28.5 非線形回帰レポートのオプションを設定する

Report Options for Nonlinear Regression ダイアログボックスで設定できる内容は以下のとおりです:

 

Note: Report Options for Nonlinear Regression ダイアログボックスを開くには、Regression Wizard - Numeric Output Options パネルから Report をクリックします。

 

  1. Assumption Checking (前提条件のチェック)
  2. Residuals (各種残差)
  3. More Statistics (その他の統計量)
  4. Other Diagnostics (その他の診断)

 

Assumption Checking (前提条件のチェック)

Report Options for Nonlinear Regression から Assumption Checking (前提条件のチェック) タブを選択すると、Normality (正規性)、Constant Variance (等分散性)、Durbin-Watson オプションが表示されます。これらのオプションは、データに関して線形回帰が成立する3つの前提条件をチェックすることによって、お持ちのデータが回帰分析にふさわしいかを検定します。非線形回帰で前提とするのは以下のとおりです:

前提条件のチェックオプションはデフォルトではすべて選択されています。使用するデータが等分散の正規分布に従う母集団からサンプリングされたもので、しかも、それぞれの残差が互いに独立していることが確実でなければ、これらのオプションを無効にすることはできません。

Note: この前提条件の検定では、非正規や等分散性でない母集団のデータ検出においてロバストな処理がなされますが、データ分布が極端な条件では検出できない場合があります。しかし、このような条件の場合は、前提条件の自動検定に頼らずにデータを視覚的に調べることで容易に検出することができます。

 

 

Residuals (各種残差)

Report Options for Nonlinear Regression ダイアログボックスの Residuals タブをクリックすると、Predicted Values, Raw, Standardized, Studentized, Studentized Deleted, および Report Flagged Values Only オプションが表示されます。

Note: スチューデント化残差、および、スチューデント化削除残差はいずれも、同じ信頼区間の設定を使って外れ値を判定します。

 

 

More Statistics (その他の統計量)

Confidence (信頼)、および、Prediction (予測) 区間、PRESS Prediction Error (PRESS 予測誤差) のオプションを表示するには、Report Options for Nonlinear Regression ダイアログボックスの More Statistics タブをクリックします。

レポートに回帰の信頼区間を含めるには、Regression チェックボックスが選択されているかを確認し、信頼水準をボックスにパーセントの値を入力して指定してください。信頼水準は 1 から 99 までの任意の値にすることができます。提示される区間の信頼水準はいずれも 95 % です。

レポートに母集団の信頼区間を含めたくない場合は、選択されたチェックボックスをクリックしてください。

信頼区間をワークシートに保存する。信頼区間をワークシートに保存するには、Starting in Column ドロップダウンリストから区間データを保存したい最初の列の列番号を選択します。ワークシートの指定した列以降に選択した区間データが保存されます。

 

Other Diagnostics (その他の診断)

Influence (影響), DFFITS, Leverage (てこ比), Cook's Distance (クックの距離) および Power (検出力) に関するオプションを表示するには、Report Options for Nonlinear Regression ダイアログボックスの Other Diagnostics タブをクリックします。

Influence (影響)

Influence オプションは、影響力のあるデータポイントのインスタンスを自動的に検出するものです。影響力がもっとも強いポイントは、データポイントの外れ値です。すなわち、それ以外のデータポイントと一直線上に並ぼうとはしないものです。これらの点は、回帰直線の計算において極端に強い影響を及ぼす可能性があります。影響力のあるポイントを識別し定量化するための影響力の検定には、幾つかの種類が用意されています。