CrystalDiffract 6 で追加された機能
CrystalDiffract 6.9
- (Mac 版のみ) ユニバーサルバイナリ
CrystalDiffract は Apple Silicon 環境でネイティブに動作するようになりました。同じアプリケーションは、Intel ベースの旧式の Mac でもネイティブに実行します。これは「ユニバーサルバイナリ」として配布されるもので、いずれの環境でもフレキシビリティとパフォーマンスを最大限発揮します。
- (Mac 版のみ) Big Sur 対応
このバージョンのプログラムは、macOS 11 “Big Sur” で実行するように設計されており、このバージョンおよび古いオペレーティングシステムとの互換性を確保するためにインターフェイスが更新されています。なお、現時点では、Big Sur の “unified” ツールバーデザインは使わず、従来の “extended” デザインを採用しています。これにより、Big Sur のレイアウトがより広くても、すべての標準コントロールが表示されたままになります。
- プロファイル生成の高速化
CrystalDiffract では、マルチスレッド機能が採用されたことでプロファイルの生成処理が劇的に高速になりました。
- ローレンツ型ピークプロファイルの改良
ピークプロファイル生成の高速化により、ローレンツ (Lorentzian) および疑似フォークト (Pseudo-Voigt) 型のピークプロファイルの非常に幅の広いピーク「テール」をシミュレートできるようになりました。
- その他の変更点
- (Mac 版のみ) サイドバーとインスペクターの切り替えのアニメーション化
- 多構造ファイルのインポート時におけるパターンリストの自動オープン
- TEM の最大電圧を 1000 から 9000 keV に拡大
- 結晶エディターの改良:複数のサイトの行を選択し、1 つのチェックボックスをクリックすることで、複数のサイトを「オン」または「オフ」に切り替えることができるようになりました。
- ピークプロファイルのタイプを変更しても、y 軸は自動スケーリングされなくなりました。オリジナルのスケールが維持されます。
- CIF インポートで非標準の要素記号(「Va」など)が標準の同等の要素(「V」など)に置き換わる問題を修正しました。元のシンボルが尊重されます。
CrystalDiffract 6.8
- “Mojave” のダークモードのサポート (Mac)
macOS 10.14 “Mojave” で新しく導入された “Dark Mode” に完全対応しました。これにともない、新しいアプリケーションアイコンや描画コードの変更など、インターフェースの設計を大幅に見直しました。
注意:グラフィックをクリップボードにコピーすると、”dark” モードであっても “light” アピアランスが使用されます。
- “Live Diffraction Mode” のサポート
CrystalDiffract 6.8 では、CrystalMaker 10.4 で新たに導入された粉末回折機能がサポートされます。CrystalMaker で作成した構造データをメモリ内で直接送信して既存のウィンドウにパターンを追加したり、パターンを置き換えたりするの使用できるようになりました。後者の方法は、CrystalMakerの「Live Powder Diffraction」モードで使用します。このモードでは、(CrystalMaker で行った) 結晶構造への変更内容が CrystalDiffract に転送されるため、その結果として生じる回折パターンの変更内容を確認できます。
なお、CrystalMaker の “Add” と “Replace” コマンドは、CrystalDiffract の最前面にあるウィンドウに対して作用し、また、置き換えが行われる回折パターンは最前面 (Patterns List の一番上にあるパターン) である点に注意してください。
- Spring-Loaded 型のスライダー
Inspector、Patterns List、Reflexions List がマウスを離すと元に戻るスライドアウト型で表示されるようになりました。パネルを表示するには、該当するパネルが表示されるウィンドウの端にマウスを移動します。Force Touch トラックパッドをお持ちのユーザー様は、トリガーポイントに達すると、わずかな振動(haptic feedback)を感じるはずです。その後すぐに、該当するサイドバーが画面に滑り込んで、表示されている任意の構造の上に重なって表示されます。マウスをサイドバーの外側に移動するまでサイドバーは表示されます。サイドバーからマウスをはずすと画面から滑り出して見えなくなります。
お使いの画面空間を最大限に利用できる素晴らしい手段です。とりわけ、デフォルトではいずれのサイドバーも非表示に設定されているフルスクリーンモードでは効果的です。
