8.4 注釈

  1. 注釈を適用する
  2. 距離/長さの注釈
  3. 半径の注釈
  4. 垂直の注釈
  5. 角度の注釈
    1. 注釈をどちら側につけるか?
  6. 方向角の注釈
  7. 傾きの注釈
  8. 座標の注釈
  9. 係数の注釈
  10. 合同の注釈
  11. 合同な角の注釈
  12. 平行の注釈
  13. 数式の注釈

1. 注釈を適用する

注釈を使えば、図形の条件に関する情報を追加することができます。ただし、この内容にもとづく作図は行われません。注釈により、図形に与える条件が過剰になる場合もあるでしょうが、閲覧者に何らかの付加的情報を伝えたい場合もあると思います。この機能は、テキストやワークシートを用意するのに非常に便利です。

注釈ツールは、幾何エンジンとは無関係であるという点でテキストと似ていますが、条件ツールと全く同様の操作でそれらを配置できるというメリットがあります。

注釈と条件は、場合によっては全く同様に表示されるので、場合によっては、ウィンドウの一番上のアイコンバーにある アイコンを使って、条件と注釈を区別することができます。このアイコンは切り替え形式になっていますので、このマークを非表示にしたいときは、もう一度これをクリックします。

注釈ツールでは、記号注釈記号ツールボックスのいずれも利用できます。

注釈ツールと事前に選択を要するオブジェクトの一覧を以下に示します:

  注釈 事前に選択を要するオブジェクト
距離 / 長さ 1つの線分、ベクトル、または、多角形の辺、または、1つの点とこれらの線種 (垂直距離)、または、2つの点
半径
垂直 直線、線分、ベクトル、または、多角形の辺のうちいずれか2つ
角度 直線、線分、ベクトル、または、多角形の辺のうちいずれか2つ
方向角 1つの直線、線分、ベクトル、または、多角形の辺
傾き 1つの直線、線分、ベクトル、または、多角形の辺
座標
係数 ベクトル
合同 1つの直線、線分、ベクトル、または、多角形の辺
合同な角 直線、線分、ベクトル、または、多角形の辺のうち、いずれか2つ
平行 1つの直線、線分、ベクトル、または、多角形の辺
数式 なし

 

2. 距離/長さの注釈

直線線分多角形の辺、または、ベクトルには、長さの注釈を適用できます。2間、または、1つの直線線分多角形の辺、または、ベクトルの間には、距離の注釈を利用できます。以下の手順に従います:

  1. 上記の線分、または、点と線、点の対を で選択します。対象を選択すると、描画オブジェクトがハイライトで表示され、距離/長さアイコン が有効になります。
  2. 距離/長さアイコンをクリックします。
  3. 距離に関する情報を入力します。書式に制約条件はありません。入力内容には、記号や注釈記号を利用することができます。入力が完了したら Enter キーを押します。

描画ウィンドウで注釈をクリック&ドラッグすれば、その位置を修正することができます。

 

3. 半径の注釈

の半径に関する注釈を追加するには、以下の手順に従います:

  1. 円を で選択します。注釈半径アイコン が有効になり、選択した円がハイライトで表示されます。
  2. 半径アイコンをクリックします。
  3. 半径に関する情報を入力します。書式に制約条件はありません。入力内容には、記号や注釈記号を利用することができます。入力が完了したら Enter キーを押します。

描画ウィンドウで注釈をクリック&ドラッグすれば、その位置を修正することができます。

 

4. 垂直の注釈

垂直の注釈では、直線線分多角形の辺、または、ベクトルのうちいずれか2つの線種の間に垂直マークが挿入されます。以下の手順に従います:

  1. 直線、線分、ベクトル、または、多角形の辺のうちいずれか2つを で選択します。2つの直線がハイライトで表示されると、注釈垂直アイコン が有効になります。
  2. 垂直アイコンをクリックします。

注意:条件ツールで垂直を配置すると2つの直線の位置関係が変化しますが、注釈の垂直では直線の位置関係は変わらずそのまま維持されます。

この注釈は、3D オブジェクトを表示する場合に役立ちます。以下の例は、Figure Gallery の Solids フォルダにある Triangular Prism (三角柱) をインポートしたものです。

 

5. 角度の注釈

角度に関する注釈を加えるには、以下の手順に従います:

  1. 直線線分ベクトル、または、多角形の辺のうちいずれか2つを選択します。注釈角度アイコンが有効になり、選択した直線がハイライトで表示されます。
  2. 角度アイコンをクリックします。
  3. 角度に関する情報を入力します。書式に制約条件はありません。入力内容には、記号や注釈記号を利用することができます。入力が完了したら Enter キーを押します。

5.1 注釈をどちら側につけるか?

