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比較表 Professional Standard Essentials

GWB Professional

The Geochemist’s Workbench (GWB) Professional エディションは、地球化学者のあらゆる作業ニーズに対応するツールのフルセットです。

相図の作成および反応輸送モデリングを行う方に最適なエディションです。生物反応、安定同位体、コロイド移動を含む、単一または二重孔隙媒体における反応輸送の1次元および2次元シミュレーションを即座に実行することができます。マウスをわずか数クリックするだけで、シミュレーション結果を動画にしてビデオクリップを作成することができます。

先進のアルゴリズムとマルチスレッド設計により、地下および表層水の流れにおける汚染物質のたどる帰結と輸送をシミュレーションする理想的な環境が用意されています。

反応輸送以外にも、多成分系における速度論的反応や平衡反応をモデル化したり、Eh-pH や活量ダイアグラムを計算したり、多種多様な特殊プロットを作成することができます。反応の釣り合いや、平衡定数を計算したり、地球化学専用のパワフルなスプレッドシートを作成することができます。

 

物質と熱の輸送

X1tX2t プログラムは、一次元および二次元の反応輸送をモデリングします。

このモデルで以下を計算できます:

  • 移流、拡散、分散
  • 単一または多成分の触媒特性
  • 二重孔隙 (停滞域) の効果
  • 生産井と注入井
  • 移流および伝導による熱輸送
  • 内部の溶質源とシンク (たまり場)
  • 定常および一時的な内部熱源

 

相図 (phase diagram)

Phase2 プログラムは、単純なものから複雑なものまで、相図を計算するための究極のツールです。

  • 水性化学種、鉱物、ガスの安定性
  • 「真の」pHダイアグラムと活量ダイアグラム
  • 等温断面図または多熱断面図
  • 平衡および速度論的化学系
  • 同位体の分別
  • 支配状態マップと相集合マップ
  • 質量分布の断面プロット

 

平衡および速度論的反応

X1tX2t では、平衡および速度論的反応の任意の組合せを計算に取り入れることができます。

  • 鉱物の沈殿と溶解
  • 気体輸送
  • 錯体形成と解離
  • 吸着と脱着
  • 酸化還元変換
  • 触媒と酵素

 

移動性コロイド

コロイドの移動は、放射性核種、重金属、その他の汚染物質の輸送を理解する上で重要なベクトルとなるものです。GWB ではこれらを簡単に取り扱うことができます。

  • 錯体を形成する任意の表面をコロイドとして構成
  • コロイドとその表面錯体を移流 (advection) や
    分散 (dispersion) によって移動
  • ユーザーが用意した関数に従って、コロイドの
    移動を時間的および空間的に変化させます。

 

生物反応の輸送

微生物活性によって触媒された反応をモデルで考慮できます。

  • 純粋培養と混合群生
  • 微生物集団の成長と衰退
  • 熱力学的効果
  • 任意の形式の速度論的速度式

 

二重孔隙(停滞域)

二重孔隙モデルをゼロから構築することができます。

  • 各ノードブロックを自由流動部分と停滞部分に分割
  • 停滞ゾーンの形状と特性寸法を指定
  • 停滞ゾーンを出入りする化学種の拡散と熱伝導を
    説明

 

安定同位体の輸送

反応輸送プログラム X1t および X2t で安定同位体輸送をモデリングし、以下の同位体効果を説明します。

  • 移流、分散、拡散輸送
  • 鉱物の溶解と沈殿
  • ガスの溶解と発泡
  • 収着と表面錯体
  • 平衡反応と速度論的反応

 

グラフィックとアニメーション

Xtplot プログラムは作成したモデリングの結果を描画します。

  • 任意の変数を距離や時間に対してプロット可能
  • カラーマップ、カラーマスク、等高線ダイアグラム
  • マップ表示プロットのアニメーション化
  • ビデオクリップ用アニメーションのエクスポート

P2plotPhase2 の計算結果を表示します。

  • 相集合プロットと「真の」支配状態プロット
  • 断面図

 

ChemPlugin

GWB Professional には、オブジェクト同士を互いに連鎖 (self-linking) できる ChemPlugin が無償で付属しています。

ChemPlugin を使用すると、フル機能の反応輸送モデルおよび生体反応輸送モデルを、任意の構成で手早く、簡単かつ確実に構築することができます。また、既存のフローモデルのコードを反応輸送シミュレータで再利用することもできます。

ChemPluginのAPIには、Python、C++、Fortran用のバインディングが付属しています。SDKを好みの開発環境に容易に適合させることもできます。