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SYSTAT 13 の新しい機能 |
時系列解析の改良点
従来の時系列および計量経済学モデルでは、時系列の条件付き分散は常に不変であると考えられていましたが、これは必ずしもそうなるわけではありません。ARCH および GARCH モデルは過去の変動を使用して時系列の分散をモデル化します。
SYSTAT の回帰分析ツール集に以下の機能が追加されました:
試行セットから少数の予測変数を選択することができます。重回帰モデルで予測力をむやみに犠牲にすることなく、予測実験の節約ができます。
因子分析の一部として、確証的因子分析 (CFA) 機能が新たに追加されました:
確証的因子分析 (CFA) は、与えられたデータの仮説因子構造の妥当性を調べます。
CFA は、性格検査、知能検査、世論調査などの検定の開発や、理論の検証に利用されます。
STSTAT の基本統計モジュールに環境変数が新たに加わりました。
環境変数をその後の変換命令で直接利用することで、算出された統計量をもとに処理を進めることができます。
仮説検定では以下の機能が強化されました:
多変量正規性を仮定する平均ベクトル (1標本又は2標本) についての検定を簡単に直接実行できます。2標本検定についてのデータ入力が一層便利になりました。
SYSTAT に以下の基本統計が新たに加わりました:
いずれもロバストな統計です。トリム(刈り込み)平均は、極端な値を除外して計算を行います。ウィンザライズド平均は、極端な値を除外し、最も近くにある有効な値に置き換えて計算処理を実行します。
分布仮説がなくてもブートストラップを用いて単変量検定を実行できます。
ノンパラメトリック検定に以下の機能が追加されました:
処置群に順序性がある場合は、Jonckheere‐Terpstra 検定が Kruskal‐Wallis 検定よりも適しています。Fligner‐Wolfe 検定は、新しい処置群と対照処置群(基準処置)の効果を比較するのに役立ちます。Dwass‐Steel‐ Critchlow‐Flinger と Conover‐Inman は多重比較検定です。
SYSTAT ではひとつの独立変数につき最大で8次の多項式回帰を利用できます:
多項式回帰は、従属変数と独立変数の関係が曲線を示す場合に利用されます。
分散分析に新しく追加された機能:
中央値に基づく Levene の検定は、統計的検出力を保持しつつ様々なタイプの非正規データに対してロバスト性を発揮します。SUBCAT コマンドは特定の解析を実行するときだけ作用します。
クロス集計の一部として以下に示す機能が追加されました:
相対危険度は、ある特性をもたらす2群間の相対的な危険度を評価するものです。モードオプションを使えば、度数の多いカテゴリに焦点を絞り込むことができます。
クラスター解析において、保存された結果を含むデータファイルに値ラベルがある場合、データファイルを入力してもそれが保持されます。
値ラベルは、定義されたカテゴリに関する役立つ情報を提供します。
SYSTAT 13 では、最尤法を使用して以下の分布パラメータを評価できます:
最尤法は、従来使用されていたモーメント法に比べて良い結果をもたらします。
パラメータ推定と共に標準誤差と信頼区間を保存する機能が最小二乗回帰に追加されました。
SYSTAT データファイルに標準誤差と信頼区間が保存されます。
ロジスティック回帰の機能向上により、2値モデル、多項式モデル、条件付きモデル、離散選択モデルを従来よりも直感的な方法で解析できるようになります:
ユーザーインターフェースが分かりやすくなり、データ入力がさらにフレキシブルになりました。
混合モデルの計算速度が前バージョンにくらべて著しく向上しました。
大規模データの分析で時間を節約できます。
赤・緑・青の各色成分の値によって色彩を指定できるようになりました。グラフ要素、軸、枠の色指定に利用できます。
あらかじめ用意された色集合のみに使用する色を制限する必要はありません。
ダイアログボックスからグラデーションのスタイルを指定することができるようになりました。関連するグラフタイプのダイアログボックスに用意された Surface および Line style タブで利用することができます。
グラデーションのスタイルを容易に指定することができます。コマンドを憶える必要はありません。
ドット (サマリー) チャートのドットにラベルを付けることのできるオプションが新たに追加されました。
ドットに対応する値を簡単に読み取ることができます。
SYSTAT の組み込み色が前バージョンの12色から45色に増えました。
定義済みの色数の選択肢が増加しました。
重ね合わせグラフ、円グラフ、積み上げ棒グラフにおいて、隣接する要素間のコントラストが高くなるような色指定が可能になりました。
グループ化された棒グラフの場合、棒を積み上げることができるようになりました。積み上げられたグラフは、グループ毎に描画され、すべてのグラフは同一の枠内に配置されます。
グループ化変数がある場合には、オプションを選択するだけで積み上げ棒グラフを直接描画できます。
ボーダーの表示法を個別にすることができるようになりました。
二次元プロットにおける任意のボーダーについて、それを非表示にしたり、2つのボーダーにそれぞれ異なる表示法を指定することができます。
円グラフから複数のスライスを切り出すことができるようになりました。スライスとして切り出す数を指定することも、すべてのスライスを切り出すこともできます。
プロット、多変量表示およびマップ内のラベル設定で数値変数を指定できるようになりました。グラフ要素にラベルを付ける際、前バージョンまでは文字列変数のみしか利用することができませんでした。
ラベルに文字列変数しか利用できないという制限が解除されました。
画面右上の自動非表示ボタンをクリックすることで、ワークスペースとコマンドスペースを非表示にすることができます。
