新規購入お見積

バージョン 12 で追加された機能

 

  1. X または Y 軸方向の反転
  2. 日付/時刻形式のデータの活用
  3. 対数 Z スケールを使ったマップのグリッド化と表示
  4. 無償オンラインマップのダウンロード
  5. SRF ファイルの Surfer 11 形式での保存
  6. マップのエクスポートとオブジェクトの描画をワンステップで
  7. ポストマップと分類型ポストマップの機能向上を活用
  8. 計測単位の変更
  9. 新たに追加されたラインスタイルの使用
  10. 流域ラインのプロパティの変更
  11. 等高線ラベルの書式
  12. 境界線の編集
  13. バッファ付き凸包周辺のグリッドの空白化
  14. 等高線の保存時における Z 値の保存
  15. イメージマップ表示における解像度の向上
  16. 使用できるグリッド規模の拡大
  17. 選択できる用紙サイズの追加
  18. 互換性ファイル形式の増加
  19. 新たに追加された座標系、測地系、楕円の選択肢

 

X または Y 軸方向の反転

ボタンをクリックするだけで X または Y 軸の方向を反転することができるようになりました!深度データ (depth data) 等のデータに修正を加えることなく簡単に正しい向きに表示させることができます。

『等高線状になった断面データを編集するような地球科学者にとっては、とりわけ重宝する機能です。すばらしい。瞬く間に動作しますので、ファイルサイズが大きく非常に複雑なマップでも問題なく利用できます。』(水文地質学者 Shane Wilkes 氏)

軸を反転してデータを下向きに表示できます!この機能は、とりわけ、深度 (depth)、双方向時刻 (two-way time) 、あるいは、その他の下向きに増加 (Y 軸方向)、あるいは、左向きに増加 (X 軸方向) するようなデータの値を表示する際に便利です。

 

日付/時刻形式のデータの活用

お持ちのデータを時間に対して可視化することができます!Surfer 12 では、日付と時刻が有効なデータとしてサポートされます。このことは、グリッドデータやポストマップ作成時のデータ変数に日付と時刻を使用できることを意味します。このデータはワークシートやテキストラベルにおいて複数の日付と時刻形式を使って書式付けすることができます。

グリッドデータファイルの作成において変数の一方に日付と時刻を使用。軸目盛のラベルは、日付と時刻を表示するために用意されている多数の書式の中の1つを選択。

 

対数 Z スケールを使ったマップのグリッド化と表示

大きさの規模が複数の次数 (order) に広がる Z データを効果的に表示できます!Z 値をグリッドする前に、その値の対数を取ってデータをグリッド化することができます。これにより等高線レベルを対数で尺度化したり、カラースケールに対数スケールを適用することができます。Z 値の規模が複数の次数をまたがるような濃度データなど (すなわち >1 から >20000) 、データファイルの範囲が非常に広い場合に大変役に立ちます。

『新しく追加された対数スケーリング機能を使用してから数日が経ちます。土壌ガスと揚水マップを使って作業するには非常に便利であることが分かりました。z 値の変動幅が大きなデータセットの定義内容をこれによってうまく表示することができます。』(地質学者 David Holley 氏)

『この機能1つをとってもバージョン12にアップグレードするだけの十分な理由になると思います。』(ユタ州ソルトレイク市 GeoX Consulting 社 Steven Schamel 氏)

データの対数をグリッド化し、対数スケールのカラーマップを使用することで非常に低い値と非常に高い値の両方を可視化することができます。

 

無償オンラインマップのダウンロード

様々な情報をマウス操作だけで取得することができるようになりました。Surfer に新たに装備された WMS ブラウザを使って、オンライン上に無数に存在する無償のウェブマップサービス (WMS) からイメージレイヤーをダウンロードできます。オンラインデータソースに接続し、ダウンロードしたい関心のあるレイヤーを選択すると、Surfer にシームレスにダウンロードされ、お持ちのプロジェクトに画像がインポートされます。

Surfer に新たに装備された WMS ブラウザ。ベースレイヤーとして使用する高解像度の画像を効率的に探し出してダウンロードすることができます。

 

