新規購入お見積

Surfer 20 で追加された機能

マップ作成機能

峰と窪地 (Peaks and Depressions) マップの作成

峰と窪地 (peaks and depressions) をあらわすマップでは、水が流出するコンターの閉じた領域 (峰) や、流入するコンターの閉じた領域 (窪地) は、ハイライトで強調表示されます。このマップは、水資源やジオハザードの特定に携わる人々に役立つもので、地形をすばやく評価したり、陥没穴やその他の重要なカルスト形態、破砕帯、リニアメント、稜線の場所をすばやく特定することができます。この新しいレイヤータイプは、グリッドファイルを元に作成し、峰と窪地の領域に当たる部分にポリゴンを描画することで、これらの領域がグリッド内で識別されます。峰と窪地を別々に色付けしたり、方向性のあるハッチを追加したり、局所またはマップ全体のスケールで最大値と最小値にラベルを付けることができます。峰と窪地の統計レポートとして、面積、体積、方位などが算出されます。

峰と窪地 (Peaks & Depressions) マップの作成と、統計レポートの出力例

 

属性テーブルのフィールドをオブジェクトの名称として取得

Base(vector) にある各ベクトルオブジェクトの名称を、それに関連付けられた属性テーブル (Attribute Table) の列から取得できるようになりました。これによって、オブジェクトの名称をひとつひとつ手動で変更する必要がなくなります。すなわち、これらの名称は Polygon, Polyline, Point といったデフォルトの名称にする必要がなくなったという訳です。郡の境界ポリゴンのそれぞれに地名や FIPS コードでラベルをつけたり、Well-ID でボーリング孔に名称を付けることができます。適切なオブジェクトを膨大なリストから見つけ出すのがずっと簡単になります。

左側のオブジェクトに右側のような名称を付けることができます。

 

ワークフロー

複数のポリゴンで区分けされたグリッドの個々の体積を計算

複数のポリゴンからなる Base(vector) レイヤーまたはベクトルファイルがあれば、各ポリゴンの内側を占める個々の領域の体積を、ワンステップでいちどに計算できるようになりました。すべてのポリゴンの合計ボリュームを計算するか、ポリゴンごとのボリュームデータに分割してレポートを作成できます。属性を使った新しいオブジェクトの名称付け機能と組み合わせて使えば、Grid Volume レポート中の各ポリゴンをその名称で明確に区別できるようになります。これによって時間を大幅に節約可能で、スクリプトを作成する必要もありません。

単一の Base(vector) レイヤー内の各郡をあらわすポリゴンの内側にある領域の体積データを取得した例

 

複数のポリゴンで区分けされたグリッドの個々の統計量を計算

Grid Info で生成された統計量は、複数ポリゴンからなる Base(vector) レイヤーやベクトルファイル内の個々のポリゴンについても計算できるようになりました。

単一の Base(vector) レイヤー内にある複数のポリゴンの内側を占める各領域のグリッド統計量を取得した例

 

3D View 機能

3D ビューへの複数のカラースケールの追加

3D ビューにポイント、サーフェス、コンターに関する単一または複数のカラースケールを表示できるようになりました。カラーマップを使用する 3D ビューで、オブジェクトごとに異なるカラースケールを必要な数だけ表示できます。複数のカラーマップの付いたモデルをエクスポートして、関係者レポートで活用しましょう。

 

VRML (.WRL) フォーマットへのエクスポート

3D ビューで作成した 3D モデルを VRML フォーマットにエクスポートできます。エクスポートした 3D Vector データフォーマットは、CAD で作業するのに最適です。さらに、3D プリントソフトウェアで直接操作することも可能です。対面プレゼンテーションでは、VRML 形式を元に作成したサーフェスモデルを 3D プリントできます。このファイル形式は、Cortana、MeshLab、3DMax といったさまざまな 3D モデリングソフトウェアプログラムで使用することも可能です。

 

環境照明を使用した点光源オブジェクト

3D ポイントオブジェクト (立方体と球) で、サーフェスに適用されるのと同じ環境照明を使用するよう選択できるようになりました。一貫した見栄えの良いソースライトの場面をレポートやプレゼンテーションとして作成できます。

 

アンチエイリアス処理

3D ビューのグラフィックにアンチエイリアス処理が追加されたことで、はるかにスムーズな表示が可能になりました。最新のグラフィックカードを使用しているユーザーは、ギザギザのエッジ、線の欠落部分、その他のパターンなど画像の視覚的な乱れが滑らかに表示されるようになります。このスムージング効果は、画像のエクスポート機能やクリップボードへコピーする際も維持されます。

アンチエイリアス処理で滑らかになったグリッドライン、テキスト、ポイントの表示例

 

オートメーション機能

オートメーションで利用できるようになった機能

Surfer のオートメーションモデルに多くの新機能を追加しました。Surfer で自動化できるようになった処理は以下のとおりです

  • Base from Data マップレイヤーの作成
  • Base レイヤーの Base Symbology の使用
  • グリッドデータ作成時における Grid Z Limits の使用
  • グリッドデータ作成時における Z Transform の使用
  • Grid Data 設定ファイル (*.SRFGDS) の保存と読み込み
  • Map Frame のスケール比の設定
  • マップスケールバーのオプションの修正
  • 最上位階層の Legend オブジェクトの追加
  • 新しい Local Coordinate System の指定と呼び出し