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Viewspace で利用できる作業空間をこれによって広げることができます。
新しいタイプのトークン用ダイアログボックスを使用して選択トークンを指定することができるようになりました。ダイアログボックスでは、2~10の選択肢を設定することができます。いずれの選択肢も SYSTAT のコマンドスクリプトとリンクさせることができます。これにより、ユーザーの選択によって対応するスクリプトを実行させることができます。ひとつの SYSTAT コマンドスクリプトに複数のスクリプト (最大10) を組み込み、与えられた解析について様々なシナリオを用意してスクリプトを対応させることも可能です。ユーザーの選択により任意のセットを実行することができます。
対話型の入力を含む複雑なコマンドスクリプトを作成できるので、実行時にふさわしい適切な選択肢を用意しておくことによって様々な可能性を実現させることができます。
Data/Variable Editor に Data Edit Bar というツールバーが新たに組み込まれました。
Data Editor 内のセルを自由に行き来したり、データを表示・編集することができます。
Data/Variables タブの隣にある File Comments ボタンをクリックして、データファイルに関するコメントを入力・編集することができます。既に入力されたデータファイルのコメントを確認したい場合は、ボタンにマウスを置くだけでその内容が表示されます。
既にファイルコメントがある場合はその内容を即座に確認することができます。コメントの編集はマウスをクリックするだけで実行できます。
SYSTAT の前バージョンではコマンドファイルを Unicode 形式で、それ以前のバージョンでは ANSI 形式で保存していました。新しいバージョンではこの保存形式を選択することができるようになりました。Edit: Options ダイアログを使ってデフォルトで保存されるコマンドファイルの形式を設定することも可能です。
目的の形式をマウスで選択するだけで、コマンドファイルをいずれかの形式で保存することができます。
コンテンツのドラッグをサポートしている外部エディタから、SYSTAT の Data Editor にテキストをドラッグ&ドロップすることができるようになりました。SYSTAT の Commandspace に入力されたテキストをドラッグ&ドロップすることも可能です。
データを手動でコピーする必要はありません。ウェブサイトやリッチテキストエディタから直接データを渡すことができます。
Format Bar、Data Edit Bar、Graph Editing toolbar がそれぞれ Output Editor、Data Editor、Graph Editor タブに埋め込まれるようになりました。
ツールバーは、Viewspace の特定タブと関連のあるもののみが表示されます。
レガシーなコマンドファイルを実行することができます。変換しなおして個別に保存する必要はありません。
SYSTAT のツールバーを View メニューから呼び出すことができるようになりました。呼び出されたツールバーに対応するメニュー項目にはチェックマークが付きます。
ツールバーをとても手軽に表示させることができます。
SYSTAT のウィンドウは Windows のインターフェースと完全に調和します。Data/Variable Editor で画面をスクロールしても目に負荷がかかりません。
Data Editor で入力・編集する文字列データの前後にあるスペースを自動的に削除するかどうかを指定できるようになりました。Edit: Options ダイアログの Data タブでこのオプションを選択できます。
文字列の前後にあるスペースをそのままにしておくか、削除するかのいずれかを選択できます。手動で空白を挿入したり削除する必要はありません。
コマンドのキーワードやファイル名、変数名を正確に覚えておく必要はありません。
使用するコマンドファイルが大きい場合は、このオプションを無効にしておくことで処理を高速にすることができます。このオプションを無効にしておけば、コマンドやコマンドファイルに変更を加える際、アンドゥやリドゥを使用することができます。変数名とオプション値を識別しやすくなります。
SYSTAT のダイアログボックスのタブが縦方向の配置になりました。
これまでより多くのタブにマウスをワンクリックするだけでアクセスすることができるようになります。
復旧ファイルを特定の場所へ手動で保存したり、それを開いて添付する必要はありません。
以下のショートカットキーがデフォルトで追加されました:
ショートカットキーを使って上記の操作を簡単に実行することができます。
ステータスバーに以下の改良がなされました:
ページ幅の設定、キーボードの設定をワンクリックで変更できます。
SYSTAT のテーマに以下の機能が追加されました:
新しいテーマに関する情報を確認した後、ダウンロードしたいテーマだけを選択することができます。GUI のカスタマイズで思わぬ失敗を防ぐことができます。
Data Editor の右クリックメニューまたは CLOSE コマンドを使用して、データファイルを閉じることができるようになりました。CLOSE filename を実行すると指定したファイルを閉じることができます。CLOSE / ALL を実行するとアクティブなデータファイルを除くすべてのファイルを閉じることができます。
現在のセッションで不要なデータファイルを閉じることができます。コマンドファイルを使用してデータファイルを閉じることもできます。
Data Editor で新規に追加する数値変数のデフォルト形式を設定できるようになりました。
数値変数の形式は、数値の出力形式とは別に設定できます。
データファイルを View モードで保存することができるようになりました。保存したい「View モード」のタブを選択し、Standard ツールバーの Save ボタンをクリックするか、File > Save をクリックするだけです。
