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Surfer 18 で追加された機能

1. 複数のマップとマップレイヤーを一度に作成

Map を新規作成したり、Map レイヤーを追加する際に、複数のデータ、グラフィック、ベースまたはグリッドファイルをまとめて選択できるようになりました。この機能を使えば、複数のマップやマップレイヤーを一度に作成することができるので、大幅に時間を節約できます。

同じ種類のファイルを複数選択し、Open をクリックすると、複数のマップレイヤーを一度に作成できます。

 

2. 複数のレイヤーに対して処理を実行

Contents ウィンドウの同一 Map フレームにある複数のレイヤーを CTRL + クリック、または、Shift + クリックすることで複数のレイヤーを選択できるようになりました。レイヤーを複数選択すると青色でハイライトされ、それらのレイヤーに対して以下の操作をまとめて実行できます。

  • 表示・非表示の切り替え
  • 移動と並べ替え
  • 削除
  • 複製

Contents ウィンドウで複数のレイヤーを選択して、まとめて処理を実行できます。

 

3. Base(vector) レイヤーの任意のポリラインを元に断面図を作成

Base(vector) レイヤー内にある任意のポリラインを使用して Profile (断面図) を作成できるようになりました。これを実行するには、Base(vector) レイヤー内の特定の Polyline オブジェクトを右クリックして、コンテクストメニューから Add Profile を選択するだけです。この Base(vector) レイヤーは、断面図を作成するグリッドベースのマップレイヤーからなる同一の Map フレームに含まれている必要があります。

Base(vector) レイヤー内の任意のポリラインを使って断面図を直接作成できます。Polyline オブジェクトを右クリックして Add Profile を選択するだけです。

 

4. Base(vector) レイヤーの編集で Start Editing/Stop Editing が不要に

Start Editing と Stop Editing コマンドを、リボンの Features タブから削除しました。Base(vector) レイヤーを選択すると、それらは自動的に編集可能な状態になります。編集用に選択したレイヤーは、Contents で赤の矢印が付いて表示されます。ベクトルデータの編集を多く行ったり、プロジェクトで多くのベースレイヤーオブジェクトを使って作業するような方は、この機能によって多くの時間を削減できます。

ある Base(vector) を編集用に選択すると、複数のオブジェクトをそのレイヤーの内部または外部に選択、移動、ドラッグ&ドロップすることができます。オブジェクトに対してジオプロセスやクエリーを実行したり、レイヤーを選択している間はそこにあるオブジェクトを編集することができます。余計なボタンをクリックする必要はもうありません。

編集可能な Base レイヤーには、Contents ウィンドウに赤の矢印が示されるようになりました。

 

5. Base Symbology の Unique Values で値やプロパティの保存と読み込みが可能に

次のプロジェクトでまったく同じ書式を繰り返すだけなのに、Base レイヤーのシンボロジーの書式設定に長い時間を費やす必要はもうありません。Base Symbology で使用する際に Unique Values について作成した任意の書式設定の内容を保存して、後から再利用したり別のプロジェクトで利用できるようになりました。

例:井戸のシンボルの書式を別のプロジェクトで利用できるように保存した例

 

6. 特殊形状をポリゴンとして作成

これまで、Rectangles (矩形), Rounded Rectangles (角の丸い矩形), Ellipses (楕円) は、Surfer 内部で特殊なベクトルオブジェクトとして処理されてきました。これらの形状はポリゴンと類似していますが、内部的な構造としては、ポリゴンとして使用できる典型的な処理、たとえば、Assign NoData や Grid Volume 計算を適用できませんでした。これらのオブジェクトが真の Polygon オブジェクトとして作成されるようになったことで、以下に示す操作を使用できるようになりました。

  • Assign NoData (空白値の割り当て)
  • Grid Volume (グリッドの体積計算)
  • Grid Data (データのグリッド化)
  • geotransform を適用したときの Base レイヤーへの追加
  • 属性を使用したオブジェクトのラベル付け
  • オブジェクトのレイヤー間または Plot Document 間の移動とコピー
  • Base(vector) レイヤー間のドラッグ&ドロップ
  • 複製 (Duplicate)

 

7. 画像の切り抜き

巨大な画像で作業に遅延が生じていませんか?Surfer 内で画像を完全にトリミングできるようになりました。対象となる画像は、フローティングであっても (Home | Insert | Graphic からインポートした画像)、Base(raster) レイヤーであっても、あるいは、Base(vector) 内に含まれる画像のいずれであっても構いません。

切り抜く前と後の画像

 

8. 透過カラーの設定

作成した画像、Base(raster) レイヤー、または、Base(raster) レイヤー内にある画像にある特定のカラーを透明にすることができるようになりました。この機能は、現地計画の PDF や同様のレポートにある画像の背景が白の部分を透明にしてインポートしたい場合に非常に便利です。また、簡単なスライダーを使用して、画像内の任意のカラーを選択することで、その部分を透明にすることもできます。

地質図の周囲の白い境界線をはじめ、画像内の任意のカラーを選択して、それを透明にすることができます。

 

9. 3D View で作成した画像のエクスポート

多くのリクエストがあった 3D View で作成した高解像度の画像を、PNG, TIF, JPG といったお好みの形式でエクスポートする機能が搭載されました。

お好みの解像度で出力できます。

 

10. Scale Bar に表示される単位の変更

計算は面倒だけど、メートル単位と帝国単位 (フィート等) の両方をお使いの方にぴったりな機能です。Scale Bar に表示された種類の異なる線形単位を簡単に変更できるようになりました。Scale Bar にあらわしたい単位が海里 (nautical miles) の場合にも対応しています。

Scale Bar には任意の線形単位を容易にあらわすことができます。

また、Label Increment と Cycle Spacing をデフォルトでリンクさせることによって、適切なラベルを容易に表示できるようになりました。

 

11. その他の新機能

  • Zoom Selected (選択範囲を拡大) 機能で、Map 全体ではなく、選択したオブジェクトが個別にズームされるようになりました。
  • Export 機能で、Map 全体の代わりに、選択したマップレイヤーが個別にエクスポートされるようになりました。
  • Export 機能で、Map 全体の代わりに、Base レイヤー内部の選択オブジェクトが個別にエクスポートされるようになりました。
  • 3D View に Reset ボタンが装備され、デフォルトの Vertical Exaggeration (垂直方向の伸縮の度合い) に戻せるようになりました。
  • SHP, DXF, GSB およびその他のベクトルファイル形式のエクスポートにおいて、テキストとしてフォーマットされた数値ではなく、真の数値属性がエクスポートされるようになりました。
  • Digitize ツールを使用する際、Digitize Coordinates ダイアログの内部をクリックしても、赤の十字シンボル表示が Plot 上に残るようになりました。
    デジタイズした点の位置がマップ上に残るので編集しやすくなりました。