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Gaussian 09 Revisions A.02 から B.01 への変更点

  • PCM による MP2 振動計算のバグは、修正されました。
  • SAC-CI コードがアップデートされました。これには、大規模な系では非常に速い、新しい integral-direct アルゴリズムが含まれます。SACCI キーワードの Direct オプション、SACCI=(Direct, ...) で指定します。
  • Revision A.02 では ExtraOverlay ルートキーワードが機能しませんでしたが、これは修正されました。
  • Opt Freq TD 計算は、現在、両方のジョブステップを正しく実行します。
  • NewZMat で –opdf を指定することで、もし存在するなら二次構造情報を出力します。
  • NewZMat は、現在2つの入力ファイルからデータをマージすることができます。2つのテキストファイルを、または、入力ファイルとチェックポイントファイルを、マージすることができます。
  • 高い電荷を持ったり、非常に高いスピン状態のシステムを Molecular Mechanics で扱う際のダミー基底関数の問題が解決されました。
  • Polar=(Cubic,DCSHG) は、現在、波長依存の超分極率(ベータ)を数値的に微分し、第2超分極率(ガンマ)を得るのに用いることができます。これらの分極性は、標準座標系で印刷されます。すなわち、ベータの成分は双極子モーメントに対して沿った方向と垂直な方向になります。
  • AIMPAC の新しいバージョンで使う WfnX ファイルの出力には、Output=WfnX を使います。
  • 非常に大きなMM系(2万原子以上)の性能改善を計り、特に、クーロン項とファンデルワールス項に範囲制限をあてはめた場合に性能が向上しました。QM 計算には有用ですが、MM 計算には不必要で高価なさまざまなアクションをオフにするような新しいルートオプション、Geom=Huge、があります。
  • MaxDisk は、Default.Route ファイルで指定できるようになりました。
  • 自由形式入力ルーチンは、より新しい DFTB パラメータファイルからのデータを読めるようにするために一般化されました。これらのファイルを G09 で使うには、まだ、いくらかの修正が必要です。
  • TDDFT を使った ECD では、四重極成分を含む全テンソルが印刷されます。
  • Hu、Lu、Wang の charge fitting model (JCTC 3(2007) 1004-13) が、Pop=HLY で利用できます。著者らは、モデルのために必要な原子密度を、最初の18個の元素についてパラメータ化しただけでした。もう一つのバージョン (Pop=HLYGAt) では、HLY fitting scheme に従いますが、用いる原子密度は周期表全体に利用できる Gaussian の標準的な原子密度です。どちらの方法でも原子の電荷の違いは、通常 1% と 5% の間にあります。
  • ビリアル条件を厳密に満たす Todd Keith の SCVS 方法が加えられました。
  • ユーザ選択の積分範囲を指定するための IOps の使用は、より一般化するための更新がなされました。
  • 誤った曲率を持つ領域で最小化するような際の構造最適化のためのデフォルトアルゴリズムが改善されました。
  • AM1 と PM6 のための初期推定が改善されました。
  • ONIOM と MM パラメータの入力は、二次構造に関してより多くの分析が行われます(特に指定しないと、二次構造情報が利用できる原子数 10,000 以上の系について)。残基上の正味の MM 電荷と残基間の平均距離が報告されます。
  • 多数の SMP プロセッサーを用いての SCF 振動計算をはじめとした、様々なパフォーマンスの改善。

参照: