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この章では、 Rent vs. Buy モデルの詳細について幾つか詳しく掘り下げます。第1章で使用した最上位のダイアグラムは使用しません。
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影響ダイアグラム (influence diagram) ウィンドウには Analytica モデルの詳細な内容が表示されます。影響ダイアグラムは、モデルをグラフィカルに表示するもので、モデル内の各変数が互いにどのように影響しあうかがあらわされています。影響ダイアグラムは、通常、矢印 (arrows) で接続された複数のノード (nodes) で構成されています。
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ノード (Nodes) は、個々の変数をあらわすもので、ボックス、楕円、六角形、およびその他の形状で表示されます。ノードの形状の違いは、変数のタイプをあらわします。Analytica では、値を持つものや評価できるものすべてに対して変数 (variable) という用語が広く使われます。なお、第1章で使用した最上位ダイアグラムには、変数の多くにインプットやアウトプットと同じ名称が付けられている点に注意してください。ノードの値を簡単に確認し、変更するための手段がこの最上位ダイアグラムに用意されている訳です。
矢印 (Arrows) は、個々の変数を接続し、それらの間の関係をあらわすものです。例えば、Rate of inflation と Appreciation rate を接続する矢印は、Appreciation rate 変数の値が Rate of inflation 変数の値に応じて変化することをあらわしています。Rent vs. Buy モデルの影響ダイアグラムにある Cost to Buy 変数は、Buying price、Rate of inflation、Appreciation rate、Discount rate、および Time horizon といった複数の変数の値によって変化します。
以下の図は、各種ノードタイプの違いを説明したものです。
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一般変数 (general variable) は、角の丸い四角形であらわします。いずれのタイプの変数でもあらわすことができるので、変数のタイプが分からない時に役立ちます。一般変数は、通常、決定論的 (deterministic ) な数量や、関数的関係 (functional relationship)をあらわすのに使用します。 |
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決定変数 (decision variable) は、四角形であらわします。決定変数は、意思決定者 (decision maker) がその値を直接制御することができます。 |
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確率変数 (chance variable) は、楕円形のノードであらわします。確率変数は、意思決定者 (decision maker) がその値を直接制御することはできません。不確実性の値が確率分布であらわされます。 |
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モジュール (module) は、角の丸い四角形を太線で囲んでであらわします。モジュールの内容はそれ自身の影響ダイアグラムです。ひとつのモジュールに複数のモジュールを入れ子にすることができます。 |
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目標変数 (objective variable) は、六角形であらわします。この変数は、そのモデルの最終目標 (goal) ですので、総合的な値や起こり得る結果の望ましさが評価されます。このモデルの最終目標は、賃貸 (renting) と購入 (buying) の間のコストの違いを評価することです。決定モデルに含まれる目標変数は通常1つです。 |
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