6.4 拡大率の変更

イラストレーションのサイズが大きくて画面に収まらない場合、Edit > Show Overview… を選択することで画像全体を表示させることができます。これを選択すると、イラストレーション全体の縮図が表示されます。カーソルの表示は拡大鏡アイコンに変わります。特定の場所で拡大鏡をクリックすると、クリックした位置が画面の中央になるように通常のサイズに拡大されます。

拡大率は、Illustration > Reduction > メニューを使って変更することもできます。このメニューでは、表示を縮小すること、つまり、表示するイラストレーションの範囲を広げる「ズーム・アウト」しかできません。Illustration > Reduction > Reduce は、イラストレーションの一部が切れているときはいつでも利用できます。Illustration > Reduction > Enlarge は、画面が既に縮小表示されているときはいつでも利用できます。Illustration > Reduction > No Reduction を選択するとその最大サイズが表示され、Illustration > Reduction > Full Reduction を選択すると現在のウィンドウサイズに合わせてイラストレーション全体が縮小されます。

イラストレーションを構成するページ上の各要素の配置を変更する場合は、イラストレーションを縮小するのが便利です。なお、イラストレーションが縮小表示されている場合は、そのオブジェクトをターゲットにすることはできません。オブジェクトをターゲットにすることができるのは、縮小表示されていない場合のみです。

コンストラクトをイラストレーションウィンドウ内で編集できるので、イラストレーションウィンドウを一種のクローニングプロジェクト管理ツールとして使うことができます。コンストラクトの各履歴をイラストレーションウィンドウで管理できるので、自動アーカイブツールとして利用できます。イラストレーションウィンドウからコンストラクトを保存できるので、コンストラクトのグラフィカルデータベースとしても使えます。このウィンドウでできる能力が身につくようになれば、ユーザーに合った独自の用途が見つかるはずです。