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NVivo 8 で追加された機能

NVivo は、これまで質的分析の様々な基準を打ち立ててきましたが、NVivo 8 も例外ではありません。NVivo 8 には調査資料として初めて PDF 文書、音声データ、映像データを取り扱うことができる他に類を見ない機能が装備されています。新たに追加された各種ツールと組み合わせることで、質的分析をより一層深く、より一層自由に進めることができます。

向上した操作性を体感しよう

  • フォルダ情報の表示法にサムネイルまたはリスト形式を選択できます。新しく加わったサムネイル表示を選択すると、プロジェクトアイテムを小さな画像で見ることができます。
  • NVivo にはドキュメントやメディアファイルを取り込む手段がいろいろありますが、新たに、ドラッグ&ドロップによる手段が追加されました。
  • プロジェクトで使用する各種データや文書は、まとめてひとつのファイルに保存するか、メディアファイルが巨大な場合はそれを別の場所に保存し、NVivo プロジェクトとリンクさせることができます。これにより、プロジェクトで使用する素材を一ヶ所にまとめて管理することができます。
  • インターフェースには、日本語、英語、簡易中国語またはスペイン語を選択できます。
  • 新しい「プロジェクトをコピー」機能を使って、プロジェクト全体のバックアップ用コピーを素早く簡単に作成できます。
  • NVivo の無償サービスパックのダウンロードがより効率的になりました。新しいサービスパックがリリースされると改良点の概要が自動的に配信されます。告知を受信したら、マウスを数クリックするだけで QSR ウェブサイトからサービスパックをダウンロードすることができます。
  • 特定のコンピュータ上でのソフトウェアのアクティベーションをソフトウェアを再インストールするまで無効にすることができます。

新しい教材にアクセスしよう

  • インターネット接続環境にあるなら、オンラインを通じて最新のヘルプにアクセスできます。もちろん、NVivo でインストールされたヘルプにオフラインでアクセスすることもできます。
  • ソフトウェアの使用法をステップ毎に紹介するミニ・ムービー「Show Me」をお試しください。NVivo のヘルプのトピックスから関連するムービーがリンクされています。
  • 操作中に分からないことがあれば、新しい「文脈依存型」ヘルプを使ってそれに関する解説を見ることができます。
  • NVivo ヘルプファイルの PDF バージョンを印刷すれば、解説を読みながら作業を進めることができます。

いろんな情報を取り込もう

  • PDF (.pdf) や Word 2007 形式 (.docx) で作成された文書をインポートすることができます。もちろん、これまでの Word 文書 (.doc) やリッチテキスト形式 (.rtf) およびテキスト形式 (.txt) にも対応しています。
  • .mpg、.mpeg、.mpe、.wmv、.avi、.mov、.mp4、.qt 形式で作成された各種ビデオファイルやメディアクリップをインポートすることができます。
  • .mp3、.wma、.wav 形式で作成されたオーディオファイルをインポートすることができます。
  • .bmp、.gif、.jpg、.jpeg、.tif、.tiff 形式で作成されたデジタル写真や画像ファイルをインポートすることができます。デジタル写真の場合は、撮影された日時などの属性を取り込むことも可能です。

オーディオ・ビデオを分析する新時代の幕開け

  • 通常のメディアプレイヤーを操作するのと同様に、オーディオファイルやビデオファイルを NVivo で再生できます。
  • オーディオやビデオを詳細に吟味し、分析することができます。再生スピードの変更や、特定箇所の連続ループ、秒数単位の巻き戻し、スキップが可能です。
  • あらかじめ用意したトランスクリプト(テキストデータ)を関連するオーディオファイルやビデオファイルにインポートしたり、リンクさせることができます。メディアファイルの再生とトランスクリプトのスクロールを同期させることができます。
  • リンクされたトランスクリプトをクリックして、ビデオやオーディオの関連する部分を開くことができます。

筆記録の下準備なしで始める質的分析

  • オーディオやビデオファイルをそのまま質的分析に使用することができます。好きな時はいつでも資料の分析に取り掛かれるので、時間と予算を節約できます。筆記録が一切用意されていなくても、メディアファイルから直接作業できるのが NVivo なのです。
  • NVivo 8 でお持ちのファイルからトランスクリプトを作成ことができます。オーディオやビデオファイルの全体、または、一部を対象とするトランスクリプトを作成したり、キーワード集合を作成できます。
  • トランスクリプトに発言者の名前などのカスタム・フィールドを追加し、「自動コーディング」で発言者毎の新規ノードと、それにコード付けされたコメントを作成することで作業時間を節約できます。
  • 画像全体に関する説明、または、画像の一部に関する記述を独自の「ログ」として NVivo で作成できます。