- 触覚 (Haptic) フィードバック (Mac)
force-touch トラックパッドを使用している Mac ユーザーは、パターン上にカーソルをスライドさせると回折ピークを感じることができます。従来の「peak click」サウンドは、触覚 (Haptic) フィードバックに置き換えられ、より静かでより親密な感覚を体験できます。
- セキュリティの向上 (Mac)
CrystalDiffract で、Apple の新しい「Hardened Runtime」アーキテクチャが使用され、このアプリケーションは Apple によって正式に公証されているため、ソフトウェアのハッキングされる可能性がはるかに困難となっています。
- オンラインヘルプへのアクセスの更新 (Mac)
Apple の由緒ある「ヘルプビューア」アプリケーションの信頼性は近年低下しています。この問題を回避するために、関連するヘルプファイルの「Cocoa」アンカーを使用してヘルプシステムへのアクセス方法を変更しました。これによって完全ではありませんが、信頼性が向上するはずです。
- その他の変更
- “Positive” (ポジ) タイプのフィルムを削除しました。その代わり、「ダークモード」が有効になっているか否か応じて、「ポジ」または「ネガ」に切り替わります。同様に、”Fire” と “Ice” のグラデーションは、必要に応じて light、または、dark の背景を使用して変化します。
- CIF ファイルまたは CMTX ファイルをエクスポートする際のテキストアウトプットが大幅に高速化になりました (数桁の大きさ!)。
- 占有率ゼロの「ダミー」の元素記号(例:「Zz」)で、回折シミュレーションを行っても警告が表示されなくなりました (アラートが表示されるのは、占有率がゼロ以外の場合でしか表示されなくなりました)。これにより、CrystalMakerファイルの中心サイトにダミー記号が使用されていても読み取ることができます。
- (Mac) フルスクリーンモードを終了してもサイドバーの表示状態が正しく復元されるようになりました。
- インプットファイルに認識されない空間群が含まれていてもプログラムがクラッシュすることは無くなりました。代わりに、空間群記号は P 1 にリセットされます。
- 画面スペースを最大にするために、Patterns List はデフォルトで非表示になりました。 必要に応じて、ツールバーの Patterns ボタンをクリックして表示させることができます。
- CMTX ファイルの原点オフセットを読み取る際に、プログラムが応答しなくなる可能性があるバグを修正しました。
CrystalDiffract 6.7
- CrystalMaker X との連携
CrystalDiffract 6.7 は、CrystalMaker X と連携するよう設計されています。CrystalMaker で作成された構造データを Calculate > DiffractionPattern メニューを使って直接共有できます。
- CMDX ドキュメントのサポート
CrystalMaker X で作成された新しいファイル形式 CMDX (多構造データのコンテナとしての役割を果たすフォーマット) を CrystalDiffract6.7 に読み込むことができます。
- その他の変更点
本バージョンには、ドキュメントの更新と幾つかのバグフィクスが含まれます。
- 再編されたユーザーガイド:Tutorial の章は削除されました (こちらは Help メニューの専⽤コマンドから利⽤できます)。ユーザーガイドは、リファレンスマニュアルとして閲覧し易くなりました。
- オンラインヘルプの更新。書式設定を改善し、Windows 環境での表⽰が効果的になりました。
- ⼀般同価位置のフルセットに格⼦タイプが追加されたインプットファイルを読み込む際にプログラムがクラッシュする問題を修正。
- 指数表記の観測データを読み込む際の問題を修正。
- プログラム内で結晶構造を編集する際のサイト占有率の解釈に関する問題を修正。
CrystalDiffract 6.6
- macOS Sierra への対応!(Mac)
CrystalDiffract 6.6 のアップデートにより、まもなくリリースされる macOS Sierra オペレーティングシステムへの完全な互換性が保証されます。このアップデートでは、ドキュメントタブへのサポートも追加されました。
- すべて刷新!(Win)
CrystalDiffract 6.6 では、本バージョンから非常に高速な Microsoft .NET frameworks を使ってスクラッチから書き換えられ、パフォーマンスの最適化とユーザー体験のシームレス化を実現しました。
- 精度とパフォーマンスの向上 (Mac/Win)
CrystalDiffract 6.6 では、すべての演算に 64-bit 精度が使用されます。メモリーへのアクセススピードの向上、マルチプロセッシング、および、ピークマッチングアルゴリズムの大幅な高速化により、回折パターンの作成時のパフォーマンスが劇的に向上します。
