GWB 8 で追加された機能
The Geochemist’s Workbench release 8 では、Professional エディションにおいて計算スピードが大幅に向上しました。さらに、Essentials、Standard、Professional の全エディションに Geochemist’s Spreadsheet が新たに追加されました。
計算速度の向上と二重孔隙率モデリング機能の装備
重金属の表面錯体生成(surface complexation)を追跡する 1600 ノードから成る 2D 反応輸送モデルのシミュレーションにかかった時間。クアッドコア Xeon プロセッサ 2GHz を2つ装備したマシンで OS に Windows XP を使用。シングルスレッドの GWB7 との差は歴然。
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GWB Professional version 8 では、計算スピードが大幅に向上しました。新バージョンでは、マルチスレッド / 並列処理機能を駆使してマルチプロセッサ・コンピュータに搭載された高度な演算処理能力を最大限に活用します。反応輸送モデル・シミュレーションをマルチコア・マシン環境の v8 で実行させたときの速度は、シングルコア・コンピュータ環境の v7 で実行させたときと比べると格段に高速です。
GWB Professional version 8 では、この他にも、二重孔隙モデリング (dual porosity modeling) 機能が新たに追加されました。
GSS – 水文データのためのスプレッドシート
GSS – the Geochemist’s Spreadsheet
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The Geochemist’s Spreadsheet (GSS) は、あらゆる水文データの最適な保管場所です。GSS は、GWB v8 の全エディション(Essentials、Standard、Professional)に装備されており、以下に示す特徴と利点があります:
GSS で作成された Piper ダイアグラム。サンプルのカラーとマーカーは、濃度値をあらわす。
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- 複数サンプルの高速なスペシエーション分析、鉱物の飽和度、気体の逃散能
- 膨大なサンプルの単位をクリック一つで変換
- 複合解析のための交叉プロット、系列および時系列グラフの作成
- インテリジェントな交叉プロット:分析対象やサンプル毎のシンボル、カラー、マーカーサイズ
- お気に入りプロット:三角、Piper、Durov、Schoeller、Stiff、放射、棒グラフ、円グラフ
- Act2 の redox-pH、activity-activity ダイアグラムと GSS データの重ね合わせ。
- 複製同士の比較および標準とのチェック
- 分析物の規制限度チェック
- すばやい流体混合
- 名前または値によるスプレッドシート・データのソート
- 任意のサンプルまたはバッチ処理中の複数のサンプルについて、SpecE8 または React を起動可能