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RockWorks 20xx の新しい機能

過去のバージョンの履歴

2022/9/30 アップデート

新機能と改良点

  • ModOps / Solid メニューに新しいオプション “Isolate Geobody that Includes Point Source” (ポイントソースを含むジオボディを分離する) を追加しました。Isolate Geobody That Includes Point Source にチェックを入れると、指定した XYZ ポイントを含むジオボディのみを分離できます。Isolate Geobody That Includes Point Source にチェックを入れなければ、隣接する個々のゾーンのうち、カットオフの範囲に他のゾーンと接続しない条件に合致した g 値を有するものが識別され分離されます。

  • RockWorks の多くのプログラムで使用されるソリッド表示オプションの設計を見直して、IsoMeshes を Voxels ダイアグラムと組み合わせてプロットできるようになりました。従来のバージョンでは、IsoMeshes の組み合わせは IsoSurfaces のみに限定されていました。

  • HydroChem メニューの各種プログラム (Durov, Piper, Schoeller, Stiff, Stiff Map, Ion Balance, Total Dissolved Solids, Ion Report) で共通する Input Columns サブメニューに、インプットデータの単位を mg/L (1リットル当たりのミリグラム) か mEq/L (1リットル当たりのミリ当量) に指定できるオプションを追加しました。

  • IsoSurface 表示メニューに、断面を Contoured (等高線) または Solid (ソリッド) で表示するオプションを追加しました。

バグフィクス

  • プロジェクトイメージの QuickMap 表示で、World ファイルやマニュアルによる位置設定が適用されていない不具合を解消しました。
  • Borehole Manager / Striplogs / Lithology Picker または Stratigraphy Picker を使用する際に、ボーリング孔の選択が2つ未満で Continue ボタンを押しても、Access Violation エラーメッセージは表示されなくなりました。

 

2022 で追加された機能

Borehole Manager / Lithology / Multivariate Map の改良

コードを新たに書き直し、バーチャートとスパイダーグラム、および、ブレンド化できるカラーマップ機能をあらたに追加しました。



その他の機能向上

  1. Location Map プログラムを >Borehole Operations >Maps メニューに追加しました。このプログラムを使えば、プロジェクトデータベースに保存されている以前に作成したセクション、プロファイル、フェンスのロケーションダイアグラムを作成できるようになります。
  2. Utilities / Stats / Sieve Analysis プログラムに縦方向のラインをプロットするオプションを新たに追加しました。これにより、シーブ (篩) カーブがユーザー定義の交点のどこに位置するかを示すことができます。
  3. シンボルマップにテキストブロックを追加する際にテキストボックスの「自動オフセット」機能を追加しました。
  4. Utilities / Maps サブメニューに Radial Diagrams というプログラムを追加しました。
  5. Polygon Table Editor に、ポリゴン周囲のポイントを定義したデータシートをインポートできるようになりました。
  6. Pattern Selection サブメニューの Density (密度) の増減ボタンが 0.25 刻みになりました。これにより密度の指定を手動でおこなう必要が最小限に抑えられます。

プログラムのオートメーション

RockWorks の Playlist 機能を使えば、オートメーション (作業の自動化) を容易におこなうことができます。ボタンをクリックするだけで、現在の Playlist にプログラムを追加できます。

その後、ボタンのいずれかをクリックして作成した Playlist を実行すると、昼食をとっている間にモデル、マップ、ダイアグラムを作成できます。利用できる Playlist は、Basic (5 アイテム)、Standard (5 アイテム)、Advanced (無制限) となります。

Playlist を使ってできること:

  • 同僚やクライアントが簡単に利用できる Turn-key ツール:RockWorks の操作の習得にかかる時間を節約できます。
  • 頻度の低いプロジェクトのための記憶補助
  • 操作した内容を記録として残す監査機能
  • 最新のデータが継続的に取り込まれるようなデータ処理の自動化 (例:再サンプリングとモニタリング)
  • 合理化されたワークフローを使用して様々なデータセットやサイトを処理するテンプレート

最新の Playlist の機能向上:

  • 外部プログラムを Playlist から起動して、データ転送を自動化できます。
  • プロジェクト内のサブサイトや保存された座標リストから寸法を読み込むことができます。
  • 複数選択による cut/copy/paste でナビゲーションが容易になります。

  • Playlist ボタン:現在のアプリケーションを Playlist に追加します。
  • Favorites ボタン:現在のアプリケーションを Favorites List に追加します。
  • Output Options:ダイアグラムやレポートを必要とされる出力形式に直接エクスポートできます。

上級ユーザー向けの RockWorks Command Scripting:Playlist から目的のスクリプトにアクセスできます。



Faulting (断層) ツールの機能改善

プログラムのメインウィンドウにある Faults タブを使用して、単一のデータベーステーブルで 2D および 3D の断層を管理できます。

断層をインポートできる各種データソース:

