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GWB 9 で追加された機能

過去のバージョンの履歴

 

新しいユーザーインターフェース

Release 9.0 の The Geochemist’s Workbench には、サクッと使える洗練された新しいグラフィカルユーザーインターフェースが装備されました。全面的に改訂された GUI によってこれまで以上に作業を効率化できます。

ファイルのドラッグ&ドロップ

デスクトップや Windows エクスプローラから任意の GBW プログラムにファイルをドラッグできます。マウスの左クリックでドラッグできるのは以下の通りです:

ファイルのドラッグ&ドロップ
  • 入力スクリプトと入力ファイル、
  • 熱反応および表面反応のデータセット、
  • 電気伝導率データと水質基準、
  • プロット設定ファイル、
  • 散布図データと反応経路

GWB User’s Guides の PDF 版に記載されたテキストデータを選択状態して、左クリックで GWB のモデリングプログラムにドラッグすることもできます。

 

データのドラッグ&ドロップ

GWB アプリケーション間でデータをドラッグすることができます。また、外部アプリケーションとデータを交換することも可能です。マウスの右ドラッグでサンプル (試料データ) をやり取りできるのは以下の通りです:

データのドラッグ&ドロップ
  • GSS から Basis、Inlet、Inject ペインへ
  • GSS データシートから他の GSS データシートへ
  • Basis、Inlet、Inject ペインから GSS へ
  • GSS データから Excel へ

左ドラッグでは以下の通りです

  • サンプル (試料) やアナライト (検査項目) データの GSS 内での並び変え
  • Excel のサンプル (試料データ) を GSS へ転送
  • Excel のサンプル (試料データ) を Basis、Inlet、Inject ペインへ転送

 

新しいレイアウト

GWB のモデリング・アプリケーションの配置が新しいペインになりました。

新しいレイアウト
  • セクションを展開すると詳細な情報が表示され、折り畳むと全体を概観できます。
  • 図入りの理論説明が用意されているので、モデルを素早くセットアップできます。

 

マウスによるペインの分離

ペインをデスクトップに左ドラッグすると切り離すことができます。

ペインを右ドラッグするとデータを転送できます。

マウスによるペインの分離
  • 例えば、React のインスタンスを別の React のインスタンスに転送できます。
  • X1t と X2t では、Basis、Inlet、Inject タブ間で転送できます。
  • 計算結果を GSS に転送できます。

ダイアログボックスの内容を右ドラッグで他のダイアログへ転送できます。

 

ダイアログの再設計

ダイアログが新しくなり、作業を手早く簡単にできるようになりました。

ダイアログの改訂
  • 各要素が論理的にグループ分けされています。
  • シミュレーションの設定に応じてオプションを確認できます。
  • 明瞭で整然としたレイアウトが作業の負担を軽減します。

 

ドラッグ&ドロップ

入力ファイルを任意の GWB プログラムに左ドラッグすることができます。Excel スプレッドシートや MS Word や PowerPoint 内のテーブルデータを GSS のデータシートに左クリックすることができます。GWB プログラム間では、データを右ドラッグ (マウスの右ボタンを押しながら移動する) でやり取りすることができます。

 

入力ファイル

デスクトップや Windows エクスプローラから任意の GBW プログラムにファイルをドラッグできます。マウスの左クリックでドラッグできるのは以下の通りです:

  • 入力スクリプトと入力ファイル、
  • 熱反応および表面反応のデータセット、
  • 浸水データと水質基準、
  • プロット設定ファイル、
  • 散布図データと反応経路

GWB User’s Guides の PDF 版に記載されたテキストデータを選択状態して、左クリックで GWB のモデリングプログラムにドラッグすることもできます。

 

サンプル (試料データ)

マウスの右ドラッグでサンプル (試料データ) をやり取りできるのは以下の通りです:

  • GSS から Basis、Inlet、Inject ペインへ
  • GSS データシートから他の GSS データシートへ
  • Basis、Inlet、Inject ペインから GSS へ
  • GSS データから Excel へ

左ドラッグでは以下の通りです

  • サンプル (試料) やアナライト (検査項目) データの GSS 内での並び変え
  • Excel のサンプル (試料データ) を GSS へ転送
  • Excel のサンプル (試料データ) を Basis、Inlet、Inject ペインへ転送

