5.4 解析出力オブジェクト

Gene Inspector で解析を実行すると、その都度、GI ノートブック内に解析出力オブジェクトが生成されますe。解析出力オブジェクトは、ノートブック内の自由な位置に移動したり、サイズを変更できるという点では、前に説明したその他の GI ノートブックオブジェクトと類似しています。しかし、解析出力オブジェクトをターゲット状態にすると、新たに別なプロパティが加わります。いずれの解析オブジェクトもそれをターゲット状態にすることで Object メニューが表示され、解析出力オブジェクト用に設けられた特別なオプションをそこから選択することができます。

e. Multiple sequence alignment (多重シーケンス整列) 解析はこの例外で、解析結果は新規シーケンスエディタドキュメントに出力されます。

 

Object メニューには、少なくとも次に示す2つの項目が存在します:Reformat... と Recalculate... です。Reformat... は、表示される様々な部分の書式を変更するものです。例えば、 x 軸に沿って表示するヌクレオチドやアミノ酸の範囲を変更したり、目盛りの配置を変更したり、x 軸と y 軸の名称を変更したり、軸ラベルやタイトル等のフォントスタイルを変更するような場合です。解析が異なれば、書式を変更できる表示部分も異なります。例えば、ドットマトリックス解析の場合なら、出力表示される閾値 (thresholds) 毎にその色を変更することができます。

Recalculate... は、解析パラメータを調整して一度行った解析を再計算しなおすことができるものです。Recalculate を選択すると、最初に行った解析で使用した全てのパラメータが含まれる Analysis Setup ウィンドウ (“The Analysis Setup Window” 参照) が表示されます。このウィンドウを使って、パラメータに任意の変更を加えます。解析するシーケンスを変更することも可能です。Analysis Setup で変更作業が完了したら、同じ解析が再び実行され、その結果は元の解析があった GI ノートブックの同じ場所に同じサイズで上書きされます。従って、解析出力オブジェクトであればいずれも、それと同じ解析を再び実行し直すことができます。

解析出力オブジェクトをコピー&ペーストして、複製された解析出力オブジェクトのパラメータを変えて解析を実行しなおせば、その違いを元の解析出力オブジェクトと比較することができます。解析出力オブジェクトは、ツール拡張 (Tool Extensions) として保存することもできます。