  • RockWorks データシートまたはマップに描画されたラインとポリライン
  • データシート内の XYZ ポイント、dip (傾斜) 方向、dip (傾斜) 角、および、上下の投影距離
  • データシート内の XYZ トライアングル
  • RockWorks グリッド
  • RockWorks17 の断層テーブルと断層ファイル
  • プロジェクト間における断層データのやりとり、Excel やテキストファイルへのインポートおよびエクスポート

断層の適用:

  • Gridding Options または Solid Modeling Options の Faulted チェックボックスをクリックすることで、モデリングプロセスに有効な断層を適用できます。
  • 断層の名称は、モデルのメタデータに埋め込まれます。
  • グリッドのスムージングに際して断層バリアが考慮されます。

断層の表示:

  • 2D マップ:全ての断層トライアングル、または、平面やサーフェスと断層との交わり。2D 断層マップは、他のすべての RockWorks マップの標準レイヤーとして提供されます。
  • 2D 断面図 (cross sections) とプロファイル、および、投影断面図 (projected section diagrams)
  • 3D シーン:テーブルに定義されたカラーと塗りつぶしを使用したパネル。3D 断層表示は、3D 出力に対応した他のすべてのプログラムの標準レイヤーとして提供されます。

利用できる断層は、Basic (3 faults)、Standard (3 faults)、Advanced (無制限) となります。


 

2020, 2021 で追加された機能

新しいインターフェース機能

  • Search オプション:検索キーワードを含むプログラムが一覧で表示されます。
  • Favorites オプション:頻繁に使用するプログラムのためのメニューリストを独自に作成できます。
  • Dock/Undock:メインの RockWorks プログラムの各種タブを任意の設定で配置することができます。
  • Full-Expand オプション:メインの RockWorks メニューを引き伸ばして複数の画面にまたがるように表示させることができます。
  • Expanded Project Dimensions Summary (拡大したプロジェクトの寸法サマリー):各種情報を一目で確認できます。
  • Layout Options:メインメニューのレイアウト設定を最大5つまで保存して再利用できます。
  • メニューリボンの統合:プログラムタブを切り替える必要はありません。
  • Borehole Manager タブ:データベース比較を含む新機能を装備。
  • Playlist タブ:複数のタスクをインタラクティブな手順で自動化できます。
  • Faults タブ:3D 形式のすべての Faults (断層) をデータベースとして管理するよう再設計しました。
  • Execution History タブ:プログラムの問題を診断するための履歴を確認できます。
  • Videos タブ:RockWorks 教育用ビデオのライブラリ全体にアクセスできます。
  • Application Descriptions (アプリケーションの概要):プルダウンメニュー内のアイテムにカーソルを移動すると、そのプログラムの説明が表示されます。

 

アプリケーションウィンドウ

  • タブメニューのネスト化:展開/折り畳み形式の分かりにくいメニューツリーを置き替えました。
  • Spatial Filtering (空間フィルタ機能) の拡張:メニューの一番上に移動し、ほとんどのアプリケーションに適用できるようになりました。
  • Time Filtering (時間フィルタ機能) の拡張:メニューの一番上に移動し、ほとんどのアプリケーションに適用できるようになりました。
  • Instructions チェックボックス:ヘルプメッセージを有効/無効にできます。
  • Playlist ボタン:現在のアプリケーションを Playlist に追加できます。
  • Favorites ボタン:現在のアプリケーションを Favorites List (お気に入りリスト) に追加できます。
  • Output Options:ダイアグラムやレポートを指定した出力形式で直接エクスポートすることができます。

 

一般機能、データ、モデリング、ディスプレイ

Playlist

RockWorks Playlist を使えば容易に自動化を行うことができます。ボタンをクリックして、現在の Playlist にプログラムを追加するだけです。その後、ボタンをクリックすると、作成した Playlist が実行され、ランチの合間にモデル、マップ、ダイアグラムが作成されます。利用できるアイテム数は、Basic (5 アイテム), Standard (5 アイテム), Advanced (無制限) です。

  • RockWorks の機能を使用する必要がある同僚やクライアント向けのターンキー型のツール。操作法を学ぶためのダウンタイムは一切不要
  • 使用頻度の低いプロジェクトのための記憶補助
  • 実行内容、および、それに関連するすべてのメニュー設定を記録する監査証跡 (audit trail) 機能
  • 継続的に新規データが導入されるデータ処理 (例:リサンプリングやモニタリング) の自動化
  • 効率的なワークフローを使用して各種データセットやサイトを処理するためのテンプレート

Command Scripting

RockWorks Advanced のみ:Playlist から Command Scripting にアクセスできます。


Embellishments (装飾)

ダイアグラムの結合や追加における余分なステップを排除するために、セクション、プロファイル、投影されたセクション、マップ、3D ダイアグラム、およびチャートを作成するプログラムに共通の装飾 (embellishments) が追加されました。

