し、使いやすくなります。5,800ゾーンと 2億6300万セルを持つ Plot3D データセットを使ったテストでは、計算変数を使った Q-Criterion の計算が、マクロを使った計算より 6倍 (84%) 速く (約47分から 7分20秒に) なりました。SZL ファイルフォーマットを使うと、さらに 22% 時間を短縮できました。
手法 | Plot3D ファイルフォーマット 計算時間 |
SZL ファイルフォーマット 計算時間 |
---|---|---|
マクロファイル | 46 分 57 秒 | 該当なし |
最適化マクロ | 11 分 5 秒 | 9 分 21 秒 15%短縮! |
CFD Analyzer | 7 分 20 秒 マクロファイルで84%短縮! | 5 分 43 秒 SZL によって22%短縮! |
TecIO ライブラリを使うと、サードパーティのアプリケーションで Tecplot ファイルフォーマットの読み込み/書き込みが可能です。ライブラリに含まれる SZL ファイル書き込み用 API が更に使いやすくなりました。新リリースの TecIO は 64-bit インデックス対応で、ゾーンごとに 20 億ノード以上が使用できます。新しい API はデータの受け付け順においても柔軟性があり、ファイルの書き込みに要するメモリー量を低くすることができます。
Chorus は複数ソリューションや実験から成る大規模データセット探索のために Tecplot 360 2017 に組み込まれています。Chorus のデータ傾向の習得機能が向上し、変数を使って線の色やシンボルの形を定義できるようになりました。