2.2 オブジェクトウィンドウを開く

Analytica のオブジェクトには、その内容に関する詳細な情報を格納した Object window がそれぞれ関連付けられています。影響ダイアグラムで任意のノードをダブルクリックすると、その変数の Object ウィンドウを表示させることができます。

1. Buying price ノードをダブルクリックすると Bying priceObject ウィンドウが開きます。

 

変数に関する情報は、複数の属性のリストとして表示されます。属性の具体的内容は、変数のクラス (class、例えば、decision, chance, constant)、識別子 (identifier)、単位 (units)、タイトル (title)、説明 (description)、定義 (definition)、インプット (inputs)、および、アウトプット (outputs) です。以下の図をご覧ください。

この変数のクラス (class) は、決定変数 (decision variable) です。
この変数の識別子 (identifier) は、Price です。識別子は、他の変数の定義内容からこの変数を参照するために使用されます。使用できる文字数は 20 文字までに制限されており、スペースを含めることはできません。
単位 (Units) 属性は、その変数の測定単位をあらわします。Buying Price 変数の測定単位はドル ($) です。
タイトル (Title) は、その変数が何であるかをあらわす簡単な説明です。ここで指定したタイトルは、影響ダイアグラムのノードに表示されます。
説明 (Description) は、この変数に関する詳細なドキュメントの役割を果たします (文字数に制限無し)。
定義 (Definition) では、変数の値を指定したり、値の計算法を指定します。他の変数をインプットに使用することもあります。また、確率変数やその他の数式が定義になる場合もあります。
アウトプット (Outputs) は、この変数によって変化する他の変数です。個々のアウトプット毎に、その識別子とタイトルが表示されます。

Tip: 数値の入力には省略記号を使用できますので、Buying Price の定義には、140K または 140000 のいずれかを使うことができます。これらの記号に関する簡単な説明については、本チュートリアルの巻末をご覧ください。