GWB Essentials
The Geochemist’s Workbench (GWB) Essentials エディションは、地球化学の分野で日常的に行うタスクを効率化することができます。マウスを数回クリックするだけで、化学反応のバランスや平衡定数を求めたり、電位-pH ダイアグラム (プールベイ図) や活量 (activity) ダイアグラムを作成することができます。溶液中の化学種、鉱物の飽和度やガス分圧、収着と表面錯体形成、安定同位体の平衡分別を素早く計算します。お持ちの地球化学データを保存したり操作するために設計されたスプレッドシートもあります。
スプレッドシート
GSS プログラムは地球化学者のためのスプレッドシートです。さまざまな地化学分析に対応し操作することができます。お持ちのデータを貼り付けて以下を実行できます。
- 各種化学単位の変換
- 鉱物の飽和度、気体のフガシティの計算
- 電荷バランスのチェックと TDS (総溶解固形分) の算出
- 水溶性化学種の分布と酸化還元状態の算出
- 反復測定の比較と基準値のチェック
- 時系列、クロスプロット、三角プロットの作成
- パイパー (Piper)、シュティフ (Stiff)、ドゥーロフ (Durov)、イオン平衡ダイアグラムの作成
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反応式のバランス
Rxn プログラムは、直感的な基礎交換法を使用して、化学反応のバランスを求め、反応特性を計算します。
- 水溶性化学種、鉱物、気体の反応のバランス
- 平衡定数 (log K) の計算
- 反応の自由エネルギー変化を計算
- 自然反応、平衡反応、吸エルゴン反応を特定
- 平衡方程式の数式化
- 平衡温度の決定
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電位-pH ダイアグラムと活量ダイアグラム
Act2 と Tact プログラムは、水溶性化学種の支配領域と、鉱物と気体の安定領域をあらわすダイアグラムを作成します。
軸変数に指定可能なもの:
- プールベイ図 (Pourbaix diagram) を含む電位 (Eh) と pH
- 水溶性化学種の活量
- 気体のフガシティ
作成が可能なもの:
- 溶解度ダイアグラム
- モザイクダイアグラム
- 温度-活量ダイアグラム
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化学種の分布
SpecE8 は、水溶性化学種の分布量を計算します。
- 濃度、活量、活量係数の計算
- 鉱物の飽和度の計算
- 気体のフガシティと分圧の計算
- 化学種別の温度の影響
- Piper、Stiff、Schoeller、イオン平衡ダイアグラムの作成
- Debye-Hückel、SIT、"Pitzer 式"
- 吸着、イオン交換、表面錯体形成のモデル化
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安定同位体の分別
SpecE8 で地球化学系における平衡同位体の分別も計算します。
- 種別ごとの水溶性化学種による分別
- 鉱物、気体、流体による分別
- 流体の総同位体組成を入力
- 2H、13C、18O、34Sに含まれるデータ
- 支配的な質量を持つ元素の同位体
- 元素ごとの複数同位体(17O, 18O等)
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熱力学的データエディタ
TEdit は、熱力学データセットおよび表面反応データセットを作成/変更するためのグラフィカルエディタです。
- データテーブル、要素、種別、反応、log K、
ビリアル係数の表示と編集
- エントリの追加、削除、ソート、コピー&ペースト
- 反応のバランス調整、log K の再計算
- 酸化還元反応の結合および分離
- PhreeqC データセットを GWB の熱データセットおよび表面データセットに変換
- EQ3/EQ6 熱力学データベースのインポートとエクスポート
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