SRF ファイルの Surfer 11 形式での保存

仲間と互換性を保つことができます!もし同僚の中であなただけが Surfer 12 にアップグレードしても心配いりません。彼らの開ける Surfer 11 の形式で保存することで、お持ちのプロジェクトを共有することができます。

保存形式に Surfer 12 または Surfer 11 のいずれかを選択できます!Surfer 11 の SRF 形式で保存すれば、まだ Surfer 11 を使っているユーザーともファイルを共有することができます。

 

マップのエクスポートとオブジェクトの描画をワンステップで

時間の節約です!マップとマップでないオブジェクトのエクスポートを非常に簡単に行うことができるようになりました。面倒な2段階のエクスポート工程はもう不要です。プロジェクト全体をベクトル形式や地理参照型 (georeferenced) 画像ファイルとしてエクスポートする際に、マップをスケーリングソース (Scaling source) として指定するだけで簡単に行うことができます。

エクスポートの際、Scaling source として使用するマップを選択します。

 

ポストマップと分類型ポストマップの機能向上を活用

思い通りのポストマップを作成することができます!ポストマップと分類型ポストマップ (classed post map) を思い通りに作成できる多数の改良が施されました。ポイントに複数のラベルを追加したり、ポイント同士を線でつなげたり、ラベルのフォントカラーにシンボルカラーを使用することなど、様々な機能が追加されています。

ポストマップでは、データファイル内の数値 (データ範囲に適用するカラーグラデーションを選択可能) もしくは離散的なカラーネームからなる列データを使用してシンボルに色をつけることもできます。分類型ポストマップには、シンボルに対してカラーグラデーションを適用したり、シンボルのサイズにグラデーション(勾配)をつけたり、全てのシンボルのプロパティを一度に設定するオプションが用意されています。

ポイントを思い通りに配置したマップを簡単に作成できます!

『ポストラベルを複数配置できるのが実に良い。非常に感謝している。』(水文地理学者 Shane Wilkes 氏)

ポストマップのポイントに複数のラベルセットを配置することができます!

 

計測単位の変更

必要なデータを使用したい単位で取得することができます。プロジェクトマップで距離と面積を計測する際、計測単位を容易に変更することができます。例えば、お持ちのマップが UTM (ユニバーサル横メルカトル図法) のメートル単位で作成されている場合、ある領域を測定して、その周囲の長さをフィート (feet) で、面積を平方マイル (square miles) でレポートすることができます。

Measure ツールによってレポートされる直線および面積の単位を変更することができます。

 

新たに追加されたラインスタイルの使用

お持ちのマップをカスタマイズしましょう!Surfer 12 には160種類を超える新しいラインスタイルが用意されているので、お持ちのマップをカスタマイズし、そのポテンシャルを全面的に引き出すのに役立てることができます。

新たに追加されたラインスタイルの選択例

 

流域ラインのプロパティの変更

作成した流域境界 (basin boundaries) を適切に表示できます。ラインのプロパティを変更したり、ラインを細めにしたり、色を変えたり、スタイルを変えることができます。

流域ラインのプロパティを変更することで、流域の表示をより見やすいものにすることができます。

 

等高線ラベルの書式

お持ちのマップの表示を最適なものにするために、等高線ラベルのプロパティを素早く簡単に変更することができます。Simple レベル法を使用しているとき、Property Manager で等高線マップラベルのフォントと書式プロパティを設定できます。

Property Manager を使って等高線レベルのフォントと書式のプロパティを簡単に設定することができます。

 

境界線の編集

作成した境界線の表示を最適な表示に編集できるこれまでにないフレキシビリティが Surfer に装備されました。新たに追加されたジオプロセッシングツールを使えば、ポリラインやポリゴンを単純化し、形状そのものを維持しながら無関係な湾曲や頂点を削除したり、あるいは、スムージングすることで美観を向上させたり、地図製作の品質にすることができます。

 

バッファ付き凸包 (Buffered Convex Hull) 周辺のグリッドの空白化

お持ちのデータポイントの全てをグリッド内に収めることができます。データの凸包より外側にあるグリッドは空白になりますが、グリッド化する境界内に周囲のデータポイントと領域のすべてが確実に収まるように、凸包の内部または外部にバッファが追加されます。

 