- 高速パラメーターモード (Mac/Win)
新しい表示モードにより、構造パラメーター (たとえば、格子パラメーター:cell parameters、選択配向:preferred orientation) や波長設定のインタラクティブな変更が非常に高速になりました。"Fast Parameter Mode" を有効にしていれば、表示される反射についてのみ強度 (intensity) が再計算されます (像全体が再計算されるのではありません)。これにより調整が大幅に高速化されます。系が理想的になると CrystalDiffract によって像全体の再計算が直ちに行われます。
"Fast Parameter Mode" の有効と無効は、Preferences パネルの Profile タブにあるチェックボックスを使って切り替えることができます (Mac: CrystalDiffract > Preferences ; Windows: Edit > Preferences )。
- インターフェースの刷新 (Mac/Win)
Patterns List の合理化、Reflexions List のサイズ調整の容易化、および、Patterns や Inspector ボタンの新しいツールバーアイコンなどユーザーインターフェースが刷新されました。
- ツールバーの "Add" ボタン
Patterns List の + ボタンの位置がウィンドウツールバーの別な位置に移動しました (デフォルトでは、Patterns ボタンの隣)。
- Patterns List コンテクストメニューの拡張
Patterns List の Actions ポップアップメニューボタンが廃止され、その機能は Patterns List のコンテクストメニューに統合されました (コンテクストメニューは、Patterns List の任意の位置で右クリックすると表示されます)。
- Reflexions List の Splitter Bar
Reflexions List を表示すると、水平の分割線が表示され、Diffraction パネルと Reflexions パネルの相対的なサイズを変更しやすくなります。
- スクローラーの改良 (Mac/Win)
CrystalDiffract のスクローラー (マウスでプロットをドラッグしたり、ズームボタンのいずれかをクリックしたり、pinch-to-zoom を使用すると呼び出される) が本バージョンで大幅に向上しました。変更点は以下のとおりです:
- サイズ変更できるスクローラーサム
スクローラーサムのいずれかの端をクリック&ドラッグすることで範囲の上限と下限を希望する範囲に細かく調整することができます (このスケーリング機能は、スクローラーサムを左右にドラッグしてプロットを物理的にスクロールできる機能に追加されます)。
- 持続的スクローラー
このスクローラーはマウスポインターが上にある間は開いたままになります。
- 大型化と明瞭化
スクローラーが大きくなり、あらゆる範囲のプロットの詳細を表示しやすくなります。
- その他の変更点
- (Win/Mac) 占有率ゼロの占有サイトが単一または複数あった場合のセッションファイルを正しく読み込めるようになりました。従来は、ユーザーがサイト占有率をゼロに変更し、そのファイルをプログラムに次回読み込むと、占有率ゼロの占有サイトは無視されていました。
- (Win/Mac) 結晶の編集で、Site Occupancy コンボボックスが強制的に更新されるようになりました。
- (Mac) Crystal Editor の "On" 列のサイズが変更され、Mac OS X "El Capitan" の新しいシステムフォントでもタイトルが正しく表示されるようになりました。
- (Win/Mac) Zoom to Cursors コマンドでしばしば発生していた表示範囲が広がりすぎるバグが修正されました。
- (Win/Mac) 波長やその他の計測パラメーターの変更で、すべての非表示パターンがそれらを表示されるときに正しくリプロットされるようになりました。
CrystalDiffract 6.5
CrystalDiffract 6.5 は洗練された新しいインターフェース、高速グラフィックスおよび強力なツールを備え、プログラムのパフォーマンス、ディスプレイ、使いやすさと安定性がさらに向上しています。
- 新しいインターフェイス (Mac/Win)
CrystalDiffract 6.5 ではユーザーインターフェイスが新しくなりました。
Mac 版は OS X 10.10 “Yosemite” 対応設計となっています。ウィンドウのデザインが明るくなり、ツールバーアイコンの色がより鮮やかになりました。(Yosemite を使用している場合) Structures (構造) ウィンドウが半透明となります。アイコンが大きくなり、テキストが見やすくなっています。Reflections (反射) リストは行間の上下の余白が大きくなり、読みやすくなっています。Parameters 表示ボタンはより鮮明なロールオーバーボタンになっています。