複雑に入り組んだ調査資料を整理しモデル化する

  • 関連する資料を「ノード」と呼ばれるコンテナ(入れ物)を使ってコーディングすることで、文書、写真、音声ファイル、ビデオファイルといった各種情報を組織的にまとめることができます。
  • 分析で扱うデータは世論調査のような構造化された情報ですか?NVivo では、構造化された情報の内容から見出しや段落を取り出して「自動コーディング」を実行することができます。NVivo 8 では、英語以外の言語で作成されたスタイルを含むオリジナルの Word 文書のスタイルを保存しておき、それらを使用して自動コーディングを行うこともできます。自動コーディングを NVivo で行う際は、構造のセットアップに何時間も掛ける必要はありません。
  • 「集合 (Sets)」を使用して種類の異なるプロジェクトアイテムをひとつにまとめることができます。また、これらのアイテムを並び替えて一連の出来事を表示するのに使用することもできます。

プロジェクトの進捗をウオッチする

  • 「コーディング・ストライプ」と呼ばれるコード毎に色分けされたバーを使って、Word 文書内のコード領域を表示できますが、Word 文書の他にも、PDF 文書、画像、ビデオ、オーディオファイルのコード領域を表示させることもできるようになりました。従来どおり、どのストライプを表示させるかを選択したり、最大 200 までのストライプを表示させることができます。表示されたコーディングストライプは印刷することも可能です。
  • コーディングストライプは、性別や年齢といったデモグラフィック情報を表示するのにも利用できます。
  • コーディングストライプの自動更新をコーディングのたびにリアルタイムに確認することができます。たとえば、最後にコード付けされたノードを選択して表示させ、そこに新しいコードを付け加えたら、ストライプが更新されるのを確認できます。
  • 「コンテクストを表示」を使うと、コード付けしたテキストを挟む単語や段落だけでなく、写真、オーディオ、ビデオファイルの特定個所を挟んだ領域を含むコード付けされた素材のコンテクストを表示することができます。

分析の経過をグラフ化する

  • モデル機能と新たに追加されたチャート機能を使用して、プロジェクトの情報や調査結果を視覚的に表示できます。コラム、パイ、バーチャートなどの各種チャートタイプを二次元または三次元フォーマットで選択できます。また、ヒートマップのような特殊なチャートを作成することもできます。
  • ノード、ケース、ソース、年齢層などの属性値をあらわすのにチャートを利用できます。プロジェクトでサポートする情報とこれらを動的にリンクさせることも可能です。
  • チャートは PDF 形式でエクスポートできます。また、Microsoft Word や PowerPoint のようなパッケージに直接書き出すこともできます。
    NVivo 8 に装備された多彩なチャート 機能
    バーチャート
    カラムチャート
    パイチャート
    バブルチャート
    ヒートマップ
    レーダーチャート

共同作業を始めよう

  • 各チームメンバーによって作成された特定のコーディング、注釈、リンクを表示できます。これらは、別々のプロジェクトがひとつにマージされても表示可能です。
  • プロジェクトアイテムを最初に作成したチームメンバーは誰なのか、また、最後に修正したのは誰なのかを確認することができます。
  • チームメンバーの誰かまたは何人かがあるノードをコード付けした内容をすべて確認できます。たとえば、同一出身地の複数の個人が行ったすべての作業を確認することができます。
  • 「検索」ツールを使用して、特定のチームメンバーによって作成または修正された最新のプロジェクトアイテムを検索できます。
  • チームメンバーによって完成された作業内容に対して「クエリ」を実行できます。たとえば、あるチームメンバーによって完成された全てのコーディングにクエリを実行できます。クエリの結果をクリックすると、オリジナルのソース資料が開き、そのチームメンバーに関して表示されるコーディングストライプを確認できます。
  • 「コーディング比較」クエリを使うと、たとえば、チームメンバー間のコーディングの一致と不一致の割合を表示できます。また、「カッパ係数」と呼ばれるコーディングの信頼度数を計測するのにクエリを使用することもできます。クエリの結果をチーム間で議論するために、ソート、印刷、エクスポートすることができます。
  • コーディングストライプは、異なるユーザーによって作成されたすべてのコーディングを表示したり比較するのに利用できます。

プロジェクトをオンラインで共有しよう

  • プロジェクトファイルや調査結果をプロ並みの HTML でフォーマットされたウェブページとして共有できます。これらはインターネットブラウザで開くことができるため、NVivo を持っていない人とも情報を共有することができます。
  • あるノードの下に集められた情報や、文書やビデオなどの特定のプロジェクトアイテムを HTML としてエクスポートするだけで、お持ちのウェブページを情報の共有に利用できます。これだけのフレキシビリティを提供できる質的調査ソフトウェアは他にありません。