データファイルを保存する前にアクティブにする必要はありません。
データソースに「Business Objects Universe」を(ODBC や Excel など他のデータソースを選択するのと同様に)利用できるようになりました。Business Objects はデータウェアハウスの構築に必要な定義済みレポート、アドホックなレポート作成、ダッシュボード、抽出、変換、オペレーションのロードをサポートするビジネスインテリジェンス・プラットフォームの組織です。「Business Objects Universe」は、ビジネスエンドユーザーとデータベースモデルの複雑な基盤の間をとりもつ「セマンティックレイヤ」です。エンドユーザーはユニバースを実行することで、権限を与えられたすべてのデータベースにアクセスすることができます。この機能を使えば、Business Objects プラットフォームにログインして、クエリを実行するユニバースを選択したり、クエリを構築したり、得られたデータを SYSTAT 内で処理することができるようになります。
サードパーティ製品を使用しなくても、Business Objects 形式の大規模なデータセットを直接インポートし、解析することができます。
セルのいずれか一つをコピーして、列にペーストできるようになりました。
同一のデータを続けて入力する場合、それらをひとつひとつ手動で入力しなくて済みます。
SYSTAT の従来のバージョンでは、未修整のデータファイルを複数取り扱う場合、アウトプットの並び順はインプットデータファイル毎になるようグローバルオプションで定められていました。新しいバージョンでは、この2つのオプションが切り離され、デフォルトでは、複数の未修整データファイルを開いてもそのアウトプットは処理を行った順に表示されるようになりました。従来までの単一のアクティブデータファイルによる作業を続けたい場合は、SYSTAT のグローバルオプションで他のデータファイルを開く際にアクティブデータファイルを閉じる (close the active data file when another is opened) を選択できます。この設定とは別に、アウトプットを処理を行った順にするか、インプットデータ毎に分けて並べるよう設定こともできます (Organize output based on input data file)。
ユーザーはデータファイルを複数開き、それらを編集することができます。
別のデータファイルを開く前に既にあるデータファイルを保存する必要はありません。
一回のセッションで、複数のファイルのいずれか一つをアクティブにして、処理を続けることができます。
一回のセッションで複数のデータファイルをに開いても、アウトプットを処理を行った順に並べることができます。
SYSTAT に ELSE オプションが追加されました。与えられた値集合以外の値を、指定された値に再コード化することのできるオプションです。ある変数を別な変数に再コード化する場合は、古い変数にある再コード化されない値がすべて継承されますが、再コード化されない値を継承したくない場合にはこの ELSE オプションを使用します。
ユーザーはある特定のレベルを再コード化し、その後、特定の値または文字列に残りのレベルが再コード化されるよう指定することができます。
以下のセッティングを保存することができるようになりました:
保存されたセッティングは、セッション中にいつでも元に戻すことができます。
上記セッティングをそれぞれ手動で呼び出す必要がなくなりました。
Output エディタで数字を表示させる場合、 SYSTAT で使用するロケール(地域別定義)を選択することができるようになりました。SYSTAT は Data Editor に入力された数値形式をこの設定にもとづいて判別します。デフォルトのロケールは、Windows のコントロールパネルにある地域と言語のオプションで指定されたものがシステムのデフォルトとなります。
選択したロケールの小数点と桁区切り記号を使用して数字を入力することができます。異なるロケール間でデータやアウトプットをやりとりする場合、ユーザーは受け手側のロケールに合わせてアウトプットを保存することができます。桁区切りをしないよう設定することも可能です。
NODE コマンドを使用して Output Organizer のノードと折り畳み型リンクの見出しを設定できるようになりました。
ノード見出しをカスタマイズしたり抑制することができます。
ACTIVE コマンドでビューモードのファイルをアクティブにすることができるようになりました。ディスクからファイルを開くことはありません。
コマンドラインインターフェースを通じてデータファイルをアクティブにすることができます。
パワフルな関数ライブラリを一層強化する以下の新しい組み込み関数が追加されました:
新たに加わった関数を使用して高度なコマンドスクリプトを記述することができます。
Data Editor、Graph Editor、Output Editor の表示を切り替える FOCUS コマンドが新たに加わりました。コマンドスクリプトで使用すれば表示させたいページを Viewspace に表示させることができます。
コマンドラインのインターフェースを使用して Viewspace にあるタブ表示を切り替えることができるようになりました。コマンドスクリプトで連続したコマンドを実行する際、いずれかのビュアーが必要な場合にこのコマンドを利用できます。
SYSTAT のコマンドスクリプトでマクロを定義し、呼び出すことができるようになりました。マクロは DEFMACRO と ENDMACRO コマンドの間に挟まれた一連の命令文です。複数のコマンドを実行する様々な場面でマクロを利用することができます。
スクリプトの反復ブロックを回避できます。
PAGE NONE コマンドを使用することでページ幅を無制限に設定できるようになりました。
この設定によりテーブルの折り返しを回避することができます。