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Tecplot 360 2022 で追加された機能

2022 R2 Maintenance Release 1

Release Date: May 18, 2023
  • Fluent Common Fluids Format (*.cas.h5/*.dat.h5) ローダー
    Ansys Fluent 2023 R1 サポートになりました!Tecplot 360 で 2023 R1 Ansys Fluent ファイルを読み込む際に以下のエラーが発生した場合は、Tecplot 360 を最新リリースにアップデートして Ansys Fluent 2023 R1 (*.cas.h5/*.dat.h5) ファイルを読み込んでください。

  • レガシー Fluent ローダー (*.dat/*.cas)
    粒子ゾーンのある過渡データの処理が向上しました。2022 R2 メンテナンスリリースでは、ソリューションタイムが正しく割り当てられ、すべての粒子ゾーンが同じタイムストランドにグループ化されます。

  • OpenFOAM ローダー:サーフェスデータの処理
    ゼロ勾配、対称性、ウェッジなどの境界サーフェスタイプに対応するようになりました。過去の Tecplot 360 では、これらのタイプのサーフェスゾーンは、ソリューション変数にゼロの値を継承していました。2022 R2 メンテナンスリリースでのアップデート後、これらのOpenFOAM サーフェスゾーンはソリューション変数の値を継承するようになります。

    これまでの Tecplot 360 のバージョンでは、下の画像の翼面の圧力値はすべてゼロ値として読み込まれました:

    今回のメンテナンスリリースでは、この翼面の圧力値は非ゼロになります:

  • OpenFOAM ローダー:サーフェスゾーンの視覚化
    初回ロード時に、デフォルトで壁以外の境界サーフェスを非表示にして、関心のあるサーフェスゾーンをすばやく視覚化できるようになりました(これらのサーフェスゾーンは、Zone Style ダイアログで表示できます)。

    これまでの Tecplot 360 のバージョンでは、デフォルトで OpenFOAM データセットはすべてのサーフェスゾーンを表示していました。下の画像では、初回ロード時に表示される境界サーフェスゾーンを見ることができます(翼面が視界から覆われています):

    今回のメンテナンスリリースでは、初回ロード時に以前のデータセットの境界サーフェスが非表示になり、デフォルトで翼面のみが表示されます:

  • CFX ローダーが CFX 2023 R1 をサポート

  • ABAQUS ローダーが ABAQUS 2023 をサポート

  • PyTecplot: PyTecplot 1.5.2 は Python バージョン 3.9+ をサポート

  • PyTecplot: ドキュメントの改善

  • FreeType サードパーティライブラリを 2.13 に更新、オープンソースソフトウェアのセキュリティに関する懸念に対応

  • ドキュメントの改善

  • Ubuntu 18.04 LTS、macOS 10.15 のサポート終了

 

2022 R2

Release Date: December 14, 2022
  • PyTecplot ‘バッチパック’ が新しいライセンスオプションとして利用できるようになりました。このオプションは、1 つのライセンスシートをチェックアウトするだけで、個々のユーザが複数の ‘バッチ’ インスタンスを使用できるようにします。このライセンスオプションは、HPC ユーザにとって特に有用です。個々のユーザは、ジョブ中に特定の数の PyTecplot バッチインスタンスを持つことが保証されるので、他のユーザがライセンスをチェックアウトすることにより PyTecplot ジョブが失敗する可能性が減少します。
    • HPC で使用する場合、ジョブ数がライセンスシート数に制限されるようにジョブスケジューラを使用することをお勧めします。詳細については、SLURM job scheduler のドキュメント をご覧ください。
    • 各ライセンスシートには、ユーザごとに特定の数の PyTecplot ‘バッチ’ インスタンスが保証されます。ジョブの起動時にライセンスシートが利用できない場合、そのジョブはライセンスを取得できず、失敗します。

  • Fluent Common Fluids Format (HDF5) ローダーが Ansys Fluent 2022 対応になりました。

  • 複数のボリュームセクションを持つデータファイルに対する CGNS ローダーのパフォーマンスを改善しました。

  • Gamma Technologies 社製 GT-CONVERGE で作成した CONVERGE Output (*.out) ファイルを Tecplot 360 に読み込むことができるようになりました。

  • (Windowsのみ) 利用できないプリンターがあるシステムの起動パフォーマンスを改善しました。リモートワークからオフィスネットワークにネットワークを切り替えて使用するユーザから、マシンのプリンター設定にあるプリンターがそのネットワークで使用できない場合、起動時間が 45 秒以上長くなると報告されていました。

  • (Windows のみ) 特定のバージョンの 360 で PyTecplot をより簡単に実行するためのバッチスクリプト (tec360-env.bat) が Windows インストーラに追加されました。

 

2022 R1

  • 等高線の凡例のヘッダーが LaTeX フォーマット対応になりました。ヘッダーでレンダリングされる LaTeX は画像ベースになります。

  • Fluent Common Fluids Format (HDF5) ローダーが Fluent 2022 R1 対応になりました。

  • ABAQUS ローダーが ABAQUS 2022 ファイル (.odb) 対応になりました。

  • HDF5 ファイルローダーのパフォーマンスが 4.5 ~ 6 倍向上 !
    120MM ノードの HDF5 ファイルでは、6 つのスカラーと軸変数のロードに最大 140 秒かかっていたのが、最大 30 秒でできるようになりました。同じデータをロードした場合、HDF5 ローダーが暗黙的な軸変数を作成するのにかかる時間は、最大 257 秒から 42 秒に短縮されました。

  • EnSight ローダーは、予期しない引数を持つ変数ファイルを読み込む際、より柔軟に対応できるようになりました。また、EnSight ローダーは、引用符やスペースを含む変数名を読み込むことができるようになりました。