Windows 版も Structures リストと Reflections リストが改良されています。
- タブを使ったインスペクタ (Mac/Win)
Parameters リストは、タブ付のインスペクタになりました。インスペクタは、Format ウィンドウと Parameters ウィンドウに分かれています。
Format ウィンドウでは、フォントコントロールを持つ新規の Text
グループ、新しい Graph Options
グループ、さらにプロットの色、スタイル、スケールやオフセットを含むプロット全般をコントロールすることができます。
Parameters ウィンドウでは、スムージングやバックグラウンド補正等、シミュレーションの調整や測定データの操作をすべてコントロールすることができます。
- グラフィックスの高速化 (Mac)
大規模な最適化が行われ、特にシャドウとデータマーカーを使用している時の複雑なグラフィックスを高速化しました。開発元のテストでは、データマーカーのプロットが約 2.5 倍、結合マーカー+シャドウプロットは 5 倍以上速くなっています。ラインの描画にはスマートパス最適化を使用してプロット速度を高速化し、滑らかなラインの場合は 15 倍以上の高速化を記録しました。マルチタッチ倍率も以前よりスムーズになっています。
- スクローラー (Mac/Win)
スマートな水平スクロールコントロールを追加しました。これは、サイズ変更またはスクロール時にのみ表示されるので、画面がごちゃごちゃすることはありません。水平スクロールコントロールが表示されているときには、スクローラーがデータ範囲全部のプレビューを表示します。スクローラー「サム」はクリック&ドラッグ、またはクリックして左右にスクロールすることができます。
- グラフィックスの出力機能 (Mac/Win)
CrystalDiffract はベクトル (Mac 版は PDF や EPS、Windows 版は WMF) やピクセル (TIFF、PNG、JPEG 等) といった様々なグラフィックエクスポート形式に対応しています。背景を透明にすることができるフォーマットもあります。ピクセルグラフィックの出力サイズは、スライダーコントロールで調整できます。
- Loupe (ルーペ) (Mac/Win)
Mac 版は Loupe ツールが、デザインの変更、サイズ変更の高速反応、高速表示、キーボードコントロール、フレームプレビューの拡大図で、大きく変わりました。Square Loupe は、プロットの詳細をより美しく表示するようになりました。正方形でも円形でも反応速度が速くなり、フレームまたは右下隅を使ってドラッグするとライブプレビューすることができます。Loupe のサイズ変更も改良され、より応答性の高いマルチタッチディスプレイになりました。
Windows 版にも、円形または正方形を選択できるルーペツールが新たに追加されました。どちらのデザインの場合も、フレームまたは右下隅を使ってドラッグするとライブプレビューすることができます。
Loupe にはフレームプレビューモードが追加されています。「レンズ」をクリック&ドラッグすると、実際の領域を拡大表示します。これにより、簡単に素早く Loupe を正確に配置することが可能です。Loupe をドラッグして拡大した画像を表示するには、レンズをドラッグしながらコマンドキーを押すか、Loupe のフレームをドラッグします。
Loupe を移動するときは矢印キーを使用します (大きく動かす場合は、shift キーを押したままにします) 。コマンドキーを押したまま shift キーを使用すると、倍率を変更することができます。Loupe のサイズを拡大または縮小するには、control キーを押したまま矢印を上下させます。
- 好みのオリエンテーション (表示方向) の補正 (Mac/Win)
CrystalDiffract はインタラクティブかつ包括的に好みのオリエンテーションを補正することが可能になりました。Parameters タブの Preferred Orientation 表示グループで、サンプルジオメトリの plates (粘土鉱物等の板状結晶) またはキャピラリーに詰め込まれた needles (針状結晶) のいずれかの設定をコントロールできます。好みのオリエンテーションは格子面の法線または格子ベクトルのいずれかとして指定できます。(plates の場合は、平面の法線を使用してください。needles の場合は、針の軸を指定してください。) スライダーコントロールで、ゼロ (ランダム方向) から 1 (小さな板状結晶や針状結晶が正確に平行になる) まで、好みのオリエンテーションの角度を連続的に調整できます。
※ CrystalDiffract は重み付きのガウス (正規) 分布関数を使用して、様々な素粒子のオリエンテーションの分布をモデル化します (例:極点図で視覚化) 。理論的根拠は 1932 年に A. March によって記述されています (Z. Kristallogr. 81:285-297)。CrystalDiffract の「配置」パラメーターは 、R が March 係数である (1 – R) に等しく、ランダムネスの度合を測定することにご注意ください。 |
- 電子粉末回折 (Mac/Win)
CrystalDiffract 6.5 は、X 線および中性子に加え、電子粉末回折パターンのプロファイルをシミュレートできます。
- グラフの背景色 (Mac/Win)
デフォルトでは、CrystalDiffract のグラフ背景は透明です。別のプログラムにグラフィックスをコピーするとき等、不透明な背景を使用するには、Format の Graph Option
グループの Use solid fill
チェックボックスを設定します。カラーボタンを使用して、グラフの背景色を変更できます。
- その他の変更
CrystalDiffract 6.5 には、グラフィックス、パフォーマンスおよびユーザビリティの強化が多数含まれています。
- (Mac/Win) Parameters の
Position & Scale
グループの Y-Scale
スライダーに動的スライダー制限が使用されています。
- (Mac/Win) スマートスクロール制限。CrystalDiffract は (理論的データ範囲ではなく) 実際の X 軸データ範囲を使用して、最大または最小スクロール範囲を制限します。
- (Mac) データマーカーを使用したパターンのシャドウレンダリングが大幅に改善されました。データマーカーごとの複数 (および重複) シャドウではなく、単一のシャドウがパターン全体にレンダリングされます。
- (Mac/Win) 混合相比率を凡例に表示します。
- (Mac) ドラッグ&ドロップが高速化。Patterns リストの mixture グループにパターンをドラッグすることが、非常に滑らかになりました。
- (Mac) Reflections リストのサイズ変更が簡単になりました。Diffraction ウィンドウと Reflection リスト間のより大きい領域に「サイズ変更」カーソルが表示されます。
- (Win) あるウィンドウ (構造リスト) から別のウィンドウにパターンをドラッグ&ドロップすることができます。
CrystalDiffract 6.0
マルチタッチ・コントロールと美しいグラフィック機能を装備した 64-bit マルチプロセッシング・アプリケーション。
先進の設計
マルチプロセッサ、マルチタッチをサポートする 64-bit アプリケーション。
CrystalDiffract は、マルチタッチ・コントロールと先進のグラフィックツールを備えた最新の 64-bit アプリケーションです。
 |
- 最先端のアプリケーション
CrystalDiffract 6 for OS X は、Apple の最新の開発ツールと Objective-C
(Cocoa) 言語によって開発された全く新しい 100% ネイティブの Mac 用アプリケーションです。
- 64-bit マルチプロセッサ・アーキテクチャ
CrystalDiffract では、最新のハードウェアとオペレーティングシステム環境においてパフォーマンスを最適化する先進の 64-bit アーキテクチャが使用されています。演算を集中的に行うマルチプロセッサを完全にサポートしているため、計算速度が飛躍的に向上します。
- マルチタッチ
トラックパッドを利用できる環境にあれば、それを利用して、ルーペサイズや拡大率を調整できるのはもちろん、回折パターンのスクロールやズームも楽々とこなすことができます。
- ユーザビリティ
CrystalDiffract 6 for OS X
には、メニューコマンドにアンドゥ/リドゥ機能が新たに装備されたことに加え、ウィンドウ間でパターンをドラッグ&ドロップするだけで簡単にデータ共有できるようになりました。さらに、"Spaces" を含むフルスクリーン・モードもサポートされます。
刷新された美しいインターフェース
パワフルな測定ツールと楽しさを兼ね備えた滑らかに動くウィンドウデザイン。
縮尺を変えずに高解像度の画像を表示できるルーペ。
 |
- 統一されたウィンドウ設計
CrystalDiffract 6 の特徴は、パターンリスト、グラフィックエリア、反射 (reflexion) リスト、および、パラメータコントロールを含む滑らかに動くマルチペインウィンドウ・レイアウトです。
- 統合された検索フィールド
統合された検索フィールドを使って、反射を検索し見つけ出すことができます。反射は画面上にハイライトで表示され、新規反射リストに登録されます。リストになった反射をダブルクリックすると、そのピークが表示されます。
- 新しいツール
