1.1 このマニュアルについて

このマニュアルでは、 Gene Inspector® を幾つかの章に分けて説明しています。このプログラムは、分子生物学者の思考に合わせて機能するよう最初から設計されているので、同じことを他のプログラムでは充分に発揮できなかったり、あるいは、他のプログラムとはやり方が異なっている部分も多くあります。Gene Inspector の使い始めるにあたり、このプログラムの全体像を把握したいと思う方には、まず初めにチュートリアルに進むことを強くお勧めします。そこでは、Gene Inspector と他のプログラムとの幾つかの違いに注目し、このアプリケーションの根底に流れる設計思想に関する概要が理解できるようになっています。

解析の章 (第4章) では、各解析で実行できる内容とその解析結果を生物学的洞察に利用する方法を説明しています。解析の実行方法についても説明があります。

GI ノートブックの章 (第5章) では、GI ノートブックで実験結果を記録したり考察を記述する方法、および、GI ノートブックを解析結果の保管場所として利用する方法を紹介します。また、GI ノートブックを使ってポスターをデザインしたり印刷することもできます。

シーケンスエディタの章 (第3章) では、シーケンスの作成、整列、編集について詳しく説明します。シーケンスエディタの各ドキュメントには、単一または複数のシーケンスを含めることができます。解析を始めるときは、これらのシーケンスが使用されます。多重シーケンス整列 (Multiple sequence alignments) の解析結果も、このシーケンスエディタ・ドキュメントに属します。シーケンスエディタには、驚くべき自由度で多重整列シーケンスを表示できる広範囲に及ぶ機能が装備されています。

メニュー項目の章 (第6章) では、このプログラムで利用できる全てのメニューオプション、すなわち、左端の File メニューから始まり、右側に向かって順番にあらわれる各メニューに関する一覧と説明があります。この章はハンディ・リファレンスとして利用することもできます。

最後のチップスの章 (第7章) では、このプログラムを取り扱う便利な方法を別な角度から取り上げます。お持ちのデータをより効果的に取り扱うのに役立つ情報や、幾つかの良くある質問 (FAQ) が用意されています。

このマニュアルの随所で、メニュー項目を選択するよう指示があります。全てのメニュー表記は、できるだけ分かり易く選択できるよう、Edit > Select All のように階層的に記述してあります。この例では、Edit メニューにカーソルを置いたあと、Edit メニューの下にある Select All を選択することを意味します。

マニュアルで使用する図表は全体を通じて Windows と Macintosh の画像を交互に使用しています。