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GaussView 5 製品概要

※この情報は旧バージョンの参考資料として掲載しているものです。必ずしも最新バージョンの仕様と一致しないことを予めご了承ください。

 

可視化機能の強化・計算対象分子の拡張

GaussView は、Gaussian のための最も進化したパワフルなグラフィカルインターフェイスです。GaussView を使用することにより、興味のある分子構造のインポートや構築、Gaussian 計算のセットアップ、起動、モニターおよびコントロール、計算結果の読み込みおよび表示などを全て GaussView の中で行うことができます。GaussView 5 には、化学的に興味深い大きな分子系の研究を簡便で分かりやすくするための、多くの新しい機能が搭載されています。

GaussView 5 による分子および反応の可視化

非ヘム鉄酵素イソペニシリン N シンテターゼ (IPNS) 内のプロトン移動

図1. 非ヘム鉄酵素イソペニシリン N シンテターゼ (IPNS) 内でのプロトン移動に関する IRC アニメーション図。Gaussian に含まれる ONIOM 法で計算した 5368 原子を含む系であり、GaussView5 で可視化したものです。表示を明瞭にするため、拡大図、および、分子全体図のどちらも、low レイヤー中の水素原子は表示されていません。ONIOM 高精度レイヤーは、Ball&Stick 形式で表示されています。低精度レイヤーは、拡大図ではワイヤーフレーム形式、分子全体図ではチューブ形式で表示されています。参照文献: M. Lundberg, T. Kawatsu, T. Vreven, M. J. Frisch and K. Morokuma, JCTC 5 (2009) 222

U(II)2(COT)2 分子の Gaussian 計算結果から選択した α 分子軌道

図2. U(II)2(COT)2 分子の Gaussian 計算結果から選択した α 分子軌道。各々の U(II)COT モノマーは、金属-金属結合を可能とするウランの4個の価電子 (σ-タイプ f 分子軌道の 2電子、および、δ-タイプ f 分子軌道の 2つの不対電子) を持っています。左上から時計回りに、GaussView5 で表示した LUMO, HOMO, HOMO から 2つ目に低いエネルギーの MO, 1つ目に低いエネルギーの MO です。全ての軌道は、D8h 対称性を持っています。参照文献: J. Zhou, J. Sonnenberg and H. B. Schlegel, in preparation

Phenylthiolate と結合した Fe2S2 クラスター (電荷 -2 の一重項開殻系) の反強磁性カップリング

図3. Phenylthiolate と結合した Fe2S2 クラスター (電荷 -2 の一重項開殻系) の反強磁性カップリングをモデル化するために、Gaussian の fragment guess 計算用に設定したものです。鉄原子とブリッジしている硫黄原子の各々は、それ自身がフラグメントとして定義されています。同様に各々の Phenylthiolate をフラグメントとして定義し、全てで 8個のフラグメントとなります。各々のフラグメントの電荷およびスピン多重度が、図中に表示されています。GaussView5 は、Gaussian ジョブのルートセクションに、これらの値を自動的に設定します。