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Gaussian (ガウシアン)
製品概要

Gaussian 98 製品概要 (履歴)

※この情報は旧バージョンの参考資料として掲載しているものです。必ずしも最新バージョンの仕様と一致しないことを予めご了承ください。

広範囲にわたるモデリングおよび半経験的モデルをサポートした汎用量子化学計算プログラム

Gaussian 98W
メインウィンドウ

Gaussian 98W は、広範囲にわたるモデリングおよび半経験的モデルをサポートした汎用量子化学計算プログラムです。様々な条件やプラットフォーム下で実行される、非常に広い範囲の分子システムのモデリングに対応する、基本的で汎用性のある量子力学のソフトウェアです。理論化学に従事している方は化学的に興味のある領域の調査、研究に役立てることができるでしょう。実践化学者は、反応や分子の研究に役立てることができるでしょう。

分子軌道の計算でよく使われている Hartree-Fock (HF) や電子相関を考慮した Post-HF プログラムを利用することもできます。扱える最大原子数は約 50個です。Gaussian 98W は、ガスあるいは飽和局面のエネルギー、分子構造、振動頻度、分子特性の予測を行うことができます。あるいは基底状態、励起状態のモデリングが可能です。

化学者は、Gaussian 98W を使って、これらの基礎的な結果を自分たちの調査に適用させ、置換基定効果、反応メカニズム、電気的遷移などの化学現象で明らかにすることができます。

インプット編集画面
CS Chem3Dをクライアントとして、Gaussianコマンドを選んだところ

機能紹介 (Gaussian 98W)

巨大分子に対する電子構造理論の作成

Gaussian 98W は、以下の電子構造内で巨大分子システムをデザインするための機能を備えています。

  • 先端の最適化アルゴリズムと効果的な機能により数百の重原子を含むシステムの半経験 (幾何) 最適化を行います。
  • 線形化計算コストや拡張統合アルゴリズムのための高速多重極法 (FMM) やsparse 行列テクニック。特に頻度計算、DFT計算など。
  • Gaussian 98W でパワフルな ONIOM 機能を使うことができます。この技術を利用すれば、分子システムを異なるレベルの精度で扱う、2つあるいは3つの "レイヤー" に分割することができます。

物性特性

Gaussian 98W は、予測される分子特性の範囲を拡大しました。以下は、このバージョンで利用可能な機能です。

  • ハートリー-フォック (Hartree-Fock)、DFT 法と同じく、MP2 レベルでの NMR 遮蔽テンソルや化学シフトの予測が可能です。
  • Hartree-Fock、DFT レベルでの VCG 強度予測されます。
  • Hartree-Fock に加え、DFT、MP2 法を使用したラマン (Raman) 強度が予測されます。

励起状態のモデリング

Gaussian 98W は、幅広い範囲の分子システムに適用可能な励起状態におけるモデリングシステムにおけるいくつかの重要な手法を含んでいます。

  • ZINDO 半経験法は、非常に大きな (巨大) 分子の励起状態の研究に利用されています。
  • 1電子励起 CI によるエネルギー、エネルギー勾配、振動計算
  • CI-Single 法は、Gaussian 98W の励起状態のモデリングの最初のレベルです。
  • Gaussian 98W はまた時間依存法 (RPA) を介した励起状態のエネルギーを予測することができます。この計算は、ハートリー-フォック (Hartree-Fock) レベルであるいは DFT 法を用いて実行されます。

溶媒和モデル

Gaussian 98W は、"つじつまの合う反応場" self-consistent reaction field (SCRF) を介したガスフェイズのような溶媒和のシステムでモデリングされるエネルギー、幾何、分子特性などを算出します。以下の機能は、このバージョンで強化された点です。

  • 連続誘電体モデル (PCM) 機能は、Tomasi ら最も新しい DPCM、CPCM (COSMO)、IEFPCM から構築されています。この機能は幅広い分子、あるいは分子サイズの研究で受け入れられる溶媒和効果の研究に大いに役立ちます。
  • Self-consistent isodensity (SCI-PCM) 機能にも重要な改良が行われています。

その他

Gaussian 98W には、これ以外にも新しい機能が含まれています。いくつかを簡単に紹介します。

  • 新しい DFT 関数
  • 反応パスの最適化
  • Petersson の IRCMax 法
  • 有効コアポテンシャル (ECPs) の拡張
  • 基底関数の拡張
  • Truhlar、Ahlrichs SVm SVP、TZP、Amber、DREIDING、UFF 力場、その他