  • セクション、プロファイル、投影セクション:ダイアグラムレイヤーに境界注釈 (perimeter annotation)、サーフェスプロファイル、断層 (faults)、構造物 (Infrastructure)、最大5つまでの 2D グラフィックオーバーレイ、周辺注釈 (タイトル、タイトルブロック、凡例、イメージ) 、ボーダーが追加されました。
  • マップの装飾:マップレイヤーに、背景画像、ラベル付き軸、マップオーバーレイ、最大5つまでの追加の 2D ダイアグラム、周辺注釈 (タイトル、タイトルブロック、凡例、イメージ) 、ボーダーが追加されました。
  • 3D ダイアグラムの装飾:3D レイヤーに、ストリップログ、ドレープ状のイメージ、フローティングイメージ、コントロールポイントの矩形、境界ケージ、凡例、3D 建造物、3D 断層、最大5つまでの追加の 3D ダイアグラムが追加されました。

アウトプットオプションの拡張

2D、3D、Google Earth、および、レポート作成プログラムにアウトプットおよびエクスポートオプションを追加しました。後処理作業が不要になり、Playlist のスクリプトを中断なく利用できます。

  • 2D ダイアグラムを作成する全てのプログラムに PDF (ラスター画像として) と PNG のいずれか又は両方のアウトプットを同時にエクスポートするためのオプションを追加しました。
  • 3D アウトプットタブに、ユーザー指定の各種表示パラメータを使用して、 PNG イメージにダイアグラムをエクスポートするためのオプションを装備しました。
  • Google Earth アウトプットタブに、ビューアーの位置と表示方向の初期値を指定するためのオプションを装備しました。
  • レポート作成用の各プログラムに、CSV (Excel), Txt (Notepad), RTF (Word) 形式に直接出力するためのオプションを装備しました。

Example ボタン

Datasheet からデータを読み込む各種プログラムに、Example ボタンを装備しました。そのアプリケーションのデモ用に使用できる単一または複数のサンプルファイルが一覧表示されます。


Fault (断層) の取扱い

Fault (断層) は、新たに追加されたメインメニューのタブからアクセスできるデータベーステーブルを使って管理するようになりました。これらの断層は、2D マップまたは 3D サーフェスとしてプロット可能です。全てのモデリング (グリッドやソリッドモデリング) と、これらのモデルに基づいて作成されるダイアグラムは、この 3D 断層を制約条件とすることができます。利用可能な断層数は、Basic (3 faults), Standard (3 faults), Advanced (無制限) となります。


データベース比較ツール

新たに追加されたデータベース比較ツールを使えば、異なるプロジェクトの複数のボーリング坑データの違いを素早く簡単にレポートできます。この機能は、同一のデータベースに分岐 “diverged” がある場合にとくに役立ちます (複数のユーザーがネットワークサーバー上の共有バージョンを使わずに同じデータベースで作業するような場合)。


サポートされる座標系

RockWorks でサポートされる座標系は 5,800 以上となりました。

 

時間ベースのモデリング

T-Data Multiple Solids プログラム

指定した時間感覚で自動的にスナップショットを作成します。このスナップショットは制約条件に透過モデルを利用可能で、さまざまなアニメーションプログラムに出力することができます。


ビデオ作成用アニメーションツール

XYZ データ、グリッド、ソリッドの変化を「モーフィング」して、地球化学的移動の時間推移をあらわすことができます。出力結果は、AVI、アニメーション GIF、MP4、WMV、独立フレームとして保存したり、Google Earth アニメーションとしてエクスポートできます。


ポリゴンの新しい自動クリッピング機能

全てのソリッドモデリングプログラムに、ちょうど、複数のボーリング坑の周囲にゴムバンドを掛けるのと同じように、したコントロールポイントによって自動定義される凸多角形にもとづいてモデルをクリッピングできるオプションを装備しました。


新しい空間フィルタリング

座標を使用する全てのプログラムに、空間の一部 (サーフェス間のゾーンを含む) を選択的に分析したりモデル化するためのフィルタリングオプションを装備しました。


時間ベースの新しいフィルタリングオプション

水化学分野の各種ユーティリティ (Durov ダイアグラム、Piper ダイアグラム、Stiff ダイアグラム、Stiff マップ) と、ストリップログを含むすべてのプログラムに追加しました (水の各水準と T-Data (時間データ) のいずれか又は両方をフィルタリングするため)。


ストリップログの新しいバルク PDF エクスポート機能

データベース内にある全てのボーリング坑を、レポートの付録として利用できる複数ページの PDF (ラスター画像) ファイルにワンステップでエクスポートできるようになりました。

 

関連情報

  • RockWorks Revision List (英語)
    RockWorks プログラムになされた仕様変更、バグフィクス、機能追加に関する具体例と解説が記載されています。