等高線の保存時における Z 値の保存

お持ちのデータの全てをエクスポートできます!等高線マップを MIF, SHP, GSB, GSI, BLN, BNA ファイル形式にエクスポートすると、その Z 値がメタデータとして保存されます。更に、等高線マップを KML ファイルにエクスポートする場合は、その Z 値がポリラインオブジェクトの Object ID として保存されます。

 

イメージマップ表示における解像度の向上

お持ちのイメージマップのあらゆる細部を確認できます。イメージマップの表示に使用される色数が、256色から 1600万色へと飛躍的に増加したので、色のわずかな変化も区別することができるようになります。

 

使用できるグリッド規模の拡大

ノード数が最大で 20億 (2 billion) までのグリッドを作成、および、読み込むことができます!グリッドが大きすぎて Surfer に読み込めないと分かるより先に、お持ちのコンピュータのメモリーが足りなくなります。

『行または列が 32767 以上からなるグリッドを日常的に作成しています。Surfer 11 ではこうしたグリッドをチェックできませんでしたが、Surfer 12 ならこうしたグリッドを読み取って問題なく表示させることができます。昨日 8 GB の RAM に 8 GB (26758 x 38890) のグリッドを読み込むことができました。あまりに感動したので、お祝いに追加の SIMM 4 GB を買いに行ったところ、読み込みが更に早くなりました。非常に快適です!』(オーストラリア・ExploreGeo Kim Frankcombe 氏)

 

選択できる用紙サイズの追加

作業がより一層効率的になります!Page Setup の定義済みサイズのリストに大きいサイズの用紙が追加されました。A0, A1 A2 といったサイズを手動でカスタマイズする必要はもうありません。

 

互換性ファイル形式の増加

新規追加および改善されたインポートおよびエクスポート形式を活用しましょう!

『Surfer 12 で PDF ファイルがサポートされて本当によかったと思います。クライアントから送られた PDF ファイルを使って素晴らしいことができるようになりました。おかげさまでいろんな作業がしやすくなりました。』(水文地質学者 Shane Wilkes 氏)

インポート形式:

  • AutoCAD DXF (as data)
  • Excel Spreadsheet, XLSM
  • PDF, GeoPDF
  • SEG-P1 (as data or base map)
  • JPEG2000
  • NetCDF grids
  • SRTM HGT grids
  • Multi-tiled ADF grids
  • compressed Geosoft grids

エクスポート形式:

  • Z value is saved as metadata to MIF/MID, SHP/DBF, GSB, GSI, BLN, BNA with File | Export
  • KML/KMZ Export:
    • Export contours to KML, and Z value is the Object ID for each line in the KML
    • Export each layer in map to its own folder in the KML/KMZ
    • Export one GIF for the same symbol
  • Transparent GIF
  • Transparent PNG
  • GeoPDF
  • JPEG2000
  • SEG-P1
  • NetCDF grids
  • SVG

新たに追加された座標系、測地系、楕円の選択肢

座標系 (Coordinate Systems )

  • Australia New South Wales ISG (Integrated Survey Grid), 7 new zones
  • Australian grid, 37 new coordinate systems were added
  • Europe UTM zone 29N using European 1950 – Port./Spain datum
  • Hartebeesthoek / Lo, 10 new zones
  • Idaho Transverse Mercator 1927 (IDTM27)
  • Idaho Transverse Mercator 1983 (IDTM83)
  • Irish Transverse Mercator (ITM)
  • NZGD2000, 28 new circuits
  • Portuguese National Grid, Greenwich Meridian
  • Portuguese National Grid, Lisbon Meridian
  • Portuguese National Grid, Lisbon Meridian (zero easting/northing)
  • POSGAR94, 7 new zones
  • POSGAR98, 7 new zones
  • SVY21
  • SWEREF99 TM
  • SWEREF99, 12 new local zones
  • SWEREF99/RT90, 6 new emulation zones

測地系 (Datums)

  • IRENET95
  • Lisbon 1937 (Lisbon Meridian)
  • NWS-84
  • Posiciones Geodesicas Argentinas 1994 (WGS84 base)
  • Posiciones Geodesicas Argentinas 1998 (WGS84 base)
  • SVY21 (WGS84 base)
  • SWEREF99

楕円 (Ellipsoid)

  • NWS-84 Sphere