27.3.2 トランスフォームの構文と構造体

ユーザー定義トランスフォームの定義には、標準的な構文と方程式を使います。このセクションでは、トランスフォーム方程式の入力に関する基礎と個々の問題点を説明します。

  1. トランスフォーム構文
  2. トランスフォームを入力する
  3. 方程式に関するコメント
  4. 式を記述する順序

 

1. トランスフォーム構文

トランスフォームは、等号 (=) の左辺に計算結果を、右辺に計算式を配置した方程式として入力します。計算結果は、変数 (他の方程式で使用可能) 、または、結果の配置先となるワークシートの列またはセルとして定義できます。

 

2. トランスフォームを入力する

トランスフォーム編集ボックスに方程式を入力するには、編集ボックスをクリックして入力を開始します。一行の入力が完了したら、Enter キーを押すことで、次の行の先頭にカーソルが移動します。

方程式を構成する要素間のスペースは無視できます:"x = a+b" と "x = a + b" は同等に扱われます。ただし、スペースを省略した分だけ記述できるスペースが多く確保できることを念頭に置いてください。空白行は無視されますので、内容を読みやすくするために、区切りとして使ったり、方程式のグループ化に利用できます。

図 379: 編集ウィンドウに方程式を入力した例

 

方程式の記述に複数行を要する場合、2行目以降に (入力前にスペース・バーを押して) スペース2つ分のインデントを挿入したいと思う方もいるでしょう。これは必ずしも必要ではありませんが、インデント (字下げ) することで、方程式が連続しているか別々なのかの区別がしやすくなります。

Note: トランスフォームのダイアログボックスをリサイズすると、編集ボックス自体を拡大することができます。編集ウィンドウでは、切り取り、コピー、貼り付けを Ctrl+X, Ctrl+C, Ctrl+V キーで実行できます。

 

トランスフォームの行数は最大 100 行までに制限されています。トランスフォームの命令文を一行に複数を記述することもできますが、これは、スペースが限られている場合にのみ推奨される点にご注意ください。

Note: 式を囲む場合は丸括弧 "()" しか使用できません。中括弧 "{}" や大括弧 "[]" は他の用途として予約されています。

 

3. 方程式に関するコメント

コメントを入力するには、アポストロフィ (') またはセミコロン (;) を入力した後、その右側にその内容を入力します。複数行にまたがるコメントを入力する場合は、行を折り返す度にアポストロフィまたはセミコロンを繰り返し入力します。

 

4. 式を記述する順序

SigmaPlot や SigmaStat で方程式を解く場合、トランスフォーム編集ボックスに入力された式の順序 (sequence) は基本的に問題になりません。ただし、col 関数 (ワークシート列の値を返す関数) では、式の前後関係に意味があります。以下に例を示します。