CrystalDiffract 6 には、位置測定、ピークのラベル付け、および、グラフィックの拡大といったユーザーの作業を支援する滑らかな動きをする新しいツールが用意されています。インタラクティブなルーラ (定規) は、素早く直観的に距離を測定できますが、それに加えて、強度とピーク幅を記録することができます。カーソルツールは、凡例に表示されるマルチパターンの結果と共に、リアルタイムに X-値、d-間隔 (格子面間隔)、および強度測定結果を表示します。エレガントなルーペを使えば、縮尺を変更することなく高解像度のグラフィックを表示させることができます。ピークチップスは、反射をリアルタイムに特定し、それを広げることで回折データの詳しい内容を表示させることができます。
- 散乱因子のプレビュー
新たに追加された散乱因子 (Scattering Factors) ウィンドウには、美しいグラフィックと共に、動的可視化と編集機能が用意されています。
目を見張るような高画質仕様
Retina ディスプレイを完全サポート。グラフィックスのコピーやエクスポートを優美に。
高解像度のベクトルグラフィック (このように散乱因子ウィンドウで作成された画像) を複製したり保存することができます。
 |
- Retina グラフィック
CrystalDiffract 6 では、美しい高解像度のグラフィックを表示する新しい "Retina" ディスプレイがサポートされます。
- グラフィックのエクスポート
回折ウィンドウや散乱因子ウィンドウで作成したグラフィックを保存することができるようになりました。クリップボードにコピーするか、別のプログラムにドラッグ&ドロップします。テキストファイルとして出力することも可能です。CrystalDiffract は鮮明なベクトルグラフィック表示に対応しているので、縮尺の程度にかかわらず美しい表示が実現されます。
- 完全コントロール
パラメータリストでは、表示に関する全ての側面を完全にコントロールすることができるようになりました。すなわち、広範な選択肢のラインおよびマーカースタイル、ラベル付けオプションに加え、フォントのサイズとスタイルについてもコントロールすることができます。
- 美しいフィルムモード
"Film Mode" では、カラースキームを多彩な選択肢 (Negative/Positive、Fire、Ice、Rainbow) から選択できるようになりました。また、強度応答をフィルム風にシミュレーションして、弱い反射をハイライトさせることも可能です。
洗練されたシミュレーション
Q-間隔、対数オプション等を含むデータ可視化の新しい選択肢。
石英のサイズ/歪み効果をシミュレーションした例
 |
- シミュレーション軸の選択
新しいプログラムでは、与えられたシミュレーションに関して、複数の表示法を選択できるようになりました。例えば、飛行時間型でシミュレーションされた中性子回折パターンを飛行時間の代わりに d-間隔や 1/d の関数としてプロットすることができます。
- Q-間隔
任意のシミュレーションのプロットに "Q-間隔"(2π/d) をその他の X 軸の選択肢に加えて選択できるようになりました。
- 対数強度モード
多くのご要望にお応えして、対数強度 "Logarithmic Intensity" モードを追加しました。これにより、強い反射の中から弱い反射を見つけ易くなります。
- 高度なシミュレーション
反射 (Reflexions) は単なる d-間隔 (格子面間隔)ではなく、対称性 (symmetry) によってグループ化されるようになりました。これにより、温度や圧力の関数としてのパターンを相対ピーク位置の変化として比較するのが容易になります。原子変位パラメータ (熱楕円体) の効果は、パラメータリストの site-specific
コントロールを使用して、リアルタイムにプレビューすることができるようになりました。
- その他
デフォルト計算で使用する d-間隔 (格子面間隔)の範囲を広く使用するようになりました。これによって、角度の大きい反射が除外されることが殆どなくなります。これ以外にも、観測パターンの回折プロファイル (バックグラウンドを差し引いたものなど) や、シミュレーションされた混合をエクスポートする機能に変更が加わりました。
動的混合
ドラッグ&ドロップによる直観的に分かり易い "folder" グループで成分を追加可能。
多相 (複数構造) の混合物がパターンリスト内のコンテナとして表示されています。任意のパターンをドラッグ&ドロップするだけで Mixture グループから成分を出し入れすることができます。
 |
- ドラッグ&ドロップ操作による混合コントロール
CrystalDiffract は、パターンリストに混合グループを作成することができます。フォルダーのようなコンテナにパターンをドラッグ&ドロップすると、自動的にシミュレーションがアップデートされます。同一の混合物内で観測パターンとシミュレーションパターンを組み合わせることも可能です。
