1.7 シーケンスエディタ

シーケンスエディタは、単一または複数のシーケンスを取り込み、それらを使用するウィンドウを提供します。核酸またはタンパク質のいずれのシーケンスにも対応していますが、2つのシーケンスタイプを同一のシーケンスドキュメントに混在させることはできません。シーケンスウィンドウは、それぞれ、ひとつのファイルに対応し、その中に含まれるシーケンスは、単一であっても複数であっても構いません。シーケンスエディタ・ドキュメントにあるシーケンスは、GI ノートブックで表示するシーケンスの体裁を整えるのはもちろん ("Features オブジェクトの作成によるシーケンスの特徴表示" 参照)、全てのシーケンス解析の実質的な開始点となります。

シーケンスエディタには、グループとしてまとめてに保存しておきたい複数のシーケンスを含めることができます。例えば、一つのグロブリン用シーケンスファイルに多種多様な生物由来のグロブリンを含めたり、同一の生物種由来の様々なグロブリンを含めることができます。また、お持ちのベクターシーケンスの全てを単一のシーケンスエディタ・ドキュメントとしてグループ化し、いつでも参照できるようにしておくこともできます。これは、Gene Inspector が提供するベクターシーケンスファイルとして予め用意されており、そこではベンダー毎の全てのベクターが単一のファイルとしてグループ化されています。

更に高度な使い方として、複数シーケンスを格納できるシーケンスエディタの能力を活用して、コンセンサスシーケンスなど計算によって見積もられるシーケンスを作成したり、シーケンスの多重整列 (Align Multiple Sequences) を実行することができます。

ホットリンク機能 (“Links”) を使えば、あるシーケンスを単一または複数の解析と連動させることができます。あるコンティグやコンセンサスシーケンスとある解析セットとの間にホットリンクを設定することで、コンティグの規模を拡大したり、コンセンサスシーケンスを改良 (リファイン) するたびに生成されるシーケンスを元に、解析を自動的に新規作成したり更新できるようになります。