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GWB 2025 (version 18.0) の新しい機能

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蒸気相

複合流体と平衡状態にある非理想気体の混合物で構成される蒸気相 (vapor phases) の膨張と収縮を追跡します。

蒸気相を計算式に組み入れるにはどうすればよいですか?

蒸気圧が封入圧力を超えたときに生じる蒸気相 (vapor phase) を SpecE8、React、Phase2、X1t、X2t の設定で考慮できます。

GWB アプリの「Config」メニューに移動し、「Options…」ダイアログを開きます。

蒸気相オプションに「closed」(閉鎖系) を指定して発生した蒸気を流体と逆反応させるか、「open」(開放系) を指定して発生したガスを逃がすかのいずれかを切り替えることができます。X1t と X2t では、開放系でのみ蒸気相を考慮できます。

閉鎖系が設定されている場合は、テキスト出力ファイルの “Free gases” を参照します。

閉開放系の場合は “Gases lost” を参照します。

 

沸騰、凝縮

水溶液の沸騰 (boiling) を、蒸気ロスに対して閉鎖系と開放系のいずれかの系でモデル化し(鉱物の存在をオプションで指定可)、結果として生じる蒸気相の凝縮 (condensation) も追跡します。

沸騰をモデル化するにはどうしたら良いですか?

React と Phase2 を設定して沸騰 (boiling) をモデル化できます。閉鎖系または解放系で蒸気相が考慮されるようにオプションを設定し、正の内部熱源を指定してシミュレーションを実行すると、対応するプロットアプリに結果が表示されます。

シミュレーションを実行すると、温度が上昇するにつれて自由ガスがどのように膨張するかがわかります。

Options ダイアログで、上記のように vapor phase の系を open または close に設定します。

流体の組成や温度などの初期条件をプログラムに指定します。蒸気相の計算に使用する圧力を指定するか、デフォルト設定のままにしておきます。タイムスパンをチェックし、シミュレーションの実行時間を設定します。

次に、Medium ペインで内部熱源に正の値を設定し、この系にエネルギーを追加します。

凝縮をモデル化するにはどうしたら良いですか?

React と Phase2 の設定で凝縮 (condensation) をモデル化できます。閉鎖系内で蒸気相が形成されるようにオプションを設定し、内部熱源を指定してシミュレーションを実行すると、対応するプロットアプリに結果が表示されます。

シミュレーションを実行すると、温度が低下するに応じて自由ガスが凝縮することがわかります。

Options ダイアログで、上記のように vapor phase の系を closed に設定します。

プログラムに流体の組成や温度などの初期条件を指定します。蒸気相の計算に使用する圧力を指定するか、デフォルト設定のままにしておきます。タイムスパンをチェックし、シミュレーションの実行時間を設定します。

次に、Medium ペインの内部熱源に負の値を設定し、この系からエネルギーを除外します。

 

次世代 GSS

スマートな次世代スプレッドシート GSS では、使い慣れたユーザーインターフェイスに、アナライト (検査項目) やプロットの追加に加えて、語義の曖昧さが広く解消されました。

 

プロットできる情報の拡大

GWB の拡張および再構築された可視化アプリを使用して、より多くの変数を図式化したり、新しいタイプのグラフをレンダリングできます。

 

インポートとエクスポート

Visual MINTEQ で作成された熱力学データベースと表面データベースをデータセットエディター TEdit にインポートできるようになりました。データベースを MINTEQ 形式にエクスポートすることも可能です。

 

計算結果のつなぎ合わせ

1つの反応経路の終了時点の結果をピックアップする機能が改善され、2回目のシミュレーションの初期状態として、オプションで蒸気相のみを含めることができるようになりました。

 

CSV ファイルとして抽出

熱データベースや表面データベースから反応、log K などを CSV ファイルとして抽出して、レポートの準備したり、テーブルを作成したり、生の熱データのレンダリング等に利用することができます。

 

JSON プロットインターフェース

シミュレーション結果は、柔軟で人間が読み取れる JSON 形式でプロットインターフェースデータセットに書き込まれます。GWB グラフィックプログラムはもちろん、サードパーティ独自のアプリケーションによる構文解析にも適しています。従来の XML 形式も引き続き使用できます。

 

“Report” コマンド

すべてのアプリ内で “report” コマンドを実行すると、その結果は即座に Windows クリップボードに転送され、外部ドキュメントに貼り付けることができます。