 

ペインとダイアログ

ペインをデスクトップに左ドラッグすると切り離すことができます。

ペインを右ドラッグするとデータを転送できます。

  • 例えば、React のインスタンスを別の React のインスタンスに転送できます。
  • X1t と X2t では、Basis、Inlet、Inject タブ間で転送できます。
  • 計算結果を GSS に転送できます。

ダイアログボックスの内容を右ドラッグで他のダイアログへ転送できます。

 

Plug-in 機能

GWB の各バージョン Essentials、Standard、Professional はお使いのコンピュータに DLL (dynamic load library) としてインストールされます。GWB のアプリケーションプログラムのいずれかを起動すると、実行時に関係する DLL にリンクするグラフィカルユーザーインターフェース、すなわち GUI が立ち上がります。

例えば、React を開くと、React の DLL にリンクする GUI が起動します。関心のある問題を設定するときはこの GUI を使用しますが、解を求める実際の計算では DLL が使用されます。別の言い方をすると、DLL が GUI にプラグとして差し込まれているわけです。

任意の GWB アプリケーションにリンクするプログラムを同様に作成することでこのアーキテクチャを利用することができます。この方法を使えば、自身の作成したプログラムに GWB アプリケーションをシームレスに、しかも、裏で動作するプラグインとして利用することができます。

 

ソフトウェア開発者のロイヤリティは不要

GWB アプリケーションにリンクするソフトウェアを配布するには、開発者ロイヤリティは掛りません。エンドユーザーは作成されたアプリケーションで必要とされるバージョンのレベル以上の GWB のコピーに対してライセンス料を支払うだけです。

例えば、プロセス・シミュレーション用のソフトウェアを開発するとしましょう。このソフトウェアでは、シミュレーションするプロセス内の様々なポイントにおける化学種の分布、鉱物飽和度、気体の散逸度 (フガシティ) を数式化するのに SpecE8 を使用し、その結果をシミュレーターに渡すようにします。

このケースの場合、エンドユーザーは、GWB の Essentials レベル以上のコピーをインストールし、そのライセンス料を支払うことになります。詳しくは弊社営業部までお問い合わせください。

 

新しいキネティック反応 (kinetic reactions)

The Geochemist’s Workbench の Standard および Professional エディションに含まれる React、X1t、X2t プログラムでは、溶解、沈殿、酸化還元変換、微生物の代謝と成長など時間と共に変化する各種反応 (kinetic reactions) をトレースすることができます。GWB の Release 9.0 では、以下に示す3つの反応を速度論的に考慮できます。

錯体形成と解離

GWB9 では、錯体種の解離はもちろん、溶解種の会合が水溶液錯体となる速度式を評価できます。

錯体形成の反応の速度則を設定するには、以下を指定します。

錯体形成と解離
  • 錯体種の名称、
  • 最初に平衡でない場合は、その開始濃度、
  • 会合または解離の速度定数、
  • 速度則における促進および抑制種の次数

図は F の Al3+ との錯体形成をトレースする React の実行例です。

 

吸着と脱離

React、X1t そして X2t は、溶存化学種の鉱物表面への吸着や交換、および、表面から脱離する際の水溶液内への放出をシミュレーションに加えることができます。

表面のキネティック反応を設定するには以下を指定します。

吸着と脱離
  • 時間と共に反応する表面錯体の名称
  • 平衡状態でない場合は、その開始濃度
  • 吸着又は脱離の速度定数
  • 促進および抑制種の次数

図は、オキシ水酸化鉄 (ferric oxyhydroxide) から Ca2+ の脱離をあらわす React のシミュレーション例です。

 

気体輸送

GWB 9 では気体の外部貯水池からの溶解、および、外部貯水池への離溶をあらわす速度式を評価できます。

気体輸送のキネティック反応を設定するには以下を指定します。

気体輸送
  • 輸送する気体の名称
  • 外部貯水池における対象気体の散逸能 (フガシティ)
  • 速度定数、および、
  • 液体と貯水池の接する領域の水 cm2/kg (圧縮率) 比

図は、液体からの CO2 の離溶をあらわす React のシミュレーション結果の例です。