- 複数の混合物
混合のモード "mode" を1つしかできない制限が外されました。その代り、個別のパターンはもちろん、複数の混合物を各ウィンドウに含めることができます。また、シミュレーションする混合物の合計と一緒に、混合物の個別成分を表示することもできます。
- 簡単な組成コントロール
パラメータリストでは、シミュレーションする混合物の組成をこれまでになく簡単にカスタマイズすることができます。新しい Mixture グループには、各混合成分ごとに専用のスライダーとテキストコントロールと、相合計をロックしたり、他の成分を混乱させることなく個々の値を入力する機能が用意されています。
スタンドアロン
CIF ファイルから直接回折をシミュレーション。
回折シミュレーションを実行するための新規構造を結晶エディタを使用して構築。
 |
- テキストファイルからのシミュレーション実行
CrystalDiffract には、新たに、ロバスト性の高い独自の CIF パーサーが装備されました。これにより、CIF ファイルをプログラムにドラッグ&ドロップするだけで回折パターンをシミュレーションすることができます。プログラムがサポートするファイル形式には、CrystalMaker のバイナリファイル "crystal" に加えて、STRUPLO および CrystalMaker テキスト (CMTX) も含まれます。
- 統合された結晶エディタ
このプログラムから直接結晶構造を作成し、対称性、セルパラメータ、原子座標、熱楕円体を含む結晶構造のあらゆる側面を編集できるようになりました。
- データエディタ
測定された回折パターンを専用のエディタを使用してプログラム内で編集することができます。プログラム内で新規パターンを作成することも可能です。テキストエディタの手を借りる必要はもうありません。
フレキシブルなデータのインポート/エクスポート
幅広いファイル形式に対応するインポートとエクスポート機能。
CrystalDiffract 6 でサポートされるファイル形式の一部
 |
- データのインポート
CrystalDiffract では新たに Rigaku-Scintag "ASC" 回折計ファイル (および通常の "XY" データファイル) からのデータインポートがサポートされました。
- 結晶構造のインポート/エクスポート
CrystalDiffract では、CIF および CMTX テキストファイルの結晶構造データのインポートとエクスポート (STRUPLO 結晶ファイルについてはインポート) が可能です。
- データのエクスポート
編集された観測パターンを含む回折プロファイルをエクスポートできます。シミュレーションされた回折データは、反射リストをソートし Structure Factors テーブルとしてエクスポートすることができます。
- 結晶構造の可視化リンク
自分でシミュレーションした回折の構造についてその妥当性をチェックしたいですか?チェックしたいパターンを選択したあと、"Visualize Crystal Structure" コマンドを選択するだけでこれを実行することができます。結晶構造は自動的に CrystalMaker に読み込まれ (インストールされている場合)、その内容が画面に表示されます。生産性を最大化するシームレスなデータの受け渡しと、インポートされた結晶学的データの取り扱いに際して欠くことのできない視覚チェックがこれで実現できます。
パワフルなデータ処理
バックグラウンド除去とデータのスムージングをエレガントで簡単に処理。
ノイズのあるデータ (上)、スムーズ化されたデータ (中)、および、バックグラウンドを差し引いたデータ (下)
 |
- 簡単なバックグラウンド除去
他のプログラムであれば、バックグラウンドを差し引くのに次のような面倒な手法に頼ります:複雑なパラメータ化を行うか、または、全てのピークから自由なパターン領域を探すよう要求され、その後で、多項式回帰の当てはめを行います。CrystalDiffract なら、もっと直観的なアプローチで済みます:マウスでコントロールポイントをクリック&ドラッグすることによってバックグラウンド関数を定義するだけです。ソフトウェアは、洗練されたベジェ曲線を使用して、独立した寄与が多数存在し、パラメータ化によっては上手く行かない可能性のある複合的なバックグラウンドに理想的なスムーズ・プロファイルを作成します。
- データのスムージング
ノイズの多いデータを、リアルタイムのスライダーコントロールで分析するのが困難です。CrystalDiffract には、新たに高速バイリニアスムージング機能が装備され、これを実現することができるようになりました。
- 実測データの縮尺
測定された回折パターンの縮尺を、その強度についてだけでなく、x 値についても変更することができます。この機能は、例えば、飛行時間型の回折において、その単位をマイクロ秒からミリ秒に変換するような場合に役立ちます。