2.4 User Preferences
- General タブ
- Data File Import タブ
- Analyses タブ
User Preferences – General タブ
Preferences ダイアログでは、GS+ の動作に関するユーザーのデフォルト値を設定することができます。利用できるカテゴリは、General 設定 (下記参照)、Data File Import 設定、Analysis 設定の3つです。
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- Reset
Reset コマンドは、このタブのすべてのユーザーデフォルト値をオリジナルのデフォルト値に戻します。全てのタブのすべての値をリセットするには、ウィンドウの下にある Global Reset コマンドを使います。
- Missing Value Indicator
GS+ がアウトプットファイルで欠損値として使用する値と、データファイルのインポート時に欠損値として示す値を指定します。欠損値は、データのビルド中とその後の分析では無視されます。この値は、個別のダイアログウィンドウで指定した値によっては無効になる場合もあります。
- Window background color
GS+ のメインウィンドウの背景色を変更します。デフォルトのカラーは、現在使用しているデスクトップの色になります。変更するにはカラーパネルから色を選択します。
- Default graph background color
グラフのデフォルトの背景色をカラーパネルをクリックして変更します。デフォルトの値は、個別の Graph Settings ダイアログの指定によって無効になる場合もあります。
- Show tips
マウスをボタンやボックスに重ねたときに、コマンドやインプットボックスに関する簡単な説明を表示します。
- Put Z Name in Window Title
Z 変量の名称を個々のウィンドウのタイトルバーに配置します。
- Show all warnings
警告ダイアログ画面で “Do not show this message again” にチェックを入れて事前に警告を表示させないよう選択している場合であっても、警告メッセージを表示します。Show all warnings を選択することで、これらのメッセージは再度表示されることになります。
- Places Past Decimal
タイプの異なる変量の場合、ウィンドウやプリントアウトにレポートする値を GS+ に自動的にフォーマットさせるか、または、正確な小数点以下の桁数を指定します。ここで指定した値にかかわらず、すべての計算は倍精度で実行されます。ここで指定したデフォルト値は、Data Worksheet ウィンドウの Field Assignment ダイアログなどの特定のダイアログウィンドウで指定した値によって無効になることもあります。
- Global Reset
全てのユーザーデフォルト値をオリジナル (GS+ 規定) のデフォルト値に設定します。
- Save/Exit
ウィンドウを閉じて、ここで設定した変更内容を保存します。
User Preferences - Data File Import タブ
Preferences – Data File Import ダイアログウィンドウでは、GS+ Data Worksheet へのデータファイルのインポートに関するユーザーデフォルト値を設定することができます。
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- Reset
Reset コマンドは、このタブのすべてのユーザーデフォルト値をオリジナルのデフォルト値に戻します。全てのタブのすべての値をリセットするには、ウィンドウの下にある Global Reset コマンドを使います。
- Filename Extension
データファイルを Data Worksheet にインポートするときのデフォルトのファイル名の拡張子を指定します。
- Default Columns
データファイルのインポート時に、各列やフィールドをどの変量に割り当てるかの初期値を指定します。列の割り当ては、Data Worksheet ウィンドウで変更することができます。
- Default Import File Type
データファイルをインポートする際、ここで指定したファイルタイプがデフォルトのタイプになります。詳しくは、個々のタイプに関しては後で説明する Import
File Types をご覧ください。
- Places Past Decimal to Show
データファイルをインポートする際、ここで指定した小数点以下の桁数を Data Worksheet セルにレポートします。ここで指定したデフォルト値は、Data Worksheet ウィンドウの Field (Column) Assignment ダイアログなどの特定のダイアログウィンドウで指定した値によって無効になることもあります。
- Automatically Rebuild Data Arrays
新規データをインポートして列の割り当てが更新された場合 (例えば、X 座標として割り当てる列が列2から列3に変更された場合)、GS+ が使用する内部データ配列も再構築する必要があります。この配列が大きいものであれば、重複のチェック、欠損値の検査、自己相関の境界を計算する必要があるため、それだけ更新に時間がかかることがあります。そのような場合は、Data Worksheet ウィンドウの Rebuild ボタンを押すことによっても、自動的に再計算することができます。これらのボタンのチェックを選択することで、配列の自動再構築の有効/無効を指定することができます。
- Global Reset
全てのユーザーデフォルト値をオリジナル (GS+ 規定) のデフォルト値に設定します。
User Preferences – Analyses タブ
Preferences – Analyses ダイアログウィンドウでは、幾つかの分析に関するユーザーデフォルト値を設定することができます。
Reset
Reset コマンドは、このタブのすべてのユーザーデフォルト値をオリジナルのデフォルト値に戻します。全てのタブのすべての値をリセットするには、ウィンドウの下にある Global Reset コマンドを使います。
Autocorrelation Defaults
- Offset start of first lag by ½ interval:このチェックボックスを使えば、GS+ は最初のラグクラスをその通常間隔の 1/2 だけシフトします (ラグクラスの通常間隔を自動的に設定している場合)。短い間隔距離に大量のポイント対があるような場合は、これによってバリオグラムの結果を改善することができます。ただし、最初のラグをオフセットしていない状態で最短距離のクラスにポイント対が殆どなければ (よくある問題です)、最初のラグをオフセットしたとしても、利用できる対は更に少なくなるというデメリットがあります。このようなケースの場合は、バリオグラムの改善は殆どないことになります。
- Active lag (% of maximum):セミバリアンスの計算範囲を Active Lag Distance で指定します。ここで指定する最大ラグの百分率がデフォルトの有効ラグになります。指定した値がお使いのデータの有効ラグにもっともふさわしいものになることはほとんどありませんが、これから探索するための開始点が提供されることになります。
- Automatically make anisotropic surface map:バリオグラムの計算後、Semivariance ウィンドウの Surface Map コマンドが自動的に呼び出されることになります。異方性の関係の探索を自動化することができますが、サーフェスマップを作成する分だけ多くの計算を要するため、パフォーマンスには不利な条件が掛かります。
- Number of lag intervals:分析のラグ有効距離を異なるラグ間隔クラスの数に分割します。ここでは(デフォルトで)最初に選択するクラス数を指定します。セミバリアンス分析中のラグ間隔の数は、Lag Class Distance Interval (後述の Autocorrelation Analysis 参照) で分割される Active Lag の関数として変化します。
- Automatically subsample large data sets:データセットが非常に大規模である場合は、特定の条件下では CPU の演算に数時間かかることがあります。このボックスにチェックを入れると、自己相関分析の間だけデータの一部をランダムに抽出します。このボックスにチェックを入れて、かつ、分析するデータセットが指定したサブサンプル数より大きい場合は、指定した数のサブサンプルの数が自己相関分析に使用されることになります。
この分析に使用する場所は無作為に選択されるもので、サブサンプルのそれぞれの位置は、データセット内のその他のすべての位置と比較されます。比較する位置はサブサンプルに選択されたものであるか否かは問いません。この方法でサブサンプリングによる距離間隔が小さくても偏り (bias) がなくなります。できるだけ時間を節約する例として、160,000 ポイントのデータセットから 10,000 のサブサンプルを取った場合、サブサンプルを取らない場合の CPU 時間が 8 時間以上かかるのに対して、基本的に同じセミバリオグラムモデルを作成するのに掛かる CPU 時間は 10 秒です。160,000 ポイントそれぞれを他の 159,999 ポイントと比較する全データをサンプルする場合とは対照的に、サブサンプルの 10,000 ポイントは、それぞれ、それ以外の 159,999 と比較してバリオグラムが作成されます。
- Number of subsamples:大規模なデータセットをサブサンプリング時に使用するデータレコード数を指定します。
IDW Interpolation Defaults
- Weighting Power (0-100):この値は逆距離加重法 (IDW) による内挿の重み付けのデフォルトの乗数 (Power) を指定します。この値は、Interpolate ウィンドウにより無効にされる場合があります。詳しくは、Chapter 12, IDW and NDW をご覧ください。
- Smoothing Factor (>0):この値は、逆距離加重法 (IDW) による内挿の初期平滑化因子のデフォルトを指定します。この値は、Interpolate ウィンドウにより無効にされる場合があります。詳しくは、Chapter 12, IDW and NDW をご覧ください。
- Default to Normal Distance Weighting (NDW):デフォルトの IDW 内挿を Normal Distance Weighting (NDW) に設定します。この値は、Interpolate ウィンドウにより無効にされる場合があります。詳しくは、Chapter 12, IDW and NDW をご覧ください。
Simulation Defaults
- Use different seed:このボックスにチェックをいれると、シミュレーション毎に異なる乱数シードがデフォルトで使用されることになります。詳しくは、Chapter 10, Conditional Simulation をご覧ください。
- Use multigrid refinements:このボックスにチェックを入れると、デフォルトで (内挿ノードのシミュレーション時に) 段階的手順 (stepwise procedure) に従って分析を行うことになります。詳しくは、Chapter 10, Conditional Simulation をご覧ください。
- No. of simulations:シミュレーションを実行するデフォルト数を指定します。詳しくは、Chapter 10, Conditional Simulation をご覧ください。
Interpolation Output
- Draw map after interpolating:このボックスにチェックを入れると、内挿後に内挿された値のマップが自動的に描画されることになります。
- Report std deviation (not variance):このボックスにチェックを入れると、内挿の誤差項について分散値 (variance) ではなく、標準偏差 (standard deviation) の値がレポートされることになります。これはデフォルトの条件で、Interpolation ウィンドウからいつでも変更できます。詳しくは、Chapter 9, Interpolation Basics をご覧ください。
- Cycle faster on x than y:通常の2次元の内挿結果は、アウトプットファイルに記述され、y 座標の値がもっとも早く循環します (例:x,y の順であれば 10, 2; 10, 3; 10, 4; 10, 5; 20, 2; 20, 3; 20, 4, 20, 5)。このボックスにチェックを入れると x 座標の値の循環がもっとも早くなります (例: 10, 2; 20, 2; 10, 3; 20, 3; 10, 4; 20, 4; 10, 5; 20, 5)。
Global Reset
全てのユーザーデフォルト値をオリジナル (GS+ 規定) のデフォルト値に設定します。