角度を指定する際、その条件が目的とは異なる側に与えられる場合があります。以下の例は、BDC としたいところが BDA になってしまったものです。この場合、表示された注釈の矢印にマウスのカーソルを置き、それを反対側にドラッグしてボタンを離すことで、向きを変更することができます。

 

6. 方向角の注釈

直線の方向角に関する注釈を追加するには、以下の手順に従います:

  1. 直線線分ベクトル、または、多角形の辺の1つを で選択します。注釈方向角アイコン が有効になり、選択した直線がハイライトで表示されます。
  2. 方向角アイコンをクリックします。
  3. 方向角に関する情報を入力します。書式に制約条件はありません。入力内容には、記号や注釈記号を利用することができます。入力が完了したら Enter キーを押します。

描画ウィンドウで注釈をクリック&ドラッグすれば、その位置を修正することができます。

 

7. 傾きの注釈

直線の傾きに関する注釈を追加するには、以下の手順に従います:

  1. 直線線分ベクトル、または、多角形の辺の1つを で選択します。注釈傾きアイコン が有効になり、選択した直線がハイライトで表示されます。
  2. 傾きアイコンをクリックします。
  3. 傾きに関する情報を入力します。書式に制約条件はありません。入力内容には、記号や注釈記号を利用することができます。入力が完了したら Enter キーを押します。

描画ウィンドウで注釈をクリック&ドラッグすれば、その位置を修正することができます。

 

8. 座標の注釈

の座標に関する注釈を追加するには、次の手順に従います:

  1. 点を で選択します。注釈座標アイコン が有効になり、選択した直線がハイライトで表示されます。
  2. 座標アイコンをクリックします。
  3. 座標に関する情報を入力します。書式に制約条件はありません。入力内容には、記号や注釈記号を利用することができます。入力が完了したら Enter キーを押します。

描画ウィンドウで注釈をクリック&ドラッグすれば、その位置を修正することができます。

 

9. 係数の注釈

ベクトルの係数に関する注釈を追加するには、以下の手順に従います:

  1. ベクトルを で選択します。注釈係数アイコン が有効になり、選択した直線がハイライトで表示されます。
  2. 係数アイコンをクリックします。
  3. ベクトルの係数に関する情報を入力します。書式に制約条件はありません。入力内容には、記号や注釈記号を利用することができます。入力が完了したら Enter キーを押します。

描画ウィンドウで注釈をクリック&ドラッグすれば、その位置を修正することができます。

 

10. 合同の注釈

直線状の任意の描画要素、すなわち、直線線分ベクトル多角形の辺には、合同マークを配置することができます。以下の手順に従います:

  1. 直線、線分、ベクトル、多角形の辺のいずれかを で選択します。注釈合同アイコン が有効になり、選択した直線がハイライトで表示されます。
  2. 合同アイコンをクリックします。

注意:条件ツールで合同を配置すると2つの直線の位置関係が変化しますが、注釈合同では直線の位置関係は変わらずそのまま維持されます。

 

11. 合同な角の注釈

直線状の任意の描画要素、すなわち、直線線分ベクトル多角形の辺のうちいずれか2つの間には、合同マークを配置することができます。以下の手順に従います:

  1. 直線、線分、ベクトル、多角形の辺のいずれか2つを で選択します。注釈合同な角アイコン が有効になり、選択した直線がハイライトで表示されます。
  2. 合同な角アイコンをクリックします。

注釈の弧の数を変更するには、以下の手順に従います:

  1. 変更する注釈を選択します。
  2. 右クリックして選択範囲に関するコンテクストメニューを開きます。
  3. メニューから Tic/Arc のカウントを選択して、変更したい数字をクリックします。

 

12. 平行の注釈

線状の描画要素、すなわち、直線線分ベクトル、または、多角形の辺のいずれかには、平行マークを配置することができます。以下の手順に従います:

  1. 直線、線分、ベクトル、または、多角形の辺のいずれかを で選択します。注釈平行アイコン が有効になり、選択した直線がハイライトで表示されます。
  2. 平行アイコンをクリックします。

注意:条件ツールで平行を配置すると2つの直線の位置関係が変化しますが、注釈平行では直線の位置関係は変わらずそのまま維持されます。

 

13. 数式の注釈

注釈数式コマンドは、描画ウィンドウの任意の場所に数式を1行だけ配置したいときに使うと便利です。

  1. 数式アイコン をクリックします。
  2. 数式を配置したい場所にカーソルを移動したら、そこでクリックします。
  3. 数式を入力します。書式に制約条件はありません。入力内容には、記号や注釈記号を利用することができます。入力が完了したら Enter キーを押します。

描画ウィンドウで注釈をクリック&ドラッグすれば、その位置を修正することができます。