25.5 割合を比較する z 検定の検出力を決定する
割合を比較する z 検定について、その検出力を決定することができます。割合の比較では、単一カテゴリに属する異なる2群の割合の差を比較します。詳しくは、 z 検定を使って割合を比較するをご覧ください。
割合比較の検出力を決定するには、以下を設定する必要があります:
- 単一カテゴリに属する各群の割合の期待値
- 各群のサンプルサイズ
- 検出力の計算に使用する危険率 (α)
割合比較の z 検定の検出力を求めるには:
- ワークシートを画面に表示させた状態で、Analysis タブをクリックします。
- SigmaStat グループから以下を選択します:
Power→Proportions
Proportions Power ダイアログボックスが表示されます。
Proportions Power ダイアログボックス
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- 同一カテゴリに属する2群の比率の期待値を入力します。ここで期待する分布は、過去の実験から決定することも、単なる推定量とすることもできます。
- 各群の大きさを入力します。このサンプルサイズには、取得を期待する大きさにすることも、単なる推定量とすることもできます。
- 希望する危険水準 (Alpha) を入力します。アルファ (α) は、誤って差があると結論付けることを許容する確率です。伝統的に使用される α の値は 0.05 です。これは、20回に1回の確率で誤りを許容する、すなわち、P < 0.05 であれば有意差があるとの結論を下そうとするつもりであることをあらわします。
αを小さくすると、有意差があるとの結論を下す要件がそれだけ厳格になりますが、実際は差があるにもかかわらず差がないと結論を下してしまう確率 (第二種の誤り) も高くなります。α を大きくすると、差があるという結論を下すのが容易になりますが、それだけ、誤判断を下す危険性 (第一種の誤りを犯す確率) も高くなります。
- = をクリックすると、指定した条件における割合比較の検出力が表示されます。必要があれば、任意の設定内容を変更して、= をクリックしなおすことで、何度でも条件を変えて検出力を表示させることができます。
※ Note: SigmaPlot は、Options for z-Test ダイアログボックスでイェーツの修正因子 (Yates-correction factor) が選択されていれば、これを使用します。 |
- Save to Report をクリックすると、検出力の計算の設定内容とそれによって得られた結果が現在のレポートに保存されます。
レポートに表示された割合の検出力計算の結果の例。
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- Close をクリックすると、割合比較の検出力計算が終了します。