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Mac 版 5.x で追加された機能

Mac 版 5.2 で追加された機能

回折データセット (不可視パターンを含む) を丸ごと保存できる高速化されたセッションファイル機能が新たに追加されました。これにより、セッションファイルをほぼ瞬時に読み込むことができるようになります。

Patterns List に大きな改良がくわえられ、操作体系が合理化されました。さらに、パターンの複製と名称変更機能が新たに追加されました。

また、極端に大きなデータセットも取扱いできるよう、メモリ管理機能が強化されました。さらに、ユーザーガイドも刷新されました。本ソフトウェアの使い方をより一層わかりやすく総合的に(詳しい解説付きで)案内します。

 

Mac 版 5.1 で追加された機能

  • 回折データの表示
    新しい主な機能は、画面上で回折データをブラウズできる機能です。新しく追加された Edit > Diffraction Data コマンドは、データ選択ボタンの付いた一枚の表ウィンドウを表示し、ポップアップにより、詳細なデータブラウザを表示します。
    • リスト化された回折情報をすばやくスクロールし、それらは各列のカテゴリ(例: hkl 値、格子面間隔 d、x 値、強度、相対強度、多重度など )ごとにソートできます。列のヘッダをクリックすると、ソートの順序を反転できます。
    • この新しいウィンドウの大きな特徴は、ウィンドウの Save ボタンをクリックするだけで、ソートされたデータをテキストファイルとして保存できることです。これは、反射はもちろん結晶学的データを含むより詳細な出力を提供し、既存の Export Listing コマンド(新バージョンより「Export Diffraction Data」と変更されました)を補助します。
      回折データを画面上でブラウズできます。値をソートしたり、表示された表の結果をテキストファイルに書き出すことができます。

    • 新しいデータブラウザは、Edit Crystal コマンドのためにも作られています。構造データとソート値を通じて容易に調査できるようになっています。また、リストはサイズを変更したり列を再配置することができます。構造に原子変位パラメーターが含まれていた場合は、それらの値が表示されます。(これらのデータは全て見ることができますが、その場合、水平方向にスクロールするか、ウィンドウサイズを水平方向に調整する必要があります)

  • 熱振動楕円体のサポート
    新しい機能のもう一つは、原子変位パラメーター(熱振動楕円体)のサポートです。これらのデータは、CrystalMaker versions 7 (Mac) または 1.x (Windows XP) によって CrystalMaker バイナリファイルで保存できます。巨大な変位パラメータ(熱振動又は配列の乱れによる)は、特に散乱角が高い場合、個々の反射の強度を引き下げる効果を持ちます。

  • ユーザー定義の反射の作成
    Preferences ウィンドウには、ピーク・プロファイルパラメータといくつかの新しい設定が含まれた新しい「Profile」タブが追加されました。反射を生成する格子面間隔 d の最小値を設定できます。逆に、反射の最大値の設定を選択することもできます。非常に大きな単位胞をもつ構造を取り扱う際に便利です。
    反射の最大数のデフォルトは現在 9000 ですが、最大数は任意に設定できます。このプログラムでは事実上無制限の数の反射を取り扱うことができます。

  • 複数プロファイルの出力
    回折ウィンドウのひとつに複数の回折パターンが表示されていた場合、選択されたすべてのプロファイル・データをタブ区切りのデータファイルとして出力することができます。出力されたテキストファイルには x 軸値のためのひとつの列と、選択された各プロファイルの強度データを含むそれに続く列が含まれます。タブ区切りデータは容易にグラフ作成プログラムや表計算プログラムでに読み込むことができます。

  • その他の変更
    この他にも、大規模な結晶構造への対応(非対称単位中に 32,000 サイト以上)、構造要素の出力法の改良(データは格子面間隔 d でソートされる) 、インターフェースの改良、